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Vol.100 初めての自転車のように。 〜没頭を生み出すには?〜

本日もご覧いただきありがとうございます😊
鈴木です。民間の教育関係の仕事に就いております。

最近、「意図的に没頭を作ること」に興味を持っております。

「突然どうした...?」  ですよね...( ̄▽ ̄;)笑

その理由なども含めて今日は、
心理学的な話題とも絡めながら、
没頭や没入(フロー体験)」について
書かせていただきます。

●そもそも「意図的に没頭を作ること」に興味を持ったきっかけは?

自転車に初めて乗れるようになった時のことを覚えていますか?

どんなに倒れても
「乗りたい!」という一心で漕ぎ続け
練習に没頭する

あの感覚が好きでした。

つまり、
  「自転車に乗ること」
  「乗ろうとすること」
それ自体を楽しく感じておりました。

難なく乗れるようになってから、
私にとって自転車は1つの移動手段となり、
そこに没頭は介在しなくなりました

(それが悪い訳ではありません。当たり前のようにできると、没頭する感覚がなくなっていく、その一例として書かせていただきました。)

自転車を例に出しましたが、ここ最近、なんだか次のように感じる出来事が増えてきました。

経験が蓄積されると、難しかったものが
段々と簡単にできるようになる。

それに伴い、「試行錯誤」しなくなる

すると、退屈が増え、没頭が減る

上記のように退屈を感じる出来事が増えると、なんとなく、自分自身が立ち止まっているようにも思え、「自分、マズいのでは...」と思うことも増えました😅

もちろん、手を抜いている訳でもなく、全力で励んでもいるのですが、良くも悪くも反射でできてしまう。

未知の領域へのトライや更なる改善が足りてないと反省しつつも、そこから抜け出せない自分に、なんとなくモヤモヤしていました。

そこから抜け出すために自転車に乗れた時のように、「没頭って、どうすれば作れるんだろう?」と感じ始めたことがきっかけです。

●「没頭すること」を意図的に作るにはどうするか? 

そのヒントを得るために以下の本を読みました。

『フロー体験入門』 著 M. チクセントミハイ氏著、訳 大森弘氏

この本から、没頭を得るヒントとして、
次の3つが大切であると私は受け取りました。

①チャレンジレベルとスキルレベルが調和していること
②明確な目標を持つこと&フィードバックがあること
③(ここが1番大事!)
「内発的(自己目的的)」な思いがあること

①チャレンジレベルとスキルレベルが調和していること

●挑戦するものの難易度(チャレンジレベル)
●挑戦するための技術(スキルレベル)

この2つのバランスが取れている時、人は深い集中状態になり、「没頭感」を味わいやすくなると言われています。

なお、端的ではありますが、目の前のことに嬉々として集中しながら取り組めている状態をフロー状態と呼びます。

チャレンジが高過ぎても低過ぎてもダメ
スキルが過剰でも不足でもダメ

この2つの調和が重要になります。

例えば、自転車を例にすると、
●チャレンジ : 自転車に乗ること
●スキル : 自転車に乗る技術
となります。

いきなり、「補助輪なしで走れ!」と言われたら絶望しかないですよね😅(できる子いるかも?🤔)

最初はチャレンジが高いため、
 ・補助輪をつける
 ・後ろでサポートしてもらう
 ・チャレンジしやすい環境を整える
  (ケガ防止にヘルメットなどを装着する)

といった具合に、スキル不足を補なったり、
チャレンジレベルをコントロールします。

もちろん、スキル獲得のために練習を重ねていくことも大切です^_^

このように自身のスキルレベルに応じて、
チャレンジレベルを変化させていくのが望ましくはあります。

現実的には、2つのレベルが調和していないことのほうが多いですよね...

自身のスキルよりもチャレンジレベルが高過ぎると、「不安、心配」の感覚を得やすくなります。

逆にスキルに対して、チャレンジが低すぎると「くつろぎ、退屈」を味わいやすくなります。

どちらも低い状態だと「無気力」を味わいやすくなります。

詳しくはこちらと本をご覧ください☺️
(本文P43より引用)

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「果たして今自分はどこの領域にいるのか?」

たまに内省して、スキルを高めるか、チャレンジレベルを調節するか(「頑張ればできそう!」くらいが理想)、2つの調和を図っていきたいですね。

②明確な目標を持つこと&フィードバックがあること

この2つも没頭できるかどうかに深く関わってきます。

明確な目標を持つことによって、
具体的にすること(行動)が決まります。

そしてフィードバックを、(なるべく即時に)受けることにより、自身の行動が適切かどうかが分かります。

明確な目標がなかったり、
フィードバックがない状態であったりすると、

・とりあえずやっている
・ただ何となくやっている
・正しいかよく分からないけどやっている

こういった状態になりませんか?
結果的に、無気力や不安に陥りがちになります😅

明確な目標とフィードバックがあると、
やることも明確になり、自身の行動が適切かどうかも判断しやすくなります。

そのため、安心しながらチャレンジでき、フロー状態に入りやすくなると言われています。

③ 「内発的(自己目的的)」かどうか

ここが1番大事なのですが、外発的な動機ではなく、内発的(自己目的的)な動機かどうかがフローを生むカギになります。

また自転車を例に書きますと、「自転車に乗りたいから乗る」は、自転車自体に乗ることを目的としています。
つまり、目的がそれ自身にある(内在化している)状態です。

一方で、「移動手段のために乗る」は、自転車に乗ること自体を目的としておらず、「移動するため」という外発的(他目的的)な目的が先に来ています。
つまり、目的が外側にある状態です。

必要性や義務感などがあるため「完全に自己目的的」というのはぶっちゃけムズイですよね( ̄▽ ̄;)

そこで登場する考え方が「運命愛」です。

哲学者のニーチェさんの主張ですが、
何かと申しますと、ものすごく端的に言えば、「考え方次第で、どんなものでも自己目的的に物事を進められるんじゃね?」という主張です。

・・・

聖人か!笑

・・・

まぁ実際、自発的であれ、外からの押し付けであれ、不満を言いながらやるか、それとも、それ自体を楽しみながらやるか

やり方を選択できるのは自分であると心がけておくだけでも、少し心が楽になります。☺️

●何から実践しようか?

今回、noteがVol.100に乗りました。本当に日頃からお読みいただく皆様のお陰だと思っております。本当にありがとうございます。

細々とですが続けてこれたので、今後もnoteの継続を頑張っていこうと思います。
(ルーキースマートの精神で😁)

皆様、本日もご覧いただきありがとうございます😊

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