見出し画像

学校になんか適応しない方がいい

長い夏休みが終わり、また学校が始まった事に苦痛を感じている方も多いのではないでしょうか?

しかしそう感じるのは極めて健全なことであり、逆に「学校楽しい!」とか満面の笑みで言ってる子供の方が、私としては心配です。

今回は「学校」という機関が担っている機能・役割を明確にすることによって、その存在を相対化していきたいと思います。


「労働ロボット製作所」から「都合のいい国民養成所」へ

近代(産業革命)以降の学校というのは、急に大量に必要となった工場労働者、もっと言えば命令に従って黙々と作業をこなす「労働ロボット」の製作所としてスタートしました。

そしてそれが国家にとっても都合のいいシステムだったため、結果的に「従順で勤勉な国民」を養成する場になりました。

「上」の言うことをよく聞き、時間やルールを守り、次世代を残し、必要とあらば兵士として戦場へ行く。

子供達を一斉にそういった人間に仕立て上げるための施設となった訳です。

(以前女性のことを「産む機械」と発言した政治家がいましたが、あれが権力者の本音なのでしょう)

上記の様な資質を心身に叩き込むことが本来の目的なので、学問を教えることなど二の次三の次。

長期間に渡ってダラダラと非効率的な授業を行っているのもこの為です。

監獄式教育法

そしてそこで使用されている「教育」のメソッドは、監獄で囚人を管理・「矯正」するためのものでした。

(哲学者のミシェル・フーコーは、毎日毎日繰り返されるこの「教育」のことを「ディシプリン(しつけ・訓練)」と呼びました。実に適切な呼称だと思います)

具体的には

1.メンバーを閉鎖的な空間に閉じ込め、番号を割り振る
2.時間厳守を徹底させ、行動をコントロールする
3.先輩・後輩の序列を作り、成長段階を明確化・組織化する

といった内容です。

そしてそれを効率的に行うために

a.ルール違反者が出ない様メンバー同士に相互監視、密告させ
b.どんな些細なミスでも処罰することによって「規格化」を徹底し
c.最後に試験を行うことによって「規格化」が完了されたかどうかを確認する

という方法を採りました。

ちなみに一部の監獄では、a.をさらに効率化させるために「パノプティコン」という監視システムを導入し、囚人に自分で自分を監視させる「自己監視システム」を各人に内在化させることに成功しました。

そしてそれは学校教育により、現在では人々の心にあまねく備わっています。

修了したら会社に「納品」

学校でこういった徹底的な「規格化」が完了すると、晴れて労働ロボットとして会社に「納品」されます。

時間を厳守し、理不尽に耐え、勤勉に働き、周囲とも表面上は協調する人は「立派な社会人」という評価を受け、「成熟した大人」である、と一般的には考えられていますが、果たしてそうでしょうか?

訳も分からないうちに権力にロボット化・家畜化され、そこに大した疑問も持たずに流される様に生きているのであれば、そっちの方がよっぽど未熟だと思いますし、何よりも無知です。

会社員時代に感じたこと

私は実り多きひきこもり生活を経た後、某大手重工業の吹き溜まりと化していたそこの子会社(物流産業システム系)に就職したのですが、入社直後から「陰湿な中学校みたいなとこだな・・」と感じていました。

徹底した相互監視や誰も得をしない儀礼的な飲み会など、ヘンなことは色々ありましたが、特に印象的だったのが人事部の若手社員で、他社員の些末なルール違反(昼休みの5分前にメシ食いに行った、とか)を上司にチクるのが彼の重要な業務のひとつでした。

そして信じがたい事に、本人は自分が「デキるビジネスパーソン」だと信じて疑っていない様子でした(痛すぎ)。

自分が「権力の最末端の犬」をやっている、という自覚も無ければ知能も無い。

こんな「こども大人」が社会人(←これも定義が曖昧なヘンな言葉ですが)としてまかり通っているのが現在の日本なのであれば、それはかなり危機的な状況なのではないでしょうか。

学校になんか適応しない方がいい

ここまで読まれてどうお感じになったでしょうか?

学校(とその延長である会社)って超キモくないですか?

キモいことをキモいと感じるのはまともな証拠なので、是非その感覚を大事にしてほしいと思います。

幸い向こうが「校則」というルールをはっきり提示してくれているので、せいぜいそれに抵触しない程度に注意を払って、我が道を行くのがいいと思います(明文化されていないことに従う必要は一切ありません)。

他にも自由度の高い通信制の学校に通ったり、なんらかの理由でそれが難しい場合には、適宜休みながら卒業に必要な出席日数を工夫して確保するのもいいと思います。

無理に適応しようとして心身に変調を来したり、大人になってバカ丸出しの「チクり屋さん」になるのなんて割に合わないと思います。

今回は以上となります。
お読み頂きありがとうございました。

カウンセリングをご希望の方はこちらからhttps://pias-azabu.jp/service/lineup/miyawaki-kento/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?