物語終盤になると途端に読み進める手が止まるあの現象何て言うの?
漫画の最終回とか、ゲームの終盤に差し掛かった気配を察知すると、途端に手が止まるタイプのオタクです。
最終回は読みたいし、エンディングは見たいけれど、終わるのが寂し過ぎて。
勿論例外的作品はありますが(ポケモンはちょっとしたネタバレすら引っかかりたくなさすぎる&対戦や育成もやりたいためにどんなにかかっても1週間以内にはメインストーリークリアするって決めている)、没入したことがある作品はこういう傾向が多かれ少なかれ出てきます。
そういうことありません? なんだろうね、この現象。
ディズニーランドに行った夜パレードを眺めながら「まだ帰りたくね~!」って思うのと同じですかね。
今まで読んだ・プレイした・見たことのある作品のうち、思い出せる範囲内で「終盤に手が止まったな」という経験がある作品について思い出語りします。
要は好きな物について語っています。
もやしもん
記憶する限り人生で最も長い間傍にあった、学術系の内容が存在する漫画。
これで菌の名前とか何となく覚えました。
あとこれで様々な発酵食品を知ったし日本酒に興味持ったし女装男子の魅力も覚えました。
学術系漫画って面白いんだなーと思えたのもこれのおかげ。それまでの私は、勉強になる系漫画と言えば学校の図書室に置いてある伝記漫画くらいしかパッと思いつかなかったので。
この作品はギャグとのバランスが絶妙ですよね。
巻数でいえばそんなに多くない作品ですが、連載開始から完結まで約10年かかっているということもあり、気が付いたら傍にあった作品でして。
だから、終わると知った時めちゃくちゃ寂しくて、最終巻を読み終えるのに1年かかりました。
流石に後にも先にもこんなに時間かかったのはもやしもんだけです。
今後記録更新しない限りは。
世界樹の迷宮
リンク先はswitchで発売されたリマスター版。
私が人生で最も愛するゲームのひとつです。
難易度がアトラスなので、30分の努力が一瞬の全滅でなかったことになるとか普通にそういう理由で若かりし頃の私にはサクサク進めることが出来なかったということも原因ではありますが、1と3のストーリーが結構な鬱展開で、「なんで私はこのラスボスと戦わないといけないんだ?」という気分にさせられたのも原因です。そこが好きすぎてハマったのですが。
この、ほろ苦いを超えて一歩間違えれば劇物となってもおかしくなかった(ぎりぎり鬱ゲーではないのは見方によっては救われているとも言える終わり方だったり、そもそも戦闘難易度が高すぎてそれどころじゃなかったりするから)ストーリーが癖になり、どんどんのめりこんでいった結果、ラスボス戦前の頭抱え具合が尋常ではなく進めにくくなりました。
いやでも最後見たいしなー! と思って進めましたが、いずれも半年前後クリアにかかった記憶があります。
因みに裏ボス攻略はもっとかかっています。こちらはストーリーとか関係なく普通に勝てなくて。ストレートじゃ勝てないでしょあんなもん!!!
ゲームシステムがめちゃくちゃ面白いから「唖然としているうちに全滅している絶望感」や「敗因を分析して戦略を練ってそれが実を結んだ時の快感」や「地図を描く楽しさ」が終わってしまうのが寂しい、という気持ちも当然ありました。
凄いゲームです。
僕だけがいない街
原作はコミックス購入後一気に読み進めたのですが、アニメの方は最終回見るのに「序盤ちょっと進めては止め、また最初から見て、また序盤ちょっと進めては止め」を繰り返してようやく数日かけて見終わりました。
見るたびに止まってしまった理由は最後まで見たら絶対に泣くことが分かっていたからです。
その後ちゃんと最初から最後まで通して見ました。
僕街は原作はもちろん、最後は原作と少し違うルートを辿るアニメも最高に良かったですね。「アニメオリジナル展開でも最高」という珍しい作品の中でも、特に傑作のひとつだと思っています。
涙を流しながら見る作品は数多くあれど、「この先の展開を予想して前もって泣けてくる」という体験をした作品はこれだけです。
間違いなく、この先ずっと心に残り続ける作品でしょう。
上記は終わらせたくないと駄々をこねて終盤に勝手にもだもだしていたタイプの作品ですが、当然「最後まで楽しんだ結果また読み返したりプレイしなおしたりしたくなり何度も何度も咀嚼しまくった」タイプの作品もあるし、普通に「爆速で最後まで駆け抜けて余韻に浸った」タイプの作品もあります。
様々なアプローチからオタク活動を楽しんでいますが、共通点としては名作は心にじわじわと染み入り、浸食し、良い思い出となってくれる、というのが私の中に一つ軸の考え方としてあるかなって。
進行形では今月最終回を迎える灼熱カバディが「終わるの寂し過ぎて読むのが怖い」タイプの作品に食い込んでいて困っている。助けて欲しい。
絶対にリアルタイムで最終回読みたい。
でも寂しい。
でも……ああー……めちゃくちゃ熱い夏の終わりをめちゃくちゃ暑い夏に読みたいに決まってるだろ……。
気合入れて読みます。
スポーツ漫画の主人公にあるまじき1話目のサムネのアレさですがこの主人公超カッコいいので是非読んでください。
7月31日まで全話無料公開中だぞ。
オタクの情緒、ままならねえ!