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教室のうしろから。

「美術」の授業は、絵画鑑賞だった。
県立美術館にある、『オディロン・ルドン』の作品について。

海外の美術では、19世紀末に登場した象徴主義を代表するフランスの画家、オディロン・ルドンとその周辺の作家たちを積極的に収集し、個性豊かなコレクションを形成しています。

岐阜県美術館 コレクション概要


笑う蜘蛛


眼=気球

画家の絵を観るとき。
 
1枚の絵を前に、パッと見の印象や色使いや迫力に「わぁー」と惹き込まれることがある。
奇抜であったり、鮮やかで美しかったり。
作品自体の力がそうさせる。

そういう力をもっているものが、人の目を惹き付けて離さないものが、世に残っていったり、有名になっていくものだ。作品の力。

そして、今回の「美術」の授業では、そういった作品の力と、もう1つ、『画家の魅力』へと鑑賞の楽しみを広げてもらった。 

画家が絵を描くとき。

1つの絵を前に、この作品を描いた画家の境遇や取り巻く環境や思考、少なからずそれら「画家の背景」を知った上でみる絵。それはまた、違った奥行が広がる。

ルドンの「笑う蜘蛛」、「眼=気球」、のモノクロで奇抜な世界観。彼は、植物学者と出会い、交流していくことによって、顕微鏡を覗き込んだりするようになって、この様な作品がうまれてきたのだという。ユニークで、独創的。そしてまた、彼の孤独な生い立ちも、モノクロの世界の背景にあるという。


アポロンの戦車

モノクロだった彼の作品は、明るく前向きな妻と出会い、家族を持つようになり、色彩豊かに華やかになっていった。その暖色系の華やかさは、かつてのモノトーンでユニークな画風と、同じ画家が描いたものとは思えないほどの明るさである。

1枚の絵と対峙するとき。

そこに描かれた色彩にハッとする。
そして、それを描いた画家の、その背景にもその作品の原色がある。


と、いうことを改めて学んできた、
三女の授業参観でした。
5時間目の「美術」の授業。

ほぉ ほぉ 勉強になるわー。


楽しく授業を受けてきた母でした。


授業参観の立ち位置が、今だわからない母。

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