【SUZU Story vol.7】この会社で経験した、私の今までとこれから : 高野彩加
【SUZU Story】は、SUZU GROUPのスタッフがそれぞれの考えやお店での出来事、新潟への想いを語る企画。
Vol,7では、新卒〜店長と経験を積み、現在も長岡エリアの店舗を支える存在である高野が、自身の『働き方』についてを綴っています。
私、高野彩加は、SUZU GROUPに新卒で入社して今年で8年目です。
今回のテーマは「働き方」ということで、私も今までを振り返ってみました。
入社のきっかけは高校3年生の時。
現社長(鈴木 将)の講演を聞いた私は、自分が生まれ育った長岡も好きだし、食に携わる仕事がしたかったので、まさに運命の出会いだ!と思い入社を決意しました。
そのあと3回のインターンシップで就職したいと猛アピールしました!
インターンで訪れたSUZUDELIのスタッフはすごく楽しそうで、キラキラしてるように見えました。
数日間しかいないのに、忙しい中でもとっても親切丁寧に教えてくれて、、尚更私はここがいいなと思ったんです。
お店の雰囲気ってやっぱり働く人が作り出すものだから、ずっとここで働きたいと思ってもらえるような雰囲気を私も大切にしたいなと思って、今も働いています。
2016年 SUZUDELIに配属
初めての上司(当時の店長)はなかなかスパルタでしたが(笑)憧れの先輩たちに囲まれて、助けられながら励まされながら仕事を覚えていきました。
びっくりしたことは、生産者さんと顔を合わせる機会が頻繁にあることです。
SUZUでは、お米の農家さんは直接納品にきてくださったり、すずきちには近くの農家さんが直接持ってきてくれることがあったりと、生産者さんと接する機会が多くあります。
みなさん、長岡野菜についてたくさん教えてくれていました。
魚沼の八木さんは定期的にスタッフの研修を受け入れてくださる農家さんで、私もさつまいも掘りにお邪魔したことがあります。
作っている方の人柄や思いなどを直に感じることができるのはSUZUの強みだと感じます。
一方で、お客様にその魅力を伝えるためにはどうしたらいいか、どうしたら沢山方に食べてもらえるか?を常に考えさせられています。
SUZUでは季節ごとに行われる料理提案会があります。
私も何度か参加して社長やマネージャーに直接アドバイスをもらい、実際にメニュー化してお店で提供しました。
試作は大変ではありますが、お客様に自分が作ったメニューを食べてもらい「おいしかった」「終わる前にまた来ます」とお声をいただくこともあります。
新潟の旬の食材を使用し、季節感や魅力を伝えることでいかに感動してもらえるかがテーマでもあると思うのですが、お客様の反応で私の方がいつも感動体験をさせてもらっているのです。
2017年将さんとイタリアのイベントに出店する機会をいただきました。
海外で行う日本食のイベントに、新潟の私たちが呼ばれました。まさに怒涛の7日間でしたが、『日本って、新潟って、SUZUってすごい!!』と身をもって感じました。
▽旅の様子はこちらにも登場しています!
言葉の通じない中でも、イタリアの方に新潟の魅力が伝わって楽しんで頂けたことに感無量でした。
仕事で海外に行かせてもらえたのは夢のようで、貴重な経験をさせてもらったことにとても感謝しています。
2018年 店長になる
2018年。22歳のときSUZUDELIの店長になり、翌年にはすずきちへ店長として異動する話をもらいました。
未熟な私は「自分が居酒屋の店長をするは無理です…」と言ってました。
が、説得されて根負けした私は渋々店長に就任。
今思えば本当にやって良かったです!!
あの時私の背中を押してくれたマネージャー、仕事を教えてくれたすずきちスタッフには本当に感謝です。
私は異動してきたばっかりで、「まだすずきちでの仕事を教えてもらっているところなのに、店長をやっていいのか・・・」と不安しかなくて。
そんな時、当時のマネージャーであるなおきさんが「店長は1番じゃなくていい。得意なことは人それぞれで、それを見極めて仕事を振るのも店長の仕事」と言ってくれました。
私はなんの1番にもなれてないけど店長でいていいんだと思えた、私の心に今でも残る名言です。
お客さんとの距離が近くてコミュニケーションをたくさんとれることが楽しく、自分を覚えてくれる常連さんもでき。またSUZUDELIとは違ったすずきちで働く良さをすごく感じました。
コロナ禍の2020年
プライベートでは結婚し、6SUBIができる時には初めての立ち上げを経験させてもらいました。
6SUBIのある摂田屋は長岡の歴史ある発酵のまちです。
オープン前に他の蔵に挨拶に伺った時、とってもあったかく迎え入れてくださってホッとしたのをよく覚えています。
蔵元さんとも協力しあいながら街を盛り上げる『摂田屋フードナビゲーター』というカッコいい肩書きももらいました。
プレッシャーはありましたが、SUZUの魅力と共に摂田屋や長岡の発酵の魅力を直に伝えられる6SUBIでの仕事は、飲食店と観光業を一緒にやっている感覚でとても新鮮でした。
私の母校である長岡農業高校からはお米を使って欲しいというオファーを受け、学生さんとのコラボも実現しました。
他にも、近くの小学校におむすび講師を依頼されたり、6subiがきっかけで沢山の人とのつながりができました。
周りの蔵の方にも「SUZUさんがきてくれたことで若い人が摂田屋の街に足を運んでくれるようになって嬉しい」とありがたいお言葉もいただけるようになり、まちづくりに貢献できている実感が湧き嬉しかったです。
2022年のこと。妊娠がわかり、産休直前は6SUBIだと1人でオペレーションすることもあり、不安だろうからとSUZUDELIに異動させてもらいました。
経験豊富かつ気持ちをわかってくれる主婦さんが多く働くお店なこともあり、安心して働かせてもらいました。
身体は思うように動かなくなるけど、会話を通じてお客様にはもちろんスタッフにもSUZUの魅力を伝えることが私の今できることだと思い、新人教育も担当しました。
2023年〜現在
産休・育休を取った後、SUZUDELIで復帰させてもらいました。
今までより短時間の基本9時から17時で勤務をさせてもらっています。
子育てしながらで大変なところはありますが、色んな人の協力もあって働かせていただいていることに日々感謝を感じています。
こうして書き出してみると私はSUZU GROUPでここでしかできないたくさんの経験を積ませていただきました。
そしていつも周りの仲間やお客様に助けてもらいながら壁を乗り越えて今の自分がいるなと改めて思います。
私の働き方・・・入社8年目を迎えて、今はSUZUで活躍する人材を育てることが私の役目だと感じています。
私が働ける時間は限られていますが、目的を持って意識して取り組むことで仕事の質は高められると思っています。
今年のはじめ、各店舗やSUZU GROUPのイシュー(もっとも重要な課題、目的)について店長を対象にした合同ディスカッションがありました。
SUZU GROUPのイシューは『食体験を通じて地域の魅力を伝える』です。
難しく感じがちですが、今までやってきたことは間違ってなかったということ、ここで働く意義や誇りを改めて感じることができ、これからやるべきことも見えてきました。
機械化が進む時代の中で、SUZUがつくるのは人や地域とのつながりや循環。
私たちは人から人へと思いを伝え、働く価値をつくっていきます。
高野 彩加