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波打ち際ブンガク

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波打ち際ブンガク1年目が500円で読み放題! 360本くらいのオリジナル短編小説(1000字前後)がいっぱい。しかも読みきりばかり。 扉絵はAI出力!これはお得だ!
マガジン購読で去年の作品が読み放題! しかもオリジナル作品!二次創作無し! 読んで飛べる読むクスリ…
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2023年1月の記事一覧

【短編小説】ピースAUTO

 車列の間をすり抜けて先頭に出ると車の中にいる男は厭そうな顔をした。  別にサイドミラー…

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にじむラ
2年前
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【短編小説】PLAY

 また若い奴らが何か問題を起こしたらしい。  歴史は繰り返すと言うが、そのスパンが短すぎ…

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にじむラ
2年前
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【短編小説】ハ・ナ・ク・ソ

 赤ん坊が泣いている。  ここは地獄かも知れないな、と思う。  俺は痛む肺だとか背中だとか…

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にじむラ
2年前
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【短編小説】ロックの先輩

 ロックの先輩はくちびるの端に泡になった唾を溜めながら「原発が爆発したらそれはもうはだし…

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にじむラ
2年前
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【短編小説】水耕栽培ジョニー校生

 水耕栽培の女子高生たちが金色の髪を風になびかせている。  俺はローラーブレードで走りな…

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にじむラ
2年前
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【超短編小説】飲み乾せ!慕情れーぬー坊!

 気が遠くなるような長い廊下を歩いている。  ギシギシと鳴る板張りの廊下は酷く冷たい。う…

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にじむラ
2年前
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【短編小説】給料日と三日月のかたち

 孤独は人間を壊すけれど孤独の途上で気付ける人間は存在しない、孤独は結果だ。  その日は給料日だったし、俺にはディズニーランドやプロレス観戦に誘える友人はいないのでもしかしたら孤独なのかも知れないと思った。  職場の前にある駐輪場に置いていたバイクのハンドルカバーには鳩のフンが付着していた。  内側から弾くと、白いフンは凍っていたのか跡形もなく綺麗に剥がれて落ちた。平和は続かない。

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【短編小説】彫像

 目の前にある彫像はどうみても俺では無かった。  だがその彫像には俺の名前が書かれた札が…

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にじむラ
2年前
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【短編小説】ShortジョンダニエルHope

 脳味噌が痒い。  いや、本来は脳味噌に痛覚なんてものは無いので痒いと言うのはあり得ない…

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にじむラ
2年前

【短編小説】星に願いを

 面倒くさそうに立ち上がり、ハンガーに掛けたコートを持って出る同僚の背中をぼんやりと眺め…

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にじむラ
2年前
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【短編小説】いらかならべ

 地上四階を走る地下鉄がある。  夜にその電車を見ていると、投げやりに塗り潰された黒い空…

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にじむラ
2年前
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【短編小説】かえで通り

 それは一瞬の出来事だった。  何が悪かったのか俺には分からない。だが実にゆっくりと始ま…

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にじむラ
2年前
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【超短編小説】猛者日記

 大人がすなるシコりと言ふものを、ガキの俺もしてみむとてするなり。

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にじむラ
2年前

【短編小説】駅員室にて

 久しぶりに電車に乗ったんです。  通勤を自転車やバイクに変えて久しいので、あまり電車に乗る事が無くなり、電車にトイレがついている事を知って驚くくらいには世間の流れについていけなくなっています。  いちいち電車を降りずに済むとか、最終電車との天秤にかけるとかしなくて済むのはありがたいかも知れないですね。  大人になると漏らす、または漏らしそうになる事が増えます。  これは逆説的だが事実です。  経験上、この程度の便意なら次の駅まで間に合うとか考えがちだがその目測を誤るのです

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