保育士ひとりひとりが園の未来を思い、共に考える②
前回、ある保育園の保育の方向性を検討していく過程の前半部分についてご紹介しました。
今回は、保育ソーシャルワーカーがファシリテーターとして行ったことを具体的にお伝えします。
共有
価値観の共有
タイトルにもつけている「保育士ひとりひとりが園の未来を思い、共に考える」。こうやって園をつくっていくプロセスまで共有できると、その園に対する愛着も上がります。この園は基本的人権感覚は高いので、子どもの権利主体の視点はきちんと盛り込まれています。その上で、働く人、関わる人のひとりひとりが愛着をもてる園づくりを目指していきます。
そこで必要となってくるのは「個」の価値観の擦り合わせ。今回、個々が思う土台の部分の共有をしてみようと思い、このワークをつくりました。
本で共有
安達 譲 , 安達 かえで , 岡 健 , 平林 祥 (著)『子どもに至る: 保育者主導保育からのビフォー&アフターと同僚性』の本を職員全員で読み、保育観の分かち合いをしました。
実はこの本は、研修を実施した園の保育士さんがご自身の学びを深めるために読んでいた本でした。
それを園長先生にも紹介したところ「ひとりの保育士さんだけが読んで深めていくよりも、全体で共有したい!」「この本がヒントにならないか?」とご提案を受けました。
この研修は、ステップ2・ステップ3まで続きます。
園理念や教育方針の確認をする、今週のエピソード記録をもとに目の前の子どもの心持を理解し、何が育とうとしているのか深く考える…というワークを職員同士で対話しながら進めていきます。
伴走
この保育園には、定期的に毎月訪問しています。訪問の度に、発達や養育など様々なご相談をお受けしておりますが、この園の方向性の伴走についても、半年以上かけ、今まさに取り組んでいるところです。
このように、保育ソーシャルワークでは、その園のいる場所と、向かいたい方向を聞きとり、それに合うような研修やグループワークの構成も実施しています。
その人がどんな人で、何を大事にしていて、いま興味のある事、思ってること等が分かるというのは、仲間と働く上で大事なことだとおもいます。
よく職員同士の会話で出てくる「ふつうさ~」の普通の感覚は、個々で違うので注意が必要です。しかし、それが近い感覚をもって仕事をできるとコミュニケーションは滑らかになるでしょう。
多様性の世の中、いろんな考え方がありそれを尊重しあうことはベースに置いた上でですが、同僚性を育むときに、日々のすり合わせ、基礎感覚の整えは大事だと思います。
今後、この保育園のコミュニティーの熟成について経過を伴走しながら、園様のご了解を得て、「保育士ひとりひとりが園の未来を思い、共に考える③」として、ご紹介できたらと考えています(*^^*)
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お問い合わせ先
株式会社ソーシャルワーク福岡では、上記記事のように、テーマを設定してのグループワークのファシリテートもお引き受けいたします。詳しくは下記までお気軽にお問い合わせください。
株式会社ソーシャルワーク福岡:info@sw-f.jp
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保育ソーシャルワーク・学校ソーシャルワーク導入相談受付中
新年度に向けて、保育ソーシャルワーク・学校ソーシャルワーク導入のお問い合わせが増えております。それぞれの園や学校の想いを丁寧に聴きとりしています。お受けできる数も限られていますので、気になっている園の関係者の方々はお早めにお問い合わせください。
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2023年3月29日西日本新聞朝刊の一面に弊社の保育ソーシャルワークの取り組みが掲載されました。ぜひ、ご覧ください!
『保育の現場にも「ソーシャルワーカー」 発達の悩み、貧困…就学前から支援』
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2023年10月18日マイナビ保育士が運営する情報サイト「ほいくらし」に保育ソーシャルワークの取り組みが掲載されました。
『保育士や保護者の「なんか気になる」を解決!子どもも大人も幸せになる保育ソーシャルワークとは?|株式会社ソーシャルワーク福岡』
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