産業ソーシャルワーク(社内保健室)について
ソーシャルワーク福岡が実施する4つの事業(保育ソーシャルワーク・学校ソーシャルワーク・産業ソーシャルワーク⦅社内保健室⦆・家庭内ソーシャルワーク⦅産前産後事業・夫婦カウンセリング⦆)について説明していきます!
今回は、産業ソーシャルワーク(社内保健室)の紹介です。
・今、産業ソーシャルワーク(社内保健室)が必要な理由
・赤ちゃんは子どもになり、子どもは大人になっていく
・悩みは人生のどの場面においてもでてくる
・それは時間をかけ、ゆっくり向き合っていく価値がある
このように思い、自然にゆだねて悩んだ方が生きやすそうだ、と最近やっとわかってきた代表豊福です。
私が学校ソーシャルワークや保育ソーシャルワークをしている中で、中心に置くのは子どもですが、解決の道筋作りのためにお話しするのは保護者の場合もよくあります。
悩みの種類は様々で、不登校や子どもの発達の悩み、保護者自身のこれまでの生い立ち、夫婦間の難しさなど、様々な困難にぶち当たっている方々と日々面談しています。
全国の小中学校で2021年度に学校を30日以上欠席した不登校の児童生徒は24万4940人となり、過去最多を記録しています。不登校は珍しくない、誰でもなる可能性があるということです。
▶参考:文部科学省 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査:https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1302902.htm
それで思うことは、“保護者の方たちは面談を終えたその足で、職場に向かう人が多い”ということです。
でっかい悩みを抱えたままお仕事するのは本当に大変でしょうし、仕事の効率もガタ落ちでしょう。
大きな世帯で家族を経営している昔とは違い、今は、夫婦で支えているから共働きの方がほとんど。仕事を休むこともなかなかできない社会状況もあります。
でっかい悩みがある状態で、自分ひとりでやっていくのはかなり至難の業。。。それで仕事もうまく立ち回りできなくなり、自信をなくし、そりゃうつ病になるのも当然でしょう。
厚生労働省によると、うつ病は、100人に約6人がかかる病気といわれています。自殺やうつ病がなくなった場合の経済的便益(自殺やうつによる社会的損失)の推計額は、2009年の単年度で約2.7兆円。これも不登校と同じで、珍しいことではなくなっています。
▶厚生労働省 自殺・うつ対策の経済的便益(自殺やうつによる社会的損失):
https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000000qvsy.html
こんな生きているだけでサバイバルの世の中で、医療機関やカウンセリングルームに行く前に、いつも行き来している所で相談ができて、相談の種類を振り分けだけでもしてくれる人がいたらいいのになと常々感じていました。
初回面接で相談の概要を聞き、それが悩みとなっている背景を考え、どうすればサポートできるかを考える・・・これはソーシャルワーカーのお仕事領域です。
それだったら、職場にもソーシャルワーカーが居たらどうでしょうか。
うつになるほど考え込んでしまう原因が子どもの不登校に関わることだったら、学校への相談要望の仕方をアドバイスできるし、なんなら橋渡しまで行います!
悩みの原因が、家族の介護のことなら、介護保険の説明や使える制度、そしてお住まいの地域の高齢者福祉サービスの概要案内と、相談先への繋ぎまでします。
企業や様々な団体のなかに、一人専属のソーシャルワーカーがいたら、ちょっと足取り軽い自分を取り戻すお手伝いができると思うんです。
生きてるって悩みがつきもので、悩みの多くは人との関係性の問題。
それを心の問題だけでなく、外部資源を活用する事なども併せて考え、もっている荷物を少し軽くしながら、その空いたスペースで考え、またうまく人生が回りだすようになんとかやりくりしていく。
このサバイバルの時代を生き抜くには、それくらいのぼちぼちペースが現実的だと感じています。
・導入効果
・休職や離職の予防
・事件事故、トラブルの予防
・経営者や管理者、人事部の負担軽減(マネージメントコストの削減)
・スタッフのモチベーションアップ
・企業や団体の生産性の向上
・ワークライフバランスの促進
・採用コストの削減(人材が集まりやすい、スタッフが辞めにくい)
・利用例
✓月に1回会社の会議室等を利用し「社内保健室」の看板を掲げます
✓1枠40分の時間制でご相談に社会福祉士が対応します
✓必要に応じてアドバイスと、外部サポートへの繋ぎをお手伝いいたします
※各企業や団体様のご要望に応じた社内保健室を開設していきます
・オプションサービス
✓大人のエネルギーチャージプランのご提供
✓博多湾をプレジャーボートで遊覧 (希望に応じて釣りも可)
✓博多湾周遊プラン+糸島農園野菜のバーベキュー+焚火を囲んで対話の時間
・今後の展開
精神科医師、保健師、心理士、ソーシャルワーカーのパッケージサポートも準備中です。
・お問い合わせ先
ソーシャルワーク福岡や産業ソーシャルワーク(社内保健室)事業について、詳しく聞きたい方は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。
【お問い合わせ先】ソーシャルワーク福岡:info@sw-f.jp
今回の記事では、ソーシャルワーク福岡の産業ソーシャルワーク(社内保健室)事業を簡単に説明しました。このnoteでは、弊社事業の様々な事例や内容を紹介していく予定です。お楽しみに!
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