美しい外見に美しい心が宿るのか、

恋人の数だけ普通があると言う理説く君うつくしき人
（KOIBITO NO KAZU DAKE HUTSUU GA ARU TO IU KOTOWARI TOKU KIMI UTSUKUSHIKI HITO）

ルールとかマナーとか、調和して生きてゆくために
必要な決まり事以外は、「普通」は人の数だけある。
 
８０億人もいればすり合わせは大変なものだけど、
最小不幸でも最大幸福でもなく生を受けたすべての命が
自分の普通を自然体で生きられる世界を、そろそろ
本気で目指してもよい頃ではないかと思う。
 
恋人でも夫婦でも友人同士でも、小さな、もしくは
ごく親密な人間関係の中での普通となると、
それこそ自由でいいはずだ。
 
「恋人の数だけ普通がある」という割とよく聞く
フレーズを口にしていたのは、美しい人だった。
 
美しい外見に美しい心が宿るのか、美しい心が見た目の
美しさを育むのかわからないけれど、許容量の大きい人は
それだけでその人自体が美しいと言えるだろう。
 
人間関係の基本は、違いやありのままを認めることと、
敬意を払うこと。
 
みんながそれを普通にできれば、
平和なんてあっという間だ。
 
安全も安心も安寧も、これだけ長く多く
蓄積してきたこの世界なら、実現できる。
 
まだ明るくはないニュースを見ながら、
ふとそんなことを思った。