写真を撮るってなんだろう
写真が好き,カメラが好き
私は写真を撮ることや,カメラを触ることが好きだ。
おそらく,趣味が何かと聞かれれば,読書かカメラと即答するだろう。
特技も,写真を撮る事が真っ先に思い浮かぶ。
写真やカメラと言うのは,趣味であり,特技であり,私の重要な表現の一つだ。
時には作品とて,時には記録として,またある時にはプレゼンや広報の資料として,私は写真を活用している。
これらは私を表すトレードマークの一種と言っても良いかもしれない。
誰でも写真を撮れる時代
しかし,そう言いながらふと不安を感じる事がある。
それは,写真は誰でも撮る事ができるということだ。
今となっては,カメラがなくともスマホ一つで素敵な写真を撮る事はできる。
そんな時代に,わざわざカメラを使うことは非合理的だ。
そのような意見を言われたことも一度や二度ではない。
また,写真は道具さえあれば,誰でも同じ設定と構図にすれば類似した写真が撮れてしまう。
絵画のように,作者の技能に完全に依存するようなものではないのだろう。
写真は,設定とタイミングの影響が強い。
そこに撮影者の技量がスパイスとして媒介する。
ある意味では再現性が高い,ある意味ではありふれたものになりやすい。
一体写真を撮るというのは,なんなのだろうか。
撮りたいものを撮ろうとすること
結局のところ,写真はかなり機材への依存度が高く,技量というのはスパイスなのだろう。
しかし,それと同時にタイミングへの依存度も高いのだ。
写真は誰でも撮る事ができる。
しかし,写真を撮ろうと思うかどうかは,その人次第だ。
同じ設定,同じ構図なら誰でも似たような写真が撮れるのかもしれない。
しかし,実際に撮影したのは撮影者で,誰でも撮れそうと言われても,そう感じた人はその瞬間に撮影していなかったのだ。
撮りたいもののために設定する,構図を想定する,またシャッターを切る。
それらの操作をするのは,あくまでも撮影者だ。
撮りたいものを撮ろうと感じること,現実を感覚的に表現をすること,そのためにカメラを意図に合わせて操ること。
何も高尚なものではない。
撮りたいものを撮ろうとする事が,写真を撮るという事なのだと思う。
皆さんの応援に私はいつも支えられています.本当にありがとうございます.