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【SUZU Story vol.8】 酒蔵とお客様の架け橋になりたい。新潟清酒を知るおもしろさ : 渡辺 廉

【SUZU Story】は、SUZU GROUPのスタッフがそれぞれの考えやお店での出来事、新潟への想いを語る企画。
Vol,8では、長岡の店舗ちぃぼうに所属する渡辺が、『自身の得意分野』をテーマに、そのルーツや店舗での表現についてを書いています。


まずは自己紹介を。
SUZU GROUPに勤め始めて、なんだかんだで6年目、26歳の渡辺廉と申します。

地元は長岡市の十日町。ちょっとメジャーな“十日町市”ではありません(笑)
周りには、柏露酒造や醤油の工場があります。裏面に長岡市十日町と記載されている物もあり、日常で意外と目に触れているかもしれません!
ちなみに冬は、雪で埋もれます。

今回noteの文章を書くにあったってもらったテーマは「自分の得意分野」。
パッと思いついたのは日本酒のことでした。

SUZU GROUPとの出会い

学生時代から地元か新潟市で就職をしようと思っており、食べることが趣味だった私は良く友達とあちらこちら食べに出かけていました。

調理学校に通っていたこともあり、高校時代から体重が20キロ増えました。
SUZUに出会ったのは、そんな時期でした。

就職を控えた2年の頃。『すずきち』にふらっと入ってランチをしていたところ、なんか変な店員がいるぞ・・・と心を掴まれました。
料理ももちろん美味しかったのですが、人に掴まれたんです。

そこから、インターンですずきちに入り、アルバイトもして。面接を経て入社が決まりました!

お、会社から辞令が来た!
「あなたの配属先は『ちぃぼう』です。」

ん、???どこだろうそこは。
専攻がカフェ学科だった渡辺少年は、そのまま居酒屋で働くことになりました…。

居酒屋にあまり入ったことがなかった私は、戦々恐々と入社日を迎えたのを覚えています。

1番最初に感じたことは、「こんなに日本酒があるんだ!全部新潟の物なのか!」ということ。衝撃を受けました。

あまり大きな声では言えないですが、日本酒のイメージが悪くただ酔う為のもの程度にしか思っていなかったのです。
しかし、触れ、飲むたびに新たな発見があり、日本酒を学ぶ時間はとても楽しい時間でした。

ということで、そんなこんなで出会った【日本酒】が自分の得意分野です。

壱醸

私が最初に興味を持った日本酒が、このお酒でした。

ちぃぼうに入社後、試飲させてもらったとき、「こんなにトロッとしてフルーティーなお酒があるなんて」と感動しました。
作っているのは栃尾に蔵を構える越銘醸株式会社さん。
社会人1年目の時に、近くの酒屋さんに紹介してもらい、蔵に見学もさせていただきました。

正直、内容はあまり覚えてないのですが、今思えば蔵へ伺ったことがきっかけとなったように感じています。

このことをきっかけに、普段から日本酒を飲むようになりました。
同じ蔵でも精米歩合、季節、温度で酒の表情が変わってくるのも魅力で、どんどん惹かれていきました。恋愛みたいなのかなと。笑

舞鶴鼓8割8分

もう一つ印象的なお酒を挙げるとするとこのお酒です。

スペックとしては、精米歩合が88%の低精白。長岡市の恩田酒造さんが造っているお酒です。
お米を食べる事に近い様な旨味と味わい。料理と合わせるならば、すき焼きやステーキなどの濃い料理との相性が良さそうな飲み口で、とても特徴的なお酒です。

この酒に出会った時、ネーミングが気になりました。
新潟の酒なのに何故「舞鶴」なのか。

営業の方に聞いてみたら、【初代の杜氏が酒造りの最中、雪の中て鶴 が一羽舞い降りてきて踊りながら鼓を叩いていた。と言う事が由来】と教えてくれました。

ここで、「なるほど!伝えられる!」と思いました。
日本酒には、味や特徴以外にもお客様に説明できることがたくさんあると感じました。

それに気付いてから、月に2-3回程、酒屋さんへ足を運び、何種類か自分の目で見て話を聞いて、仕入れたものを提供する(伝える)ということをやっています。

自分自身も興味があることなので、酒屋さんにたずねたり、調べたり、試飲したり・・・そこで得たうんちくをお客様へ伝えています。

最近では、ちぃぼうで一緒に働くスタッフも興味を持ってくれているので、日本酒に関する知識やおもしろさをスタッフにも共有するようになりました。

お客様もおもしろがって聞いてくれるんです。毎回違うの出してくれて嬉しい!との声もいただくので、やり甲斐に繋がっています。

日本酒を届ける、伝えること

どのお酒も良い物ばかり。
酒蔵(生産者)とお客様(消費者)の架け橋となる飲食店が、しっかりと蔵の思いを伝え、届けて、新潟清酒を盛り上げる一員になりたいと思っています。

今後の目標は、新潟県内80ヶ所以上ある全ての蔵の酒を飲む事!
そしてさらにできれば、それぞれの蔵へお邪魔させてもらいお話を伺いたいと言うのが今の願いです・・・!

店名にも地酒という名前が付いているので、ここは誰にも負けたく無いと言う気持ちです。実はかなりお酒は弱いですが。。

ちぃぼうでは、『地酒3種飲み比べ』というメニューで日本酒を提供しています。しっかりとそれぞれのお酒のストーリーを伝えたうえで楽しんでいただくようにしています。

この時は佐渡お酒「北雪」3種飲み比べをご用意していました

新潟らしい淡麗辛口飲み比べ、濃醇旨口の飲み比べ、変わり種・・・などなど。
時期によって違ったラインナップでご用意していますが、毎週来てくださる方やリピーターの方には、お好みやご要望に合わせて3種類をセレクトしてご用意しています!
ちなみに、常時2〜3種は自分の隠し酒としてプレミアムな物も用意していますので、お気軽に声を掛けてみてください!

6年前、日本酒を全く知らなかった私ですが、日本酒の面白さをたくさん知ってもらうべく、今はこんな気持ちでお酒を選んで、店舗で提供しています。
毎回違ったお酒を飲めるちぃぼう共々、今後ともよろしくお願いします!!

渡辺 廉


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