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警鐘 Watchtower

田植えも終わると、いよいよ秋の虫声の無き長い夜半の季節。田んぼの中にポツネンとナイター施設完備のサッカー場が有るので雪が降るまで人はそこそこヤーヤー言っていたりしますが、雪が降ると風景まで寂しく成ります。積もるほど降るので夜も少々は除雪車の遠鳴りの稼働音で中々騒がしくなりますが。

寂しき夜歩き 火の見櫓に 黄色い電灯 用済みの鐘

幼少の頃から鳴っているのは一度も聞いた事は有りません。詐欺電話の防止さえ親切に注意してくれる防災無線も近年だいぶ設置されたので、今後鳴ることもないでしょう。

しかし不思議は、そのちょっと高いくらいの火の見櫓くらいの、半端に迷惑な高さの建物は押し並べて街から消えて。

照らされるてっぺんのと鐘の様なデザイン性、見上げての壮観のある照明を備えたの高層建築はいくつか有ること。


…病院とかね、あと市役所、隣町だと介護施設。

起立して骨組みだけ晒して平気で老いたるは、火の見櫓だけか…  人間様は目方を減らすたびに厚着が増えていく。

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