
お米だけじゃない!魚沼のディープな食の魅力。“新潟ならでは”の美味しい体験をお届けします。
こんにちは!The SUZUTIMES 編集部のこれえだです。
今日は過去に別の場所でご紹介したことのある【DEEP魚沼ホルモンツアー】のレポートをお届けします。
はじめに・・・
この記事が書かれたのは2020年上旬。いわゆるコロナ前です。
今回ご紹介する【DEEP魚沼ホルモンツアー】をはじめとする「SUZUVEL FOOD TRIP」(フードツーリズム)は、新潟の食 × 旅(travel)をテーマにした新潟市内の店舗SUZUVELの企画の一つとして育てていこうとしているところでした。
一時は飲食や旅行などの“現地で体験するエンタメ”が実施できなくなるという辛く寂しい時を過ごしましたが・・・最近では少しずつ体験の場が戻ってきていることから、何かのきっかけになればとの思いからこのタイミングで再掲しようとお思います!
SUZU GROUPスタッフみつもとによるレポートで、読めば絶対行きたくなる(⁈)魚沼の魅力を感じてください!
DEEP魚沼ホルモンツアーとは?
新潟には、「発酵」や「雪室」といった食文化があり、それらは“新潟らしさ”としてよく知られていると思います。
しかし!
新潟の食文化はまだまだ奥が深い・・・!
そんな知られざるディープな「新潟食」をご紹介するのが「SUZUVEL FOOD TRIP」です。
魚沼を舞台にしたホルモンツアーもその一つ。
今回は、美味しいものが大好きなスタッフ・みつもと が体験してきた、ツアーの魅力をお届けいたします!!!

JR新潟駅から電車に揺られること約2時間。降り立った地は、越後三山を望む魚沼市小出地区です。
本ツアーのタイトル通り、今回は魚沼の地をめぐります。
魚沼市は(自称)生ホルモン発祥の地!だそう・・・(笑)
ということで、ホルモンを中心としたディープな魚沼を体験すべく、「魚沼市観光協会」の山田さんにガイドをしていただきました!
魚沼とホルモンの関係
「自称」の割に、魚沼とホルモンの歴史は意外としっかりです。
昭和29年頃。奥只見ダム建設のため、全国各地から労働者がこの地に集まりました。
その労働者の方々のスタミナ源として食べられていたものが【ホルモン】でした。
建設現場近くに屠殺場(食肉処理場)があったこともあり、今のような魚沼のホルモン文化が根付いていったそうです。
また、一般的にホルモンというと「ボイルされたモツ」などをイメージしがちですが、魚沼でホルモンというと「生」なのだそう!
当時から新鮮なホルモンが手に入っていた証拠だと思います。

さらにこの地域では、飲食店だけでなく家庭でBBQをするときも生ホルモンが当たり前。
しかも購入単位が「1腹(はら)」なのだそう・・・!
一頭分の生ホルモンを一般家庭でも購入するなんて、驚きでした。
山田さんによると、お店で食べるホルモンも良いですがBBQの際に炭火でじっくりと焼くモツも絶品なだとか。
本ツアー1軒目は、そんな【生ホルモン文化】が根付く魚沼の名店「やまに」さんで、本場の生ホルモン焼きを頂いてきました!
1軒目:知る人ぞ知る名店「やまに」

ダム建設時代から続く老舗のお店です。
私たちが訪れたのは平日の17時すぎ。にも関わらず、あっという間にカウンター席まで埋まってしまうような、予約必須の名店です。
当日の朝、その日に必要な分だけを仕入れて捌き、加熱処理や冷凍などはせずに新鮮なまま提供。
そのため、市場がお休みの日はお店もお休みです。
この「下処理における丁寧さが人気の理由の一つなのでは。」と山田さんもおっしゃっていました。
地元の食べ方で味わう新鮮な生ホルモン
ここで、山田さんの美味しい食べ方レクチャーが入ります。
郷に入っては郷に従え。
・・・ということで、地元ならではの食べ方をしっかりと教えていただきます!

丁寧に下処理された、ボリュームたっぷりのホルモン。
1枚1枚丁寧に焼く・・・のではなく一気に網へ流し込み、網上に広げて炒めるように焼いていくのが魚沼流!
豪快に焼いている間に、網脇に塩と胡椒をスタンバイします。
これがツウの食べ方!

焼きすぎて脂が落ちすぎてしまわないうちに、いただきます!
・・・とろけました!歯ごたえはあるのに、とろける食感・・・!
全く臭みがないことに感動しました!!
ハラミや軟骨などの部位も絶品でしたが、中でも、レバーが衝撃の美味しさ・・・!

生の状態でこんなに角が立っているレバーは見たことありません!
いかに新鮮かを物語っています。
米どころ魚沼の絶品おにぎり
そして中盤では新潟を代表する米どころ・魚沼の絶品おにぎりが登場。

ふんわりと握られたおにぎりは当たり前に美味しく。
同行したスタッフKさんは、おにぎりを片手に、タレにつけたホルモンをワンバウンドさせて食べるという 最強の食べ方で楽しんでいました。
地元のツウな食べ方を体感しつつも、自由にその時の「いちばん美味しい」を感じられる。そんなところもこのツアーの楽しみ方の一つと感じました。
焼き立て(食べる寸前)の写真が1枚もないことにより、いかに美味しい時間だったかということが伝わると嬉しいです。(笑)
余韻に浸りながら大満足で「やまに」をあとにし・・・つづいて向かったのは、路地を入ったところにある蕎麦屋「富永」さんです。
2軒目:地元で愛されるお蕎麦屋さん「富永」

カウンターには常連さんの名前が入ったキープボトルがずらりと並んでおり、地元の人々に愛されている名店であることが伝わってきました。
ここではもちろんお蕎麦をいただきます。
お蕎麦と天ぷらと日本酒

香り高いへぎそばに揚げたての天ぷら。
安定の美味しさが言わずもがな・・・というところですが、ここは新潟。お蕎麦には日本酒を合わせます。
その地で食べるものには地元のお酒を、ということで小出で造られている日本酒「緑川」と共にいただくことに。

「緑川」は、フルーティーな香りと、キリッとしているけど飲みやすい、スッキリとした日本酒。ホルモンを食べた後にはぴったりの組み合わせでした。
美味しい冷酒とあさっりとしたお蕎麦でリセットした私たち。
(もちろん、まだ〆でありません笑)
再び、次の目的地へと、味のある商店街を歩きます。
が、途中で寄り道をするスタッフも・・・
ちょっと寄り道

こんな美味しい出会いも、DEEPなツアーならではの醍醐味です!

また、商店街を歩いて回っていると、すれ違う地元の方々が私たちに明るく挨拶をしてくださるのがとても印象的で、小出の街の温かさを感じた瞬間でした。
こちらで立ち寄った「肉清」さん、今回調べたところ、2022年に閉店されたとのことでした。昭和45年5月に開店し、56年間、小出の方々に愛されたお店だったそうです。ぜひ多くの人に食べていただきたい味だったので、残念・・・
3軒目:情緒ある〆の喫茶店「スタッフ」

この度で最後に訪れたのは、夜までやってる喫茶店「staff」さん。
(店内は撮影禁止。あしからず。。。)
レトロで落ち着く雰囲気の店内。サイフォン式でじっくりと淹れてくださるコーヒーとパフェが今回の〆でした!
「スタッフ」さんはお酒メニューも豊富で、24時まで営業しているということもあり、二次会や三次会で利用されることが多いそう。22時すぎに満席近くなることもあるそうで、驚きです。
もちろん夜だけでなくお昼の時間帯でも、コーヒーを飲みながらゆったりと過ごせる、地元の方々の憩いの場だそうです。
ツアーガイドを務めてくださった、魚沼市観光協会の山田さんがオススメするのは「ホットグレープフルーツジュース」と「ピザトースト」。
オーダーが入ってから絞るジュースに、どこか懐かしい味のピザトースちがたまらないのだとか。
我々がいただいたパフェもやはりどこか懐かしい印象で。ボリューム満点で美味しかったです。
ツアー工程、これにて終了!

昔から続く地元の食文化と、その地で変わらず続く商店街と名店。
その地域に住む方のお話も聞けて、とても濃い時間を過ごすことができました。
途中、山田さんが撮影した魚沼の写真も見せていただく機会がありました。
手つかずの自然だからこそ見ることができる満点の星空や、図鑑でしか見たことの無いような野生動物たち。
同じ新潟県に住んでいながらも、見たことの無い世界がそこにありました。
今や全国的に、魚沼といったら「お米」の印象が強いはず。
ですが、お米だけにとどまらない魅力が溢れる地域だということを五感で感じることができました。
また、本来であれば、この時期の積雪は1メートルを超えるほどだそう。
ニュースにもなっており、ご存知の方も多いかと思いますが、今年は山田さんも経験されたことのない小雪だったそうです。
(注:この記事が書かれたのは2020年の冬です。)
これは雪があってこそ暮らしが成り立つ地域では、やはり深刻な問題です。
スキー場や農業への影響はもちろんですが、この夏の水不足までが心配とおっしゃっていました。
今回私たちが体感した【地元ならではの魅力】。
心とお腹が満たされたと同時に、「地域の暮らしや自然豊かな景色が、変わらずこのまま守られていきますように・・・」と願う気持ちで、今回のツアーを終えました。
最後に・・・

いかがだったでしょうか?
今回、SUZU GROUPスタッフ みつもと のツアーレポートを改めて読んで、私は率直に「どこかへ行きたい!」と思いました!
もちろん、魚沼に行きたい気持ち(美味しいホルモン食べたい!)もありますが、とにかく旅をしたい気持ちになりました。
地域の良さを一番よく知っているのはその地元の方々。
そんな地元方の話を聞きながら、その土地に根付いたソウルフードを楽しむなんて、とっても贅沢な旅の楽しみ方だと思います。
新潟は海・山・川と、自然に恵まれた県です。
また、南北に大きいので、その地域によっての特色も違えば、景色も違い、美味しさも異なります。
まだまだ紹介したいスポットはたくさん!
冒頭で触れた通り、私たちは食体験を軸にした観光をもっと盛り上げていきたいと考えています。
今後も、そんな新潟各地の魅力を知っていただけるように、(noteでも触れていただけるように!)活動していきたいと思いました!
次回の投稿もどうぞお楽しみに・・・!
これえだ