【おふとんな日々vol.85】模索してたどり着いた「キャリアの現在地」
こんばんは。
fumiさんとの交換日記note「おふとんな日々」10月2日(水)は旬香が担当いたします。
前回の「のぞき見ライフスタイル」読んで驚きました。先月私が行った文喫にまさかfumiさんも行く予定とは!
六本木店はどんな感じなのか、fumiさんの感想を聞くのが楽しみです。
おっしゃるように栄店の喫茶は魅力的でした!クレープを食べたのですが、近くにカレーを食べている人がいてとってもいい匂いがただよってきて…次回はカレーにリベンジすることを誓いました笑
さて、「食欲の秋」到来。
仕事に余裕があるのでせっせと常備菜作りに精を出している今日この頃です。
マイブームは野菜の酢漬け。酢にんじんと酢玉ねぎが副菜にメインの味付けにと大活躍です。
美味しい食べ物が出てくる小説も無性に読みたくなります。以前fumiさんにおすすめした「あいにくあんたのためじゃない」もその一つ。ぜひ読み終わったら感想をお話ししましょう〜!
最近は「マカン・マラン」を読みました。
野菜をたっぷり食べたくなったのはこの本のおかげかもしれません。
さて今回からのテーマはキャリアの「積み重ねてきた感」。
私もfumiさんもある程度の社会人歴があり、自分なりの方向性を貫くために試行錯誤しながら働いてきました。
fumiさんと知り合うきっかけとなったSHElikesも、キャリアに何かしらのモヤモヤを抱えていたからこそ出会ったもの。
ふたりでおしゃべりするなかで、「お互いに築いてきたものはあるよね」という話になったので、思い切ってキャリアについて書いてみようと思います。
「キャリアチェンジしたかった理由」と現在地
思い返せば、モヤモヤを感じ始めたのはたしか2021年ごろ。今年の8月に転職をするまでずっとどこかで「今と違うことができるようになりたい」と思ってきました。
でも今回の転職活動で、いい意味であきらめがついたというか、ちゃんと積み重ねてきたものはあったんだな〜と答え合わせができたので、キャリアチェンジしようとするのは一旦やめました。
なぜキャリアチェンジしたかったのか?キャリアチェンジをしないことにしたのか?それぞれの理由を書いてみます。
キャリアチェンジしたかった理由
仕事の内容というよりも「田舎の教育系公務員」という場が合ってなかった部分が大きかったんだろうと思います。
「1年ごと契約の非正規雇用が変わる予定もないから雇うのは女の子の方がいい」「正規の枠ができたら男の子から順番に口利きを」と正規の枠にも入れず過ごすこと6年。
幸いなことに子どもの頃から「女の子だから」を一切言われてこなかった私は、初めて目の当たりにする「女性だから」がどうしても受け入れがたかったんですよね。
結婚して仕事を辞めるのか、子供を持つかなんて決まっていないのに「女性は辞めるからいいよね」と仕事を続ける選択肢も、仕事の実績を積み上げていく権利も元々失くされていることが、自分の時間を使いたくない一番の理由だったと今でも思います。
職種は違いますが、同じ業界でのことが最近問題として取り上げられるようになりました。
これを読んでも身を捧げなくてよかった…と感じてしまいます。
そんな理由で「どうしてもキャリアチェンジをしたい」と転職。
結果的には、職種はほぼ変えず業界を変えました。
模索の道のり
最初は全く違う事務職や営業職、クリエイティブ職も考えていました。
求人サイトで資格もスキルも自分に当てはまるものが見つけられなかったことから、自分の実績には価値がないと思ったんです。
キャリアスクールで、ライティングやマーケティング、デザインなどに触れて自分に合うものを探す旅もしました。
が、ほぼ惨敗。ライティングとまで言えませんが書くことはすごく好きだと気づいて今もこうしてnoteを書いたり、マイノートを作ったりしていますが仕事となるとピンと来ず。
面接では「今まで積み上げてきたことがあるのになぜ?」と聞かれることがとても多くて、自分でもうまく答えられずにいました。
キャリアチェンジをやめた理由
結論としては「今の仕事が好きすぎて、それ以上に好きだと思えるものがなかった」。
これに尽きます。
大学の頃から夢中になって本を読んで、研究して、一緒に働いた人たちからも「天職だね」と言ってもらって。
人の人生や価値観を知ることがとにかく好きで、それ以上は見つけられないと散々探して納得しました。
選択肢は少ないものの、興味がある分野で自分に合う働き方を見つけられたことも大きいです。
役に立たないと思っていたし、実際に他職種の面接では何も言えることがないと感じることも多かった経歴。
それでも「いいですね」と言ってくれる会社と出会って働くことができています。
「選択肢が少ない不安」と「好きなことをできる喜び」を天秤にかけた感じ。
働き方も以前よりも自分に合っていて、帰宅後に疲れ果てて寝てしまったり、体調を崩すこともなくなりました。
雇用の面でも、毎年契約更新に怯えることなく積み上げていけるし、もし子どもを産んだとしても解雇されません。
実際にどうなるかは別として、この状態を手に入れたかった。
あくまでも私の体感ですが、民間企業の方が差別意識やハラスメントに対する意識が高いと感じていて、心地良いです。
(昼食時に何を食べているか覗かれて「ちゃんと自分で作らないと」「コンビニなんて」「旦那さんに作らせるなんてありえない」と毎日言われる…なーんてことは転職してから一度もありません笑
もちろん、「なんであんな小娘に…」「オレは古風な女が好きだ」と言われることも笑
…とまあ、少し義憤を出してしまいましたが、社会人生活もこれで8年目。うち非正規が6年で、来年やっと女性の平均年収に辿り着く予定。一時はコンプレックスに感じていたことも、自分なりの方向性を持ってやってきたことは経験として役に立つんだとやっと思えるようになりました。
とはいえ、女性の働き方や業界ごとの年収の差については「もっと早く知りたかった〜!」というのが本音。大学でどの学科に進むか、新卒でどの業界を選ぶかによって、業界ごとのジェンダー意識や年収は大きく変わるし、それに気づく頃にはもうアラサーです。「どうしても子どもが欲しい」「専業主婦として子どもを育てたい」など確固たるこだわりがあるなら、そういう業界の選び方だってできるはず。
かくいう私は福祉業界、子ども業界がこーーーーんなに給料の上がらない業界だとは知りませんでした。一部の正規職員はしっかりもらえるけど、ほとんどは非正規の労力で成り立っている世界です。(仕事量は同じ)
それで成り立ってるって先に教えて!!!(心の声)
就職活動をしていた7月に大学の恩師とお茶をして、今見ている求人を見せて「大学時代、実習に試験勉強にってあんなに頑張ったのに月給これだよ???」とブツブツ言ったところ、恩師は一部の実態しか知らなかったらしく、「やっす!!!」とびっくり顔。
「あの頃にちゃんと知ってて選びたかった!」「私はそれでも選んだと思うけど、学生たちに教えてあげてほしい」とポップに物申しておきました笑
これから進路を選ぶ人たちに幸あれと願うことしかできませんが、ある程度働いたからこそ自分にとってちょうどいいバランスに向けて取捨選択ができてきたと感じています。
「仕事の中身」「お金」「時間」「働き方」「場所」ぜんぶがパーフェクトに揃うことはそうそうなくて、「まあまあいっか」と思えるようなバランスを追い求めていくことがほとんど。
結果的に大したキャリアチェンジはしなかったけれど、そういう意味で、今とってもいい感じです。
いつもよりも長文になってしまいました。まだまだニュースが目についたり義憤が出て来るあたり、過去のこととして流せていないみたいです。でもだからこそ、そこにい続けない決断をしたことを包み隠さずいようと思っています。そして自信を持って積み重ねていこうと思います。人生は長いのでまだまだ積めるはず。
次回はfumiさんのキャリアについて。似ているようで違う部分も多いので、改めて聞けるのを楽しみに待っています。
ではまた来週!