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味噌汁ファスティングのやり方と効果について

今回は、手軽できるファスティング方法の一つの「味噌汁ファスティング」をご紹介します。

そもそもファスティングって何?

まずは、「ファスティング」というものについて、簡単に説明します。ファスティングとは、本来は「断食」を意味します。

もっと簡単にいうと「食事制限をする」ことを指してます。食事制限をすることによって、からだの悪いものを排出したり、臓器をやすませることによって、からだのパフォーマンスの向上を期待するものです。

また、食事制限なのでダイエット効果もあるということで 注目されています。今回は「味噌汁ファスティング」ですから、その名の通り味噌汁で食事制限するという方法になります。

なぜ味噌汁がいいの?

味噌汁をつかったファスティングが優れていると言われている理由について、調べてみました。順番に見ていきましょう。

【栄養を補えるから】
味噌には、栄養素が豊富に含まれていると言われています。

・タンパク質:17g
・ビタミンB2:0.1mg
・ビタミンE:0.6g
・食物繊維:4.9g
※100gあたりの量 ※「ひかり味噌株式会社」HPより

これにより、ファスティング中であっても栄養を補うことができる点で優れていると言われています。

【からだが温まるから】

味噌汁を飲むと、からだが温まります。からだが温まるので、代謝低下を防ぐ効果があると言われています。

代謝が下がってしまうと、体内の悪い物の排出もされにくくなるので、これを防ぐことができるというわけです。

【続けやすいから】

味噌汁をつかったファスティングって、ほかのファスティングよりも続けやすいと言われています。なぜかというと、ちゃんと味のあるものを摂取するからです。

通常のファスティングは、食事をとらなかったり、または酵素ドリンクを飲んだりします。なのでお腹がすくと、通常の食事の味が恋しくなってきます。そうなると、我慢ができずにファスティングが失敗してしまう人も多いのです。

けれども味噌汁は、塩味やうま味があって美味しいので、無理なく続けられるというわけです。

味噌汁ファスティングのやりかた

それでは、味噌汁ファスティングのやりかたを説明します。準備期、ファスティング期、回復食期にわけて説明します。

準備期(1日)

ファスティングをする前日は、準備期として下記3点のことに気をつかいます。

・朝昼晩とも、食材は野菜中心のものを
・腹八分目にすること
・よる20時までには食事を終えること

これらを守って、翌日以降のファスティングを迎えます。

ファスティング期(1~3日)

ファスティング日には、3食の食事を具なしの味噌汁に置き換えます。もし、3食全部を味噌汁にするのが辛い場合は、1食からはじめてみるのもいいでしょう。

日数は1~3日とされていますが、こちらも少ない日数から行ない、可能なら日数を増やしてみるのがいいでしょう。

また、ファスティング中は 水分をこまめに取るよう心掛ける必要があります。一日あたり、約2Lの水分を 複数回にわけて摂るようにしてください。

回復食期(1~3日)

ファスティング日のあとは、回復食期になります。

このときの食事は、

・おかゆ
・野菜スープ

など、消化のよいものを摂るようにしてくださいそして、徐々に普通の食事に戻してゆきます。

日数は、ファスティングをした日数と同じくらいであることが理想とされています。

酵素ドリンクを使ったファスティングとのちがいは?

ところで、インターネットでよく説明されている「酵素ドリンクをつかったファスティング」とはなにがちがうのでしょうか?

これを説明するには、多くのひとが誤解している「酵素」について説明しなければなりません。

酵素は、直接吸収されない

たぶん、多くの人が誤解していることなのですが、食物に含まれている酵素は、直接体内に吸収されて栄養になることはありません。

「えっ?」って思った方も多いのではないでしょうか。

ところで、酵素にはおおきく分けて2つあります。

①食物が持っている酵素
②からだが元々持っている酵素

①のほうは、食物をたべたときに、腸内でみずからを消化するためにつかわれます。

たとえば、りんごを食べたときのことを考えてみましょう。

りんご「僕はいまから腸さんのなかで消化されるんだけど、腸さん、ぼくの持ってる『酵素』をつかって消化してよ」

腸「え?ほんと?ありがとう。おかげでぼくは、からだの酵素をつかわなくても済むからラクだよ」

こういったしくみにより、食物が酵素をたっぷり含んでいる場合、「みずから消化の酵素を持ってきてくれる」から、からだに負担がかかりにくいのです。

これを多くのひとは、「酵素を取り込むから、栄養になるのだ」と誤解しています。基本的な考え方として、食物に含まれる酵素そのものは、からだにとって何の栄養でもありません。

食物に含まれる酵素は、「食物をみずから消化してくれる」からこそ、効果があるのです。

酵素はからだがつくることはできない

さて、食物が持つ酵素のはなしをしましたが、意外だったのではないでしょうか?

つぎに、もう一つ大事なことがあります。

それは、「酵素はそもそも 体内であたらしくつくることができない」ということです。

人間が持っている酵素って、以下の二つの役割を果たします。

・消化するため:食べ物を分解するために使われる。
・代謝させるため:からだを代謝させたり、みずみずしく保つために使われる。

人間のもつ酵素の量ってそもそも決まっていて、あとから作ることはできないと言われています。

そして、すべての酵素を使いきると、人は死ぬと言われています。

この限りある酵素を、できれば有効に、可能ならば代謝のためにつかいたいですよね。

なので人は、極端に消化の悪いモノはさけるべきですし、できれば「食物じたいが酵素を持ってる」ものを多く食べるようにするべきだというわけです。

酵素をつくりだす方法はないの?

さて、「酵素はそもそも 体内であたらしくつくることができない」という話をしました。

こちらも意外でしたね。ところで、新しく体内で作ることはできなくても、例外があります。

それは、「腸内の細菌が 酵素を作り出してくれる」ということです。つまり、さきほどのりんごの例にならうと、こういうことになります。

腸内細菌「腸さん、ぼくたちが酵素を作り出すから、消化に使ってよ!」

腸「ありがとう!これで、体内の酵素をつかわなくても済むからラクだよ体内で酵素をつくることはできなくても、体内の「腸内細菌」が酵素をつくりだしてくれるというわけです。

「腸内細菌」をふやす方法

では、「腸内細菌」をふやすにはどうしたらいいでしょうか。それは、発酵食品を摂ることだと言われています。

では、発酵食品として代表的な食べ物ってなんでしょうか?そう、「味噌」です。

話がつながってきましたね。

書籍「腸が嫌がる食べ物、喜ぶ食べ物」(松生恒夫 著)によれば、「味噌に含まれる植物性乳酸菌は、生きたまま腸にとどく」と説明されています。

つまり、味噌汁をつかってファスティングする理由は、腸内細菌のひとつである「乳酸菌」を取り入れて、酵素を補いやすくすることにもあるのです。

味噌汁ファスティングをやるときの注意点

ここでは、味噌汁ファスティングをやる際の注意点について、説明します。

かならず、医師に相談してからはじめよう

これはファスティング全般について言えることですが、行うのであれば事前に医師に相談することが必要です。

ネット上には、ファスティングのやり方を説明する記事はたくさんあります。けれども、その安全性を保証する記事はほとんど見つからないのが現実です。

ある人にとっては安全でも、ある人にとっては危険な方法となりうることを忘れないでください。

むりのないところから始めよう

味噌汁ファスティングをやるときは、無理のないところからはじめましょう。

たとえば、

・まずは3食のうち1食を味噌汁に置き換えるところから
・日数も、一日から

といった風に、負担の少ないやりかたから始めて、大丈夫そうなら食数を増やしたり、日数を増やしたりするのがいいでしょう。

味噌も「万能」ではない!

味噌には栄養がたくさん含まれていると言われていますが、もちろん味噌だけを摂っていればいいわけではありません。

たとえば、「味噌には100gあたり 17gものたんぱく質が含まれてる!」とは言われていますが、実際に味噌って少ししか摂りませんよね。

成人男性が一日当たりに摂ることが推奨されているたんぱく質の量は、60gです。
※厚生労働省の資料より

これをすべて味噌で補おうと思ったら、350gもの味噌をたべないといけません。毎日そんなに食べれないですよね(笑)

「味噌はたんぱく質が豊富」とはいっても、それだけ食べてればOKというわけではなくて、ちゃんと数字を見ないといけないんですよ。

なので、味噌汁ファスティングがうまくいったとしても「味噌汁だけ飲んでいればOK」とはならないことに注意してください。

まとめ

味噌汁ファスティングは 栄養面、保温の面、続けやすさの面で優れていファスティング方法です。ぜひ試してみてください。

※下記のサイトを参考にしています。
https://danziki-life.com/270/



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