不安を力に変える方法
今回は厄介な感情である「不安」を力に変える方法をご紹介したいと思います。
不安は生きていれば誰しもが多かれ少なかれ感じるものですが、あまりに強くなり過ぎると社会生活に支障を来たしてしまうこともあります。
そんな時にオススメな対処法について書いていきます。
不安とは
そもそも不安とは何なのでしょうか?
(臨床)心理学の世界では、恐怖との対比から
・具体的な対象があるものに対する怖れ→恐怖
・具体的な対象が無いものに対する怖れ→不安
といった説明がなされる事が多いです。
そして不安が強過ぎる場合は、認知行動療法や曝露療法などなどを用いてその軽減を図ります。
これらの方法も勿論悪くは無いのですが、手間や時間がかかってしまうという欠点があります。
生理学的に見ると
一方で不安を生理学的な観点から見ると、「恐怖反応が長引いたもの」と言う事ができます。
人は恐怖を感じるとアドレナリンやノルアドレナリンを生産し、これらが器官を刺激して血流を増加させ筋肉にエネルギーを貯めることによって、ストレスに対する防衛体制(闘争/逃走の準備)を作ります。
恐怖の場合には闘うなり逃げるなりしてそのエネルギーを放出しますが、不安の場合はそういった行動に結び付かないことが多い為、充電しきった筋肉群は興奮状態のまま放置されることになります。
強い不安を感じている人がイライラソワソワして歩き回ったり、発汗量が増加したり、眠れなくなったりするのはこの為です。
オススメの不安解消法
上記の内容から分かるのは、不安を手っ取り早くかつ効果的に解消するには、筋肉に貯まったエネルギーを使うこと=運動することが有効だ、ということです。
簡単にできるものとして、家の掃除や自重を使った筋トレ、軽いジョギングなどが挙げられますが、私は何らかの(ある程度負荷の高い)スポーツに打ち込むことをオススメします。
強い不安というのはそう簡単には消えないので、上に挙げた様なものはあまり効果が上がらないケースが多いからです。
逆に言えば、そういった持続的で強いエネルギーがあるので、何らかのスポーツでそれを発散する習慣をつければ、不安を効率的に解消できるだけでは無く、そのスポーツに熟達することもできます。
そしてそれが成功体験となって自己評価も上がるので、不安に苦しんでいた頃よりも人としてひと回り成長することにもなるのです。
実際私も不安の塊だったひきこもり時代に、以前から興味があったスポーツに本格的に打ち込んだことにより、心身の状態が大幅に改善しました。
「不安な時代」を生き抜く
私は日本は今、「不安な時代」に突入していると考えています。
人口減による様々な問題の発生、近隣諸国の戦争に巻き込まれる可能性、新興国の成長に伴う各種資源の不足・・・
挙げればキリが無いですが、あまり明るい要素は無さそうです。
そんな時代だからこそ、「不安」と上手く付き合う必要があると思います。
そのエネルギーを逆手に取り、「力」にしてしまいましょう。
今回は以上となります。
お読み頂きありがとうございました。
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