かなり重度の食中毒症になりました。救急搬送、緊急入院。そして退院のご報告。
こんにちは、珈琲日記の小林です。
少し間が空いてしまいました。。。すみません。
菓子工房の工事や準備などでバタバタしていたのもありましたが、重度の食中毒に見舞われまして、十日間ほど入院しておりました。。
一昨日、おかげさまで退院しましたが、まだ腎臓の数値が完全には戻っておりませんので、少しの間安静です。
とはいえ、貧乏性ですので仕事には復帰しております。笑
サルモネラ菌による食中毒ですが、結局何を口にしてそうなったのかはわからず仕舞です。
自分の店舗などでは、衛生管理を徹底していて、スタッフにも口うるさく言っておりますが、家で自分で作って自分で食べるものに関しては扱いが雑だったような気もします。。
生卵、生肉などの扱い。扱ったあとの手洗い消毒など。
まぁ、それだけではなく、たとえばネズミが歩いた跡などにもサルモネラ菌はいるわけで、、どこかを触ったあとの手洗い消毒が甘くても、やられてしまいます。
犬に舐められたあとなども。。。
ただ、人間には抵抗力という所謂免疫なるものがあるので、そうそう簡単には重症化しません。本当は。
私も、これまで紅茶葉の産地や、コーヒー豆の産地のような途上国に何度も行って、間違えて生水を飲んでしまっても全然平気で、何を食べても、、それこそネズミをトルティーヤで食べても、食あたりみたいなことは一度もありませんでした。
病院の先生いわく、「ここのところのコロナ禍で、あまりにも無菌に慣れてしまいすぎて、みんな抵抗力がより弱くなっている気がします。」
とのこと。。たしかに。。
元々昔から「無菌大国」と言われている日本。
インドネシアや、インドやスリランカなどに行くと、生まれたばかりの乳児が寝ている横をGが這っていたり、、
汚い川で笑顔で泳いでいる子供たちがいたり、、、
たくましいなぁ。。なんて思って見ていました。
もちろん、だからこそわけのわからない病気になる子供も多いのですが、そもそも日本人よりも免疫力が高い子供も多いのだと思います。
ちょっと話は逸れましたが、
今回私がやられたサルモネラ菌の症状は、嘔吐、下痢、発熱などです。
これによって、脱水症となり、腎臓機能が低下してしまいまいた。
六日間は一日3,000mlの点滴(500ml×6)、7日目から一日2,000mlに減らして、十日目からやっと重湯で食事が始まりました。
その間、吐き気や寒気などで、睡眠時間はほとんどとれません。
こんなにしんどいとは思いませんでした。
一方で、サルモネラの場合、無症候性サルモネラ保菌者である場合もあります。
つまり、無症状でも保菌している人がいるということです。
コロナやインフルと同じですね。これらはウイルスですが。。
「かかったことない」と言い張っている人のほとんどが、この無症状感染者だと言います。
こういった人々が、感染を広げていってしまうことも多いようです。
ですから、大きな施設などで運営している飲食店ほど、定期的に「検便」というものがあるのです。
サルモネラ菌などの場合、飛沫や空気感染はしないものの、排せつ物や、嘔吐したものから感染するため、特に飲食店で働くスタッフがトイレに行ったあとは必ず石鹸で手を洗い、消毒すべきです。
とても当たり前のことを言っていますが、カフェなどの軽飲食の場合は、衛生管理がとても甘いところが目立ちますので、
まずは、「美味しいものを提供する」なんて当たり前のことよりも「人の命を預かる仕事」だという意識は、第一に持つべきだと思っています。
とは言いつつも、こうやって自分自身が気を付けていても、どこで菌が口に入ってしまうかわかりません。
職業柄、結構ショックでしたが、改めて食中毒の恐ろしさを体感できて、良かったのかなとも思っています。
まだ体力のない、小さなお子さんやお年寄りは、このサルモネラでも簡単に亡くなります。
ここ数年の暑さは尋常ではありません。。
昼食用に、朝買ったコンビニのおにぎりをお昼まで常温でおいておくとか、ペットボトルのお水を常温で一日中飲んでいるとか、、
いくらクーラーが効いているとは言え、以前とはそもそも違うということです。
入院中も、看護師さんからは「ペットボトルのお水は絶対に冷蔵庫で保管してください。」とうるさく言われました。
あれだけ空調が適温を維持している病院内でも水は一瞬で腐るそうです。
水道水の方が、カルキなどの物質が含まれている分、長持ちしますよね。
衛生管理。
皆さんも今一度見直すきっかけとなっていただけたら幸いです。
いつもお読みいただきありがとうございます。
では、また。