【本ログ】ハーバードの自分を知る技術
ハーバードビジネススクールのキャリア相談室長の著書。いわば「人生戦略ロードマップ」と言える一冊だ。
夢を叶えるための人生戦略として、筆者が説いていることが興味深かった。夢を叶える鍵は「成功すること」ではなく「潜在能力を引き出すこと」にあるという。
潜在能力を引き出すためには、自分を知ることが不可欠。就活生だけでなく仕事をしている人も、要所要所で自分を省みることが重要である。
この本は、自己を知るための方法が体系立てて書かれており、ワークも充実しているので実践しやすい。よく聞く自己分析方法もあるが、それらの正しい取り組み方を示してくれている。
自分を知り、そして理解するための方法として紹介されていた内容をこの記事にまとめようと思う。
成功を定義する
社会によって作られた成功と、自分で定義する成功は違う。後者が「夢」となりうるものである。以下2つの問いが、夢を明確にするための鍵だ。
「自分にとっての成功とは何か?」
「夢を実現するには、どんな段階を進まなければならないと思うか?」
思いついた答えは、紙に書き出すことをおすすめする。
スキルを評価する
次は、最も得意なスキル、最も苦手なスキルを考えていく。つまり長所と短所のことだ。それぞれ3つ書き出してみよう。
ここまではよくある自己分析と思うだろう。特徴的なのは、そのスキルを評価することと、評価の方法だ。
書いたスキルを10段階で評価し点数をつけるのだ。このとき、仕事で求められるレベルを基準の5点とする。10は世界中で通用するレベル。
点数で評価することで、「仕事で使えるほどの長所は他にあるかも」「長所をもっと高ていけそう」「短所と思っていたが絶望的でもないな」などと気づきがあるだろう。
知っているつもりだった長所・短所をより深く理解することで、自分の夢につながる潜在能力を発見しやすくなる。
本当にやりたいことに気づく
こちらも2つの質問について考えてみよう。
「最高に輝いていた頃の自分を思い出す」
このとき、できるだけ詳しいシチュエーションを描写しよう。その思い出から学べることは?どの要素を楽しいと感じた?今の状態だったら何を楽しめるだろう?と自分に問いかけていこう。
「もし仮に〇〇だったら何をする?」
もし寿命があと1年だったら、将来成功することが決まっていたら、有り余るほどお金があるとしたら・・・何をするだろうか。また、何故そうしようと思うのかの根拠も考えてみよう。
自分を理解する
自分のことを理解するためには、自分史を書こう。
…ってだけだと、就活の自己分析の時によくある課題と同じだ。保育園、小学校、中学校、高校、大学・・・各段階で印象に残っていることとか好きだったこととかを書いていくアレ。
この本では、自分史の正しい書き方・考え方を示してくれている。次の3ステップで書いていくことを推奨している。
①事実ベースで書く
まずはエピソードを書いていく。できるだけ詳しく。このとき、分析などはせずにただありのまま、事実を書いていく。
②ポジティブ・ネガティブ両方の目線を書き加える
事実をポジティブ・ネガティブ両方の目線で捉えて書き加えていく。
例えば「いじめられた」が事実とする。ネガティブに捉えると「人に弱みを見せられなくなった」、ポジティブに捉えると「自分の好きな本と向き合う時間がたっぷりあった」みたいな。
③心の声を理解する
最近の生活で、自分史で挙がったようなポジティブ・ネガティブの声が聞こえてくる場面を思い出そう。どんな時にその考えが浮かぶだろうか。初対面の人と話す時、何か決断する時、職場で意見を言う時、好きなことに集中するとき等々。
過去の体験が、今の自分の思考や行動にどう影響しているかに気づくことができれば、自分を縛っていたものから解放される。そうすれば潜在能力を発揮するための土台が出来上がるのだ。
自分を知れば人生イージーモード
特に印象的だったフレーズは、『「方法」を心配する前に「自分を認識すること」に集中しよう』というものだ。
本当に望んでいる夢を叶えるならば、周囲の言う「成功像」を鵜呑みにしてはいけない、と筆者は言う。
自分を深く知り潜在能力を磨くことで、本当の夢へ向かって進んでいきたい。
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