僕が、風に乗るまでに心がけた3つのこと
まだコロナ前、前職に勤めていた頃に、同僚やクライアントと、2ヶ月間の肉体改造に取り組んだ。それぞれ目標数値を決め、運動や食生活を整えて、毎週金曜日に達成率を共有する。
当時の僕は、何とか時間をやりくりして週2~3日のジム通いとサラダチキンにブロッコリー、プロテインで筋肉に栄養補給させる生活をしていました。3キロの増量をめざし、取り組んだ2ヶ月間、目標達成には至りませんでしたが、目で見てわかる程度に体のシルエットは引き締まり、運動習慣も身についた。
はずでした。
トレーニング月間が終わった途端、立ちきえるようにモチベーションは消え、ジムの会費だけお布施する生活に。あの当時の筋肉たちはいまや何処かへ……
そんな僕はいま、約6ヶ月間、ほぼ毎週かかさずウインドサーフィンに通っています。同じ鉄を踏まず、今回、習慣化するために意識したことを振り返ってみます。
新しいことを始める理由
「新しいことを始めるモチベーションはどこにあるだろう」
僕は、自分自身への変化のきっかけがそれに当たります。身体的・精神的なものから、時間の使い方、交友関係、そこでの会話まで。大きなことばかりでなく、生活の中で小さなきっかけを常に探しています。
しかし、限られた時間の中で新しいことを始めても、継続するには一定のハードルを超えなければいけません。日々のリズムに無理なく、かつ僕の場合は楽しくないと、なかなか続かない。しかも、一度出来ない日があると、やる気が削がれ、どんどん面倒臭さが増してしまう、、、
習慣化のポイントは、如何に無理なく2回目以降を楽しくできるかにかかっている。
離脱しない環境をつくる
今回は、特に「時間・モチベーション・実感値」の3つを心がけました。
まず、全ては時間を確保しないと始まりません。しかし、いまの生活リズムの中で新しいスケジュールを定期的に確保し続けるのはハードルが高い。他の予定を調整し、仕事をなんとか時間内に終わらせて…… 面倒臭いことは続かない。なので、無理なく確保できる日程かつ短い時間から始めることがポイントです。
僕は、週末を午前午後の4枠に分け、風予報を見て先にカレンダーに仮予定を入れています。行ったその場で次の日程を押さえてしまえば、煩わしいスケジュール調整もせずに済みます。
始めた当初は朝から夕方まで1日通っていたのですが、疲労困憊で夜になると何も手につかず、、、いまは無理なく、少し足りないくらいで終わる半日を中心にリズムを作っています
時間を確保したら、モチベーションが落ちないように環境を整えます。オススメは、メンターをつけること。
なぜなら、始めた当初は、何が分からないのかが分からない。なので、たくさんインプットしなければいけないし、失敗回数も多くなる。自分一人で失敗を振り返り、改善していける人は問題ないですが、大抵の人は過程が楽しくなければ道半ばで挫折してしまいます。
しかし、初心者が抑えるべき情報は整理されていることが多く、自分に足りない部分について的確なアドバイスをもらうことで、基本を知らずに陥ってしまう失敗を、効率的に避けることができるのです。
また、サービス内容を詳細に比較するより、コミュニケーションや教え方など、メンターとの相性をしっかりチェックすべきだと思っています。結局、僕の場合は、会話が楽しくないと続きませんでした。
かつ、友人・知人関係にない人やサービスに申込むことも重要です。遠慮せず、自分のリズムで質問できるよう、きちんと対価を支払い、環境に投資することで辞めづらくなる効果も期待できます。
最後に、自分の実感値をデザインすること。達成経験と言い換えることもできます。新しいことを始めるとき、大きな目標を掲げがち。しかし、ほんの少し背伸びをすればクリアできる、小さなステップを設定することから始めてはどうでしょう。
僕は、ウェットスーツを着て準備を終えたら、その日の目標を具体的に設定します。例えば、ターンを3回成功させること。
そして、海の上ではその目標達成を念頭において練習します。分からないことは、都度、インストラクターさんに質問して解消し、終了後にはアドバイスや気づきをメモする。今回は何ができるようになったのか、次回はどんな目標を置くのか。ステップを具体化することで成長実感が得やすくなるし、テキストが溜まるほど達成感を得やすくなる。ゲームをクリアする感覚に近い印象。
実は、この三要素はつながっています。定期的に枠を設けることで、頻繁にメンターとコミュニケーションが起こる。すると、アドバイスの精度が上がり、目標をクリアしやすくなる。それが成長実感に繋がり、次が楽しみにり、その場で予定をいれる好循環が生まれる。
肉体改造ではやらなければいけない、が先に立ち、あまりトレーニングそのものを楽しめていませんでした。しかし、いまは週末のウインドサーフィンがとても待ち遠しい。
どうやれば自分が楽しめる状況を作り出せるのか、習慣化は楽しいライフハックです。
▲習慣化に興味のある方は、この本がオススメです