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2023年6月の記事一覧

スゲエ映画だけど、作り込み過ぎてるかなぁ:映画評「ザ・フラッシュ」

スゲエ映画だけど、作り込み過ぎてるかなぁ:映画評「ザ・フラッシュ」

前評判は高かったんだけど、公開されたらそこまでの「大ヒット」にはならず…ってとこでしょうか。
もしかしたらロードショウも早めに縮小されるかも…と、慌てて平日の夜の回に観に行きました。

いや、もうね。凄い。
これは確かにすごい映画です。
DCの「ジャスティスリーグ」の延長線上としては最高の出来なんじゃないでしょうか。
前評判が「大絶賛」なのも納得。

バリー・アレン(フラッシュ)の父親の裁判が近づ

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松坂桃李のバカっぷりが最高:ドラマ評「離婚しようよ」

松坂桃李のバカっぷりが最高:ドラマ評「離婚しようよ」

TBSがNetflixと組んで製作したオリジナルドラマ。
このコンビでの制作は3作目で、1作目は「日本沈没」、2作目は恋愛リアリティ番組「未来日記」…でどちらも僕はパスしています。
本作も、「どうかなぁ」だったんですが、新人議員役の松坂桃李の選挙区が愛媛(愛媛5区。ロケは松山ですが、「愛媛市」という架空の市の設定になっています)だというので、チョット覗いてみたら、割と一気に最後まで行っちゃいました

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全ては要潤のせい…:ドラマ感想文「ラストマン 全盲の捜査官」

全ては要潤のせい…:ドラマ感想文「ラストマン 全盲の捜査官」

今期観ていた2つのTVシリーズのうちの1つ(もう一つは「教場0」)。
福山雅治が全盲のFBI捜査官を演じ、相棒を大泉洋が務めました。

福山雅治演じる「皆実」は41年前に日本で殺人強盗によって両親を失い、その事故がきっかけで視力を失う。
優秀なFBI捜査官となった皆実は研修生として日本の警察に派遣され、優秀だが暴走しがちな刑事・護道(大泉洋)とバディを組むことになる。
軋轢を乗り越えながら2人は事

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#どうする家康

戦乱の中、「平和な国」を作る瀬名の野望が明らかに。
戦いに膿んだ者がそこに集うが、戦いにとらわれた者(勝頼)が輪を断ち切る。
梅雪が勝頼から離反する伏線はこう引くわけね。

瀬名の狙いを理解できるのは信長なんだろうね。
ただ彼の方が徹底的なリアリストなだけで。

こういう映画だったんだ…:映画評「怪物」

こういう映画だったんだ…:映画評「怪物」

妻の希望で観てきました。
是枝作品はまあまあ好きなんですけど、事前の情報で
「チョットなんかなぁ〜」
って感じもあったんですけどね。
坂元裕二脚本に馴染みがないというのもあったかな。

いや、しかしコレはガツンと来ました。
合う/合わないはあるともいますが、僕たち夫婦はハマりましたね。

シングルマザー早織(安藤さくら)の小学5年生の息子・湊(黒川想矢)が担任教師・保利(永山瑛太)に暴言を吐かれた

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いろいろ言われてるけど、僕は結構楽しみました:ドラマ評「教場0」

いろいろ言われてるけど、僕は結構楽しみました:ドラマ評「教場0」

今期は珍しく二つのテレビシリーズを観ています(リアルタイムじゃなくてTVerですが)。
その一つがコチラ。(もう一つは日曜劇場の「LAST MAN」)

ネット記事では賛否両論、ちょっと「否」の方が多かったかな?
一番多いのは、
「事件や推理にリアリティがない」
だったと思うんですが、そこはほとんど「原作通り」だったんですけどねw。
まあ、テレビドラマのミステリーにどこまでリアリティ求めんのって話

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#どうする家康

戦国末期の厳しさに精神をすり減らしていく信康。
水野氏を処断し、圧力を掛ける信長。
遂に一歩踏み出す瀬名。

我が殿は危機感薄く、新しい愛妾といい雰囲気w。

「マイケル・ジョーダン」という不世出の存在が世の中を変えた一端を見せてくれます:映画評「AIR/エア」

「マイケル・ジョーダン」という不世出の存在が世の中を変えた一端を見せてくれます:映画評「AIR/エア」

NBAデビュー<前>にマイケル・ジョーダンがNIKEと契約を結ぶ経緯を、NIKEのバスケ部門の責任者の視点から描く物語。
Amazonプライム・オリジナルで、マット・ディモン主演/ベン・アフレック監督(出演も)作品です。

80年代の雰囲気がよく出てて(舞台は84年)、BGMの音楽が懐かしい、懐かしい。
「ああ、そうだなぁ。マイケル・ジョーダンって、こんな風に世の中に出てきて、世界を変えちゃったん

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「どこまでやられたら死ぬのか」のバーが見えない:映画評「タイラー・レイク命の奪還2」

「どこまでやられたら死ぬのか」のバーが見えない:映画評「タイラー・レイク命の奪還2」

ラストの解釈をどう見るかを観客サイドに委ねた前作の締めは結構好きなんですが、続編はストレートに「その後」でした。
<前日譚>って説もあったんですけどね。

ルッソ兄弟製作(脚本ジョー・ルッソ)のNetflixオリジナル・アクション映画の第2弾。
ルッソ兄弟は「仕事し過ぎ」ですがw、本作については関与の距離感が丁度いいのか、リアリティ・ラインがちょっとリアリティサイドに寄っていて、僕は好きです。

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反抗期の娘の態度にイラッとする…のは製作者の思う壺w:ドラマ評「彼が残した、最後の言葉」

反抗期の娘の態度にイラッとする…のは製作者の思う壺w:ドラマ評「彼が残した、最後の言葉」

「Apple TV+史上最も見られたリミティッドシリーズ」という記事を読んで、気になって第1話を視聴。
そのまま2日間で最後まで見てしまいました。

1話40分弱×7話…ってのが丁度良い長さだったってのもありますかねw。

木工旋盤の職人のハンナは、新興テック企業のエンジニア・オーウェンと結婚生活を送っている。
オーウェンは再婚で、死んだ妻のとの間に10代の娘ベイリーがおり、ハンナとベイリーの間は

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家族のメンバーがどんどんヒーローになって行きます:映画評「アントマン&ワスプ:クアントマニア」

家族のメンバーがどんどんヒーローになって行きます:映画評「アントマン&ワスプ:クアントマニア」

元々、初代アントマンがマイケル・ダグラス演じるハンク。
その妻ジャネット(ミシェル・ファイファー)が初代ワスプ。
その2人の娘ホープ(エヴァンジェリン・リリー)が2代目ワスプで、その恋人スコット・ラング(ポール・ラッド)が2代目アントマン。
…ってとこが前作まで。
シリーズ3作目の本作では、スコットの娘キャシー・ラング(キャスリン・ニュートン)がアントマンスーツを着て大活躍!
…って、どんどん家族

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こんな話だっけ?:映画評「ブレット・トレイン」

こんな話だっけ?:映画評「ブレット・トレイン」

伊坂幸太郎「マリアビートル」を原作に、「アトミック・ブロンド」「デッドプール2」のデビット・リーチ監督/ブラッド・ピット主演でハリウッド映画化した作品。
「マリアビートル」は読んでると思うんですが…
こんな話でしたっけ?

東京から京都へ向かう新幹線。
ある<モノ>の強奪を依頼されたレディバグ(てんとう虫)は、新幹線に乗り込んでくる殺し屋達とのトラブルで、列車から降りるに降りれなくなってしまう。

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最後の最後、あの局面で、「残ってくれ」という命令を出せるのか:ドラマ評「THE  DAYS」

最後の最後、あの局面で、「残ってくれ」という命令を出せるのか:ドラマ評「THE DAYS」

<事件後の吉田の証言は「吉田調書」として発表された
東京電力のまとめた「福島原子力事故調査報告書」とともに
世界に類を見ない原子力事故の貴重な資料として検証が続けられている
ジャーナリスト門田隆将は
あの日、福島第1原発で事故対応に当たった90人を超える関係者に
直接インタビューをし、それらを書籍「死の淵を見た男」にまとめた

本ドラマは「吉田調書」「福島原子力事故調査報告書」「死の淵を見た男」を

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#どうする家康

「戦さ」から「殺戮」へ。
時代の変遷の中に沈む勝頼、惑う信康。
覇王への道を進む信長。
そして瀬名もまた…。
え〜、どんどん主人公(家康)の影が薄くなってますが、大丈夫でしょうか?