瞑想について
座る瞑想が体質的に合う人がいる。
頭を過剰に使う人だ。野口整体なら上下型。
瞑想はPCに例えると、ハードディスクの"デフラグ"という作業に近い。
デフラグとは、断片化した記憶領域を整理する作業のことだ。
デジタル記憶は上書きやコピーを繰り返した結果、データの整合性にバグが生じやすい。それを正すための作業がデフラグ。記憶に一貫性を与える。
人間の脳もデフラグに近い作業を、実は毎日行っている。
レム睡眠がそうで、このとき脳は覚醒時と大差ないほど活動をしているという。また、眼球がしきりに動く。
脳の情報整理のためには、眼球運動が必須なのだ。
野口整体だと、頭部第2調律点を押さえると眼球運動が勝手に出てくる。
頭部第2は神経疲労の急所でもある。
あれは目の活元運動を誘導しているのだが、結果的にレム睡眠を目覚めながら促進させているわけだ。
同時に目の操法をすると、クライアントの記憶の整理はより一層進む。
それがトラウマ解消につながったりもする。
不眠病とはこの逆だろう。
目が疲れすぎている結果、眼球運動を通じてレム睡眠がうまく行えない。
すると脳のデフラグもうまく行えず、記憶の断片化が進む。
睡眠の質も悪化する。
これが長い年月を通じて重症化したものが認知症だろうな。
若年性スマホ認知症なんかも言われている。
あれだって目の疲れすぎに伴う脳機能の低下。
目が情報にとっての口や胃だとすると、脳は情報をストックする肝臓に近い。そこら辺の機能がパンクしている。
瞑想は心のデフラグ
で、瞑想の話。
瞑想は脳にとってのレム睡眠状態を、目覚めながらに誘導する身体技術だ。
人間の脳機能は肥大化しすぎた結果、通常の眠りだけでは足りない部分がある。ふだん寝不足気味の人ならもっとそうだし、ヘヴィな頭脳労働をする人にもレム睡眠状態が不足しがち。
そうした人には仏教瞑想のアーナーパーナー・サティがもっともいい。
頭をクールダウンし、目の疲れを積極的にとる働きがある。
わざわざ起きているときに眠りの機能を疑似再現することで、効果がより高まるのだ。
私が千葉のヴィパッサナー瞑想合宿に行ったときは、目を閉じていても過去のヴィジョンがありありと観えた。あれはまさしく記憶領域の整理を、リアルタイムで観察している感じだったな。
かつて片思いの職場の先輩がまぶたの裏に出てきてしまい、瞑想しながら夢幻能でも見ているようだった。フロイトやユングの夢理論を知っていたので、めちゃくちゃおもしろい体験だった。
夢には抑圧していたものがドバッと出てくるのだ。
まるで幽霊みたいに。
ただ、首が硬い人がいきなり瞑想を始めると、高確率で禅病になる。
禅病とは悩みや苦しみを克服するために瞑想を始めた結果、よけいにうつ状態が悪化する病気の総称だ。気功なら偏差というし、ヨーガならクンダリーニ症候群ともいう。
本質的には準備運動の不足だ。
素人の独学ボディーワークはすんごい危険。
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