2018-07-19 AI Innovators Meetup Day 第二弾: 「AI×ビジネス」の実現に向けて ~AIを事業に生かすための組織と人材育成~
去年のメモですが「情報格差を埋める活動をしたい!」と考えはじめたきっかけのイベントなので公開してみました。
2018/07/19 に行われた AI Innovators Meetup Day 第二弾のイベントレポートです。
●イベントのテーマ
AIをうまく事業に適用するためにも、AIに関する正しい知識を身に付け、AIで実現できることと、できないこと見極めることが求められます。しかし、AIを活用できる人材不足は深刻であり、経済産業省が出した予測では、IoT、ビッグデータ、AIを含む”先端IT人材”が2020年には約4.8万人不足するとしています。
本セミナーではAIのエキスパートをお招きし、AIをビジネス活用するための組織作りや人材育成についてご紹介するとともに、当社が提供するAIを含むデータ分析関連コースをご紹介させていただきます。
■ディープラーニングを産業活用できる人材の要件
一般社団法人日本ディープラーニング協会 事務局長 岡田 隆太朗さん
ディープラーニング協会 JDLA
産業活用促進委員会
事例収集 -> スキルセット定義 -> ガイドライン
産業活用ガイドブック
今年発売予定
AIデータ契約ガイドライン
https://innoventier.com/archives/2018/04/5802
公共政策委員会
推薦図書
AI白書
https://www.ipa.go.jp/about/report/ai/201707.html
人工知能は人間を超えるか
深層学習
E検定
9/29
http://www.jdla.org/programs/
G検定
11/24
合格者コミュニティをslackで運用している
■これから求められるビッグデータのインフラ構築とは
東京大学大学院情報学環 教授 越塚 登さん
・テクノロジーをやっている人は「世界を変える」と考える
・BlackBox
AI
統計・帰納的
・WhiteBox
Simulation
法則・演繹的
・ビジネスモデル/サービスモデル/組織 もセットで考える
IoT / AI の活用に必要なのは、Change Management: 変革管理
・学習は並走させて、一気に成果を重ねる
・事例
きゅうり
-> 小池さんの事例
22度を超えると、ホットコーヒーはほぼ売れない
-> 気温予測に合わせて、発注を切り替えられる
-> 物流
-> 生産も同じようにカンバンでやらなくちゃ!
・業種をまたいだトランザクションデータベースを立てようとしている
-> AI x IoT でリスクを低減した社会へ
※中国は計画経済を実現したいんだろうね。社会主義だから。
・データ駆動農業
トマト
4.3haの無菌室、センサーでデータ取りまくり
日照が強い日の前日に、水が必要だよね
水を打つ、がまん
-> オランダ式: 日本の伝統方式の4倍の収穫量
・経済規模が小さいとITが届いていない
広く薄く全国で収益化できないか?
100 〜 3,000万くらいの規模が空白
■パネルディスカッション: AIの産業活用を実現する組織の人材育成計画
・パネリスト
浅川 伸一 さん(東京女子大学情報処理センター)
岡田 隆太朗 さん(一般社団法人日本ディープラーニング協会)
佐藤 聡 さん(connectome.design株式会社) 元クロスコンパス
木下 紀子 さん(富士通ラーニングメディア)
・モデレータ
石井 大智 さん(株式会社STANDARD)
1. 産業でのAIで解決すべき課題は?
佐藤さん
製造工程の異常検知で
相談を受けることが多かった
浅川さん
世界に比べて2周回遅れだから、グローバルに状況を見て
何を課題として捉えるか、が肝
岡田さん
DeepLearningはInternetと同じようなインパクトを与えるもの
100->80 じゃなくて、 100 -> 100,000 のような使い方を考えよう
木下さん
基礎 / エッジ で、スキルが二極化している
2. どうやってAIを学ばせる人を選ぶか?
浅川さん
共通の言語としてDLが使えるようにしていかないと
岡田さん
DLを考えられる人は、まだ、みんな孤独
話をする相手がいない
木下さん-佐藤さん
Domain & IT skill が高い人材が吸収力が高い
石井さん
同意。なので研修の前提で
プログラミング経験を入れている
浅川さん
学生だと、生意気な人。
マインドセットが必要
更に、一つの強みがあれば広がっていく
佐藤さん
インターンはリサーチャー
一次資料を読んで、まとめて、説明
「人の役に立ちたい」マインドがある人
岡田さん
AbejaではCRO(Research)を置いていた
3. どんなロードマップで教育を進めていくか?
佐藤さん
過負荷な状況じゃないと成長しない
岡田さん
インターンが知識を共有する場をつくっていた
浅川さん
過負荷な筋トレを継続できる
「面白いね。やってみて!」な文化が必要
岡田さん
多分、良い人はすでにいる
上手く見つけてマッチングすれば良い
木下さん
ビジネス/サービスにつなげていかないと!
岡田さん
業界全体で一気に使い始めちゃう
アフリカでいきなりスマホから始める
みたいな展開が作れるかも
■感想
地域や業種による情報格差を、ぼんやりと課題に感じていましたが、実際に聞いてこられた課題と一致していてびっくりしました!
きっと逆方向の格差も大きいはずで、一緒に関わってみなければわからないことがたくさんあるのだと思います。
共感してしまう熱意やアイデアを持っている方が、抱えている課題をテクノロジーを届けることで解消できるのなら、お手伝いしていきたい!
と改めて感じることができました!!
登壇者の皆さん、運営の皆さん、ありがとうございました。
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