わたしは何メガネ
私は仕事のお昼休憩に新聞を読むのが日課です。
今日の新聞のコラムの欄に、
いつもイライラしている人は、イライラメガネをかけているから、何を見てもイライラする。
人は、たいてい何かしらのメガネをかけているけど、自分がどんなメガネをかけているかに気が付かない人が多い。
というような文章が書いてありました。
いつもはただ新聞を読んでいるだけですが、
今日は私はどんなメガネをかけているだろう。
と考えてみることにしました。
私は「自分には関係ないメガネ」をかけていると思います。
話しかけられたらそれなりに会話はするし、会話の時は、きちんとリアクションもします。
だけど、自分から人に雑談を持ちかけることはありません。
雑談もどこか他人事で、話し手が気持ちよく話せるような上っ面の返答を繰り返している気がします。
雑談も仕事の一部、とまでなってしまっていると思います。
仕事も同じです。
仕事は好きだし、きちんと真面目にこなすけど、基本は仕事は仕事。
仕事上で嫌なことがあっても、誰かのミスが降りかかってきても、それは仕事上の関わりであって、本来の自分には何の影響もないため、その人に対する怒りや、呆れなどの感情は特に生まれません。
このメガネは、仕事と自分の感情を分ける、私にとって必要不可欠なメガネだと思います。
しかし、それを寂しく思う時もあります。
適度に仲の良い人はいても、授業で「2人組を作ってください」と言われたときに、私と2人組を作ってくれる人はいないと思います。
大人になるとそういう機会はないので特に困ることは無いですが、楽しそうに雑談をしている人や、休日に会社の人と遊びに行っている人を見ると、私は誘われなかったんだ、私を仕事以外で必要としてくれる人はいないんだ、と、どこか悲しさや、寂しさ、虚しさを感じます。
きっとそれは、自分のかけているメガネが、ほかの人にも伝わっているからだと思います。
会社の人と親友になりたい、とは思っていませんが、もう少し、メガネの度を下げて、時にはメガネを外して、他人と関わる方が人生楽しくなるのかもしれない。と感じました。
お昼休憩がもうすぐ終ります。
今日はちょっとだけ、誰かに話しかけてみることにします。