「ゴミを啜る」
早朝。奴らの飯の残骸を食らいに向かった。現場に向かうと既に仲間が集まっていて、飯にありついていた。ああ、今日は果実が多いのか。俺は肉派なんだけどな。
そんなことを思いながらも顔馴染みと朝食をとった。晴れ渡る青空と静寂な空気。最高だ。しかし、そんな静寂を砕くようにこの残骸の山の主である奴らが叫び声を上げながら、俺達を追いかけてきた。俺達はすぐさま翼を広げて奴らから逃げた。全く優雅な朝食が台無しだ。
奴らにとっては不快だろう。住処の周りを荒らされるのは。だけどこれからも世話になるぜ。何せお前らが俺達から故郷を奪ったんだからな。