見出し画像

雑文・続・憤死


 お騒がせの彼は、あれからどうなったか? 結論を言うと、前回「憤死」以降、仕事の成果報告が2日ほどはちゃんとあったんですが、以降は朝「やりますよ! 今日中にやります」→夜報告無し→朝「え、ああ今日はまあなんとかします」→夜報告無し→朝「今日はマジでいきます!一気に最後までやります」→夜報告無し→朝「いや、ちょっと急に用事ができて、、、まあ、今日は大丈夫っすよ」→夜報告無し→朝「え、遅すぎるって、やだなあ、あなたそれパワハラじゃないっすか? 僕はですね、これでも真面目に仕事に向き合ってるんすよ。それをですね、ガミガミと責め立てられたら、見えてきたビジョンも見えなくなっちゃいますよ。困るんだなあ、そういうの」→夜報告無し→朝「すいません、昨日はちょっと調子こきました。今日こそやり遂げます」→夜報告無し→今ここ

 こ い つ ふ ざ け る な よ

 彼のおかげで、私の関係する他の仕事にも影響が出て、私は方々から「あれ、どうなってるんだよ!!」「あの件の報告無いけど、あなたふざけてるの?」などと責め立てられているのだった。疲れました。マジで。もう、人生、心底疲れました。毎日、ほとんど眠れてないので、常に意識不明瞭であります。創作も時間の都合で小説→詩と来て、遂に短歌までやるようになりました。やってみると短歌も意外と面白いもんですねえ。現代短歌の代表の『サラダ記念日』がいかにセンセーショナルだったか、また百人一首に選ばれるような古語の和歌の完成度の高さにも、改めて気付かされたのでした。他にも、色々やることはあります。断捨離祭りを行わなければいけないのだが、逆にもったいない祭りが開催されてしまうという危機! 

 そういえば、noteで作品を公開するようになって一ヶ月が経ちましたが、アクセス数一位はなんと夏目漱石の『虞美人草』を解説した回! これに調子を良くした私は、文学鑑賞シリーズとして、次回はなんかの太宰作品をやるか、谷崎潤一郎の『痴人の愛』をやろうかと考えています。ちなみに私が最初に自分で選んで購入した文学作品は新潮文庫の『走れメロス』でした(当時のアニメ映画番号がカバーイラストに使われていた)。学校の読書感想文用に買ったのですよ。短編のほうが、感想書きやすいと思って。同じ理由で別の年は、O・ヘンリーの『最後の一葉』を買いました。谷崎潤一郎の『痴人の愛』は高校の頃に、何処かに捨ててあったのを、なんとなく拾って読んでみたら「なんやこれ昔の文学作品なのに、めちゃめちゃおもろいぞ!」と私が後に純文学好きになるきっかけとなった作品でした。この後、高校の現国の授業で谷崎の『陰翳礼讃』が題材になった日があるのですが、教師(クラス担任でもあり、神取忍に似ていたので、ミスター神取と脳内で呼んでいた)が「皆さんは谷崎の作品を読んだことありますかー」
 私は答えた「はーい! ありまーす! あれ、めちゃくそエロいっすよね! 中学生くらいの娘を引き取って自分好みに育てたら、魔性のヤリマン女になってNTR展開になるけど、やっぱり好きすぎてしょうがないとかいうドMド変態の最高の話っすよね!」

 と、いうのは嘘で、『陰翳礼讃』で日本文化の素晴らしさを品格のある文章で綴ったのと同じ人が、女の子に馬乗りされて絶頂するようなおっさんの話を書いていると思うとおもしれーと思いつつ黙っていたのだった。低偏差値高校で谷崎読むような奴もなかなかいないだろうし。なお、『痴人の愛』も『陰翳礼讃』もネットで無料で読めるので、皆さまも読んでみてくださいね!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?