【伝え方の話】「●●しないで」と言わないで。
ご覧いただきありがとうございます😊
鈴木です。教育関係の仕事に就いております。
コンビニやスーパーなどのお手洗いでは、以下の3つをよく見かけます。
汚さないでください。
綺麗にお使いいただくようお願いいたします。
いつも綺麗にお使いいただいてありがとうございます。
いずれも「綺麗に使う」というアクションを使用者に換気するためのコピーですが、伝え方はかなり異なりますね。
「この伝え方だったら綺麗に使うけど、この伝え方はちょっとなぁー🤔」と思うモノはありましたでしょうか?
超個人的ですが、私の場合、1つ目を見ると「そんなこと言われなくても綺麗にするわい」と若干の反感をいだきます。(←心の狭さがバレてしまう...😅笑)
2つ目と3つ目は、「うんうん、まぁそうだよね。」といった感じです。(←何様だ笑)
さて、ここからが本題です。
●3つの伝え方(予防、促進、自由選択)
1つ目のような言い方は予防焦点と呼ばれます。(●●しないでほしい)
2つ目のような言い方は促進焦点。(●●してほしい)
3つ目は、促進焦点に加えて、自由選択を相手に与える伝え方となっております。(例 : ●●してほしいけど、最終的な判断は相手に任せる。●●が一般的です。)
相手に何かを伝える時、どのような伝え方が良いのでしょうか?
●予防焦点と促進焦点
相手に望ましい行動をして欲しくて、こちらから要望を伝えることは日常場面でもよくあります。
ただ、伝え方によっては押し付けがましくなったり、そんな気は無いにも関わらず、命令っぽくなってしまうこともありますよね😅
それを避けつつも、相手の行動変容を促すためには、予防焦点よりも、促進焦点を取り入れることが良いと言われております。
いくつか例を挙げます。
例)この部屋では騒がしくしないでください
→この部屋では静かな声で話してください
スマホいじるのをやめてほしい
→スマホをいじるのは、いついつまでにしよう
それはやっちゃダメ!
→それをやることで、あなたがどれだけ危険に晒されているかを考えてほしい
予防焦点で言われたコトほど、その逆をやりたくなりますよね( ̄▽ ̄;)(私だけ?笑)
予防焦点で効果がない場合には、意識的に促進焦点に変えることも大事かもしれません。
●自由選択
促進焦点よりも大切なことが、相手に対して、「●●といった要望を述べたけど、最終的にはあなた自身が、あなた自身の意志で、自由に意思決定をして問題ない」と伝えることです。
人は、自分の意志によって選択できないことを嫌います。そのため、YESかNOの2択でこちらが迫ったとすると、どちらの選択をしたとしても、相手には「決めさせられた」といった苦味が残ります。
服従か反抗かの2択で迫るのではなく、「YesかNoかはあなたが決めること。断っても良いし、嫌ならやらない。断っても罪悪感を感じる必要もない。」と伝えることによって、相手も気持ちよく選択できます。
ちなみにではありますが、自由選択を促したほうが結果的に、自分自身にとって望ましい行動変容を相手から得られるといった研究もあります。
例)タバコを吸わないでほしい(予防)
→自分の体を大切にしてほしいから、タバコに変わる何かを始めてほしい(促進)
→自分の体を大切にしてほしいから、タバコに変わる何かを始めてほしいけど、それをするかどうかはあなたが決めれば良い(自由選択)
結果的に、自由選択を促したほうが1番良い選択を得られやすい。
私自身も、なるべく自分のことは自分で決めたいタイプなので、相手から迫られるよりかは、自由意志を促されたほうが後腐れない選択をできているなぁ🤔と感じております。
最後に、上記したような伝え方に加えて、そもそもの伝える内容についても、大事な点があります。
それは、具体的かどうかです。なるべく明確に言われたほうが、言われた側も何をすべきかが把握でき安心しますよね☺️
まとめです。
予防焦点よりも促進焦点を取り入れて伝える。
その際には、相手の自由選択を奪わない。
伝える内容はなるべく具体的に。
「●●しないで」を「●●してほしい。けど、あなたが選択して良い。」に変えてみる。
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