「喪失感」
空虚な気分を背負いながら、帰っていた。胸をときめかせて入った風俗の嬢が外れだったのだ。写真では見事に綺麗なスタイルをしていたのに出て来たのは三段腹。顔も写真の三倍でかかったし、唯一合っていたのはタッパだけだった。
風俗に行き始めて、慣れ始めてからこれだ。何事も慣れ始めが怖いとはいうがこういう事なのだろう。こうなると何を信じていいのか分からなくなる。世の中、全てが嘘にも思える。なんて悲しいのだろう。
家の近くにあるコンビニでビールを買って、プルタブを開けた。飲んで飲んで飲まれて飲んだ。そして眠った。
次の日、二日酔いで目が覚めた。空虚さは無くなっていた。