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スズメのエモツボsong。#3 B’z「Easy Come,Easy Go!」

日曜日の夕方、ラジオで「あ、安倍礼司」を聞いていました。
多分安倍礼司氏とは、私と同じ歳くらい。
そこで耳にした久しぶりのB'zのこの曲。ドキッとしました。

さよなら言われた後で もう振り返らない
別れにすがって生きる 女にはなれない

去年の10月に、友人と再会することができました。
かれこれ20年以上は経っていてね、
私は、もう一生、会わないと思っていました。
彼女は、新卒で入社した印刷会社の同期でした。
スズメに会いたい。彼女はそう言いまくっていたようで、
五人くらい経由して、私に連絡がありました。

彼女の車でドライブ。
私がリクエストした場所は、永遠の26歳、
ケンちゃんのお墓参り。

あの頃とは、見る影もなくオバサンで。
でもそれは、お互い様ね。って、
昔話に盛り上がり、私の苦労、彼女の苦労を
共有し合いました。そんな奇跡があるなんて。

10年ほど前には、ケンちゃんのお墓参りには、
一人で行っていました。
お通夜やお葬式に出席できなかった私ができることといえば、
そんなことくらいでした。


コンビニで缶コーヒーと、ラッキーストライクを買うのが、
お決まりで、10年ぶりにタバコを買うと、びっくり、
500円近くするんですね。しかもパッケージが、半分注意書きで、
ダサく見えました。
彼女は近所のスーパーでお花を買ってくれました。
しっかり覚えているはずの場所も、迷う始末。歳か。

ごめんね、久しぶりで。来れなくて。

と、心の中でケンちゃんに言いました。
口から発する言葉は彼女に話すように、
「いいなあ。あんたは26のままで。
こっちは、もうあんたの倍くらい生きてるぞ。」と、
言ってやりました。

ケンちゃんが死を選択する直前まで、
ケンちゃんのお父さんと明日の結婚式の話をし、
新婚旅行の話までしていたそうです。

そのお父さんの名前が墓跡にありました。
不謹慎かもしれませんが、私はタバコに火をつけ、
お線香とともに缶コーヒーと花とを供えました。

彼は、車とB'zが好きでした。
だから、訃報を聞いた時は、「事故?」と、
暗い顔をした3人に聞くと3人とも首を横に振りました。
出棺の時のBGMでは、B'zの曲が爆音で流れたと、
私に話してくれました。

ということを、「あ、安倍礼司」を聴きながら、
サーッと思い出していました。
私の中で、B'zを聴くことは、
なんとなく禁止にしていることで、
それは不意打ちでした。

会社の仲良しメンバーで毎週のように飲み会をして、
一度、温泉旅行にも大勢で行きました。
その時もケンちゃんは、ヘラヘラしていました。
お酒が弱くてね、すぐ酔っ払う年下の男の子。
ヘラヘラしているから、私の手を握った時にも、
冗談だと思っていました。

いや、今もそう思っています。

踊ろよ lady やさしいスロウダンス
また始まる 眩い show time
泣かないで baby 力を抜いて
くやしさを忘れないで
踊ろよ lady やさしいスロウダンス
笑われても あくまでマイペース
まだまだまだ 盛り沢山 life
幸も不幸も easy come easy go!

あの時私が、手を握り返して、
好きだ。と言えていたら。なんて、
私は、この先もずっと、そう後悔するでしょう。

Na na na na na na、、、、

本日も、読んでくださり、
ありがとうございます。🍀🍀🍀


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