今更『図書館戦争』を観た
お仕事がお休みだったある日、家でのんびりとHuluを見漁っていた。
最近はドッキリGPの影響でジャニーズ全般に興味があったので、ジャニーズ俳優関連の作品を漁っていたときに目に留まったのが岡田准一が出演していた映画『図書館戦争』だった。
元々有川浩さんの小説は結構好きで、
中学の頃は『植物図鑑』や『ラブコメ今昔物語』、高校の頃は自衛隊三部作にハマった時期もあったが、何故か図書館戦争シリーズには興味が持てず、手を出さずに終わっていた。
そして今回、今更ながら実写版の映画を鑑賞してみた。
以下 感想
有川浩は「戦闘」や「非常事態」の中で芽生える恋心の描写がうますぎる。というか、感情移入させるのがうまい。
良化法や良化隊の成り立ちや図書隊との戦いの意義にに関しては、さらに深い洞察があってもいいのかな、なんて思いつつ
観ていて本を読むって当たり前じゃないんだよなー、とつくづく思った。し、この映画を観ていて自分の中にある本を読みたいという心に火がついた。(それで毎日投稿のきっかけになる本に出会えたのだけれども笑)
岡田准一の演技は、少しだけむず痒かった。笑
何故なら『永遠のゼロ』を何度も観ていたから古典的な印象が強すぎて、
「岡田くん、有川浩ワールドのキャラクターを演じ切れるんだ、堂上教官のツンデレキャラやれちゃうんだ」
なんて思ってしまった。
でも有川浩の描くラブコメは、危機的な状況の中でも、恋する楽しさとか甘酸っぱさがうまーく溶け込んでいるので、観ていて不快感は全くなくて、むしろ岡田くんが可愛く見えて嬉しかった。
原作を読んでいないので、登場人物の再現度を比較できないが、榮倉奈々は多分、本当に「笠原郁」になっていたと思う。
だから、無鉄砲でロマンチストで、まっすぐな姿になんの歪みもなく感情移入できたし
観ていて心地のいい演技だった。
そんなこんなで実写版シリーズを全部観たくなってしまい、一気見してしまった。
スペシャルドラマ『図書館戦争 ブックオブメモリーズ』の田中圭と土屋太鳳がすごくよかった。田中圭がめちゃくちゃカッコよかったし、太鳳がめちゃくちゃ可愛かった。(語彙力。笑)
社会人になって毎日を過ごすと、学生の頃みたいに純粋に誰かを思う時間や感受性がすり減っていくような気がする。
でもやっぱり有川浩ワールドは、人を好きになるってキラキラしてるな、と思わせてくれるし
自分の中から消えそうになる鮮やかな色彩感覚を取り戻させてくれる。
映画の主な舞台はもちろん図書館。
図書館という場所や人々の思想を守ろうと闘うシーン、そしてそこで芽生える鮮やかな恋物語を見るうちに、私も本気で本が読みたくなってしまった。
きっと有川浩先生の「読書」への思いが
至る所に詰まっているんだろう。
仕事で忙しい中、どうあるべきか悩んでいた私に読書への情熱と憧れを思い出させてくれた
『図書館戦争』という映画。
個人的には仕事で行き詰まっている時こそ
見てみる価値のある作品だと思う。