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海の民と生まれて                                                    舞って紅 第二話

「驚いたな、このようなサキハエとなるとは・・・まあ、アカらしいといえば、そうかもしれぬが」
「木登りの試練をしておったら、腹が痛くなった・・・ついぞ、力を入れたら、・・・」
「赤いものが降ってきおったが故、鳥でも仕留めたかと思うたが・・・まさか、そなたが、怪我でもするまいともな・・・」
「アグゥ、何やら、面倒なのじゃな、女子おなごというのは・・・でも、これで、我も流れの仲間になれると聞いたが、本当か?」
「まあ、今しばらく、舞の試練や、寝所でのことを、姉さん方に仕込んでもらわねばならぬな。それに・・・」

 アカは十歳になっていた。初めての印を得た。女性にょしょうとなったのである。

 アカは、漂白の海の民の首魁、アグゥの娘だ。現体制の最下層に配された、土地も戸籍もない、その一族は、ある一定の職業にしか就くことはできない。何故、そのように配されているのだろうか。理由は、いくつかある。

 時の朝廷を操る者たちの仕掛けである。この時、東国を支配しようとしていたのは、亜素という、大陸を渡ってきた別の国の者たちである。温厚な民である東国の者たちを騙し、様々な手で、この支配者層に入り込んできた。長い時をかけ、その勢力図は、元々の東国の者を上回るようになってきた。

 かつて、この国の始祖である、畸神の歴史を口伝くでんで知る者の一族を奴婢、漂白の民として、人の住めないとする海辺や、山奥に追いやったのである。いずれは、全て抹殺し、真実を塗り込め、なかったものとし、そもそも、東国は、亜素が作り上げたものとしたいのである。

 今生の帝は、たまたま、亜素の後楯をもたない若い帝であるが、この治世も、どこまで続くかは、解らない。

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「アグゥ、アカはチシオに似てきたなあ」
「そうかあ?」
「良い女になるぞ、アカは。流れをさせたら、評判の巫女になるわ」

「まだ、十になって半年、早すぎる。少なくとも、あと数年、できれば、五年は舞も含めて、修行をさせる」
「やりとりが上手いんじゃ。あれでいて、大人の気を逸らさないとこもあってな」

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「舞の稽古に、本格的に入った。綺麗なおべべも着れる」
「アカ、流れ巫女の仕事は、それだけじゃない」
「わかるわ、舞いの後に、客に侍るのじゃ」
「・・・解っておらんな、客前に出す前に、済ませないとならんな」
「済ませるのか、何をじゃ?」
「解らんなら、まだ、無理じゃな。客前には」
「・・・解るわ」
「何がじゃ?」
「お客と寝るのじゃ」
「・・・いつも、俺の隣で眠るのとは違うぞ」

 アグゥは、アカの初めての寝所での導き手は、仲間の誰がよいか、考えていた。その実、お館様の命で、この海の民の集落から、アカの導き手になるような年齢の男たちは、今は、間者として、借り出されていた。遺されていたのは、年嵩の長老たちばかりだった。アグゥは首魁として、この民の取り仕切りの役目もあり、ここを離れていないだけであるが、命を受ければ、アグゥ自身も赴き、命じられた役目を果たさなければならないのだ。

「違わない。いつものように、アグゥと寝る」
「アカ・・・」
「アグゥが良い。アグゥが一番好きじゃ」
「・・・まあ、まだ、それは先の話じゃ」
「こうやって、いつものように、抱きつけばよいのじゃ」

 つまりは、父親に甘える娘が膝に乗る様子となる。それには、少し娘は育ちすぎており、見る者には、中途半端な違和感がある。必要があれば、アカぐらいの娘が求められることもあるが、それは、やはり、いくらなんでも、無碍なことと、アグゥは父親として思う。ただでさえ、生業なりわいとはいえ、遅かれ早かれ、辛いことを強いることになるのに違いない。

 アカの母親、チシオは、明るく勝達で聡明、男の気を逸らさない、その上、舞えば、妖しく、健康的な美しさの豊満な肉体の持ち主で、評判の流れ巫女であった。まずは、地元の国司に気に入られ、豊饒祭などの祭事では、必ず、お声がかかるようになった。今の御館様が、その木の国の国司である。チシオは、一族の出世頭となったのである。東の山の民から、都に出入りしていたアグゥとは、今の御館様の元で、共に仕えていた時に出会い、その引き合わせで、夫婦となった。

 そうなのだ。奴婢と呼ばれる、この漂白の輩たちは、表舞台の貴族のお偉方の手足となり、汚れた裏の仕事をしている者たちだ。その成果によって、稀に、手練てだれの者ともなれば、農地に縛られた百姓の民よりも、気楽で良い処遇を受ける場合もあるが、その代わり、その殆どが、存在のない者として、命の保証はない。その生は、いつでも、トカゲのしっぽ切りのような形で、その存在を消される恐れと、背中合わせである。地を這い、人でないものとしての仕事を為す。男は諜報、暗殺、盗みは物だけではない。暴動や戦の頭数になり、多くは手柄を上げつつ、途中で抜け、上に報告する。そんなものが生き遺り、任務が終われば、無事、それぞれの拠点に戻っていくという寸法となる。後の忍者と呼ばれる種族の前身と言われている。女も同様、多くが、流れ巫女という、一見、祭事を司る巫女のようではあるが、祭事の後に、声がかかれば、春をひさぐ。流れ巫女の仕事の実績とは、その所望を受ける客の格であり、他の者の中に紛れつつ、どれだけ、上位の者を惹き、情報を手に入れられるかである。それには、舞の上手さ、容色の良さ、それ以上に、相手の気を逸らさず、寝所で惹きつける術が重要となる。わざと、敵地へ入り込み、本拠地の重要人物に侍り、情報を取る場合もある。これも、間者同様である為、相手に知られた時には、命の保証はない。アカの母、チシオは、都の奥殿まで忍び込み、亜素から来た豪族、とうの一族に捕らえられ、情報だけを夫のアグゥに渡し、こちらの当局側が受け取ったが、その後、正体がばれ、その場で、自刃した。それは、数年前のことであった。

「アグゥが良いから、・・・キチや、サライが帰ってきても、ダメだから」
「キチは、もう、ヤエの婿だから、ダメだ。だが、その弟のサライなら・・・あああ、そうか、よいかもしれぬな」
「サライは、アカを嫁にしたいと言って、初陣に行ったが、・・・あ」

 アグゥは笑った。サライは、アグゥの弟子の一人だった。十五になる、片腕のイブキの次男だった。

「約束事を、俺に隠せないようじゃ、まだまだだ。サライにも、どやされるぞ」

 父のアグゥは、余裕に、それを、子ども同志の戯言と考えていた。サライに、最近、その間者としての資質が目覚めてきたと感じてはいた。舞巫女の中に連れて、側付をしながら、実践に出ていたこともあり、女性との寝所のことも済ませてきた。敵の国司の姫付き女官に取り入り、その容色で、情報を取ってきた。周囲や、白太夫の御館様にも期待されている。アグゥ自身も信頼している。目立たず、前に出ないと思っていたが、人の話をよく聞き、訓練の手も抜かない。こればかりはと思っていた寝所でのことは、天性のものを備えていると、導き役のウズメが報告してきた。いわゆる「天性の色男」「色若衆いろわかしゅ」である。

 少し早いが、その時は、サライでもよいかもしれないが・・・、アグゥは、今回のサライの帰還を待ち、仕事の成果次第では、アカとのことを認め、導き役と、先の夫婦約束まで、考えてもよいかもしれぬとも思った。早く子を成せば、子育てを中心に、里に残り、あまり、アカを流れに出さなくてもよいことになる。それも、漂泊の民の女子の生き方の一つである。

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 そのサライだが、賢く、真面目で、何事でも真っ直ぐ取り組む。隙がない。幼い時から、熱心で、身体を鍛え、技を鍛え、今回も清しい初陣となった。流れの纏め役の導きから、報告が上がっている。「天性の色男」の部分も秘めている。真面目で、大人しそうな見た目では、解らない。そこが間者として、最高の才覚だ、とも言える。

「すました顔で、近づき、短い時の中で、繰り出す手練手管で惹きつければ、後は、こっちのもの・・・、暇を持て余している、女官たちが墜ちるのは、目に見えてること・・・」
「可愛いしねえ、この時期も、無駄にはできない筈・・・」
「お前、試したのかえ?」
「うふふ・・・」

 流れの女たちの噂話だ。そういうことなんだな。まあ、上手いことやれる、という証拠だな、怖いもの知らずめ。サライの奴・・・、アグゥは、杯を煽りながら、流れの纏め役のウズメと語らっていた。

「サライは、確かに、有望株よ・・・誰かさんと違って、いつまでも、チシオに操立てしてるのと違うんだからね・・・うふふ」
「触るな。・・・悪いが、まだ仕事がある。これからの算段をして、白太夫様に報告せねばならない」
「アグゥはつれない。姉さんが羨ましい。死んでも尚、海の民一の男を捕まえ続けて・・・」
「その『気』と『想』を、薹の奴らにぶつけて、玉を取ってこい、ははは・・・」
「そうそう・・・あたしも、ちょっと、ネタを掴んでいるのよね。狙い所は・・・」

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 その数日後、若衆の一行が戻ってきた。首尾は上々だった。その命を落とさずに、身体が、五体満足に戻る。そのことが、仕事の一番の成果でもある。更に、懐には、褒美や、先々で手に入れたものを土産として、里に持ち帰る者もいた。サライも、その殿しんがりの一団で、無事、初陣を果たし、かすり傷程度で帰還した。

「・・・アカ、やっぱり、ここにいたか」
「おう、戻ってくるのが、見えた。無事にお帰り」

 里の大きな木が、数十本固まる林があった。そこが、里の見張り場となっていた。そのうちの一本の木に、アカは、隠れるように登り、帰還の男たちを出迎えていたのだ。

「本当に、皆、良かったな、無事で」
「ああ、待ってる仲間がいる。だから、必ず、帰る」
「サライも、間者になったんじゃな、アグゥみたいだ」
「皆、どんなに苦しくても、それを思って、乗り切る・・・師匠に例えられるのは、とても、嬉しいが・・・アカ、そなたも乗り切ったそうだな」
「?・・・何をじゃ?」
「印を見たと、伝え聞きしたが」
「印?・・・ああ、流れの御印はまだじゃ、額を見れば、解るじゃろ?」
「あ、あああ、・・・俺の留守中に、そんなこと、あったら困る・・・」

 サライは、アカの言葉に慌てる。今回の仕事の成果を報告して、アグゥに正式に、アカをもらい受ける約束をしようと考えていた。『流れの御印』は、俺が授ける、のだと。そして、いずれ、嫁にしたいと。

「そんなこと、滅多に、口に出すな。大事なことだ。その前の段階だろ?お前が迎えたのは・・・」
「今は、サライとだけだから、いいじゃろ?」
「・・・ん、まあ」

 言い方がな、どうなのやら・・・?アカの思わせぶりな言葉に、振り回されそうになる。

 心なしか、サライには、アカが、この離れていた半月の間に、大人っぽくなったように感じられた。そんなアカの言葉が、出先で相手をした、女官の所作と重なる。

「アカ・・・」
「ん?なんじゃ?・・・ああ、土産だな?甘い匂いがするぞ、サライ」

 サライは、何気に、アカの手を取ろうとしたが、アカは素早く、それを躱し、両手を合わせ、目の前に差し出した。頂戴、という感じの仕草をしてみせた。小首を傾げる。

 こういう所が、狡いんだ。目をキラキラさせて、ねだり顔をする。小さな時から変わらない。これは、・・・その内、流れを始めたら、きっと、貴族の狒々爺の所でも、こんな顔をするんだろうな・・・あああっ、くそっ・・・。

 渋り顔をしながら、サライは、懐から包みを出した。

「ああ、あったりー。蜂じゃな?」
「そう。東の山のじゃから、スズメじゃ」
「大きいやつじゃ。わあ、蜂の子・・・」
「特別じゃ、アカの為の、アカの分じゃ」
「わあ、すごい、サライ、忙しいのに、スズメまで・・・」
「美味いぞ」
「いいのか?」
「いいが、待て、・・・少し、落ち着いて、話を聞いてほしいんだが・・・」
「なんじゃ?・・・うん、うん、解った。何でも聞くぞ」
「もう一度、正式に言う。アカ、印を頂き、おめでとうござります」
「え、ああ、皆、そうして、大人も頭を下げてきた。サライもなのか?」
「そうだ。何故なら、女子は、大切な稼ぎ頭だ。そして、これにて、子を産むこともできるようになったのだからな、アカも一人前だ。民の中で、女は重んじられる」
「はあ、そうらしい。あたしは、何も変わらないのにな」
「大切にしなければならない」
「ああ、そうなんじゃな・・・これはお祝いか・・・ならば」
「というわけでもないのだがな・・・。流れをするのは命懸けじゃ。だから、できれば、その前に、夫婦約束をする。お互いが支え合って、男と女、仕事をしていく為に。アカ、俺は、この後、お前の父者、師匠のアグゥ殿に、正式に挨拶に行こうと考えている」
「挨拶・・・?ああ、行く前に言っておった、あれだな?」
「そうじゃ、良かった。覚えていてくれたんだな・・・、きっと、師匠には、まだ、早いと言われると思う。お前が幼いから。でも、約束だけなら、その前に、お前自身にその・・・」

 アカは、それより、まだ、サライの手元にある、蜂の子入りの巣蜜が、もらえないのか、と、そのことばかりが気になっていた。油紙に、美味そうな蜜が沁み出している。

 ・・・こんなやり方は嫌なんだ。でも、アカはまだ、姉さん方や、女官たちとは違う。好いことするより、甘い蜂が好きなのも、俺にはわかる。物で釣るみたいなの・・・、いずれでも、違うんだが・・・サライは、首を捻りながらも、アカを、じっと見つめる。

「もう少し、大人になったら、俺の嫁になってくれ。今は、その約束だけ、アカの気持ちが固まってくれれば、師匠が許してくれるに違いないから・・・、俺、その分、精進する。仕事も、鍛えも、何でもする」
「うん、解った」
「本当か?」
「うん、あのさ、サライ、そのスズメの蜜、あたしに・・・」
「ああ、一緒に食べよう」

 ・・・なんか、ちょっと、早急すぎたか・・・。完全に、アカは、食い気に走ってる。どうしたもんか・・・あああ。

「待て、慌てると、下へ落とすぞ、俺が開けるから」
「ああ、解った。早く、早く、うわあ、大きな蜂の子じゃあ。美味そう。これ、これが欲しい。一番大きいの・・・」

 可愛い顔して。すり寄ってきた。違うんだ。アカは、蜂の子が欲しいだけのおねだりをしている。俺は・・・アカが欲しい。狡いの、解ってる。知られたら、師匠に怒られる。

「あーんして、やって、前みたいに」

 今回の仕事に出る前に、小さな蜂の子をやった。口移しに。食べものを取る舌と唇は、器用で巧みなんだ。アカは、俺の唇の蜜を舐めた。口の中の蜂の子を舌で探りだして、食っていた。俺は、頭の中が痺れそうになった。・・・アカは、天性の流れだ。母者であるチシオ姉の血が流れている。男が狂う、天賦の天女なのは、間違えない。このことは、俺だけが知っている。もしも、アカが、黙っていなかったら、父者で、師匠のアグゥに、俺は殺される。八つ裂きにされて、谷から突き落とされる。間違えない。でも、・・・バレても構わないぐらい、今、アカが可愛い・・・

「手が震えてるぞ、サライ?・・・戦、怖かったのか?」
「あ、ああ、恥ずかしいから・・・言うなよ、誰にも」
「うん、言わないから、それ、早く、おくれな・・・」

 サライは、仕方なく、大きなスズメバチの蜂の子を半分に噛み切り、半分をアカの口に押し込んだ。すると、アカは、サライの手を抑え、指先までねぶった。サライは目を瞑って、それに甘んじる。

「・・・知らずに、こんな、もう、お前は・・・」
「美味い、美味い、こんなに甘いのは、久しぶりじゃあ、ありがとう、サライ、さすが、サライじゃ。サライの嫁になったら、毎日、食べれるか?」
「・・・毎日は、無理だ。蜂だって、年中獲れるものじゃないが・・・獲ったら、一番に、沢山、お前にやるから、アカ」
「本当か?サライ」
「ああ」
「じゃあ、挨拶に行っても良いぞ、父者の所に」
「ああ、アカ、蜂の子のことは内緒じゃ」
「なんでじゃ?」
「皆の分はない。欲しがられても、困るから・・・」
「解った」
「後でまた」

 そうじゃ。前にも、口止めした。口移しで与えたなどと、流れの術でもあるぐらいだからな。まだ、夫婦でもない。やはり、バレたら、八つ裂きじゃ・・・。

「解った、うふー・・・」

 なんて、嬉しそうな顔するんだ。もう、俺だって、澄ましていられない、こんなにされたら・・・

 その後、サライは、アカと、木を下りて、アグゥの所へ向かった。

                             ~つづく~


みとぎやの小説・連載中 「海の民と生まれて」 舞って紅 第二話

 やっと、お話が進められました。読んで頂いて、ありがとうございます。

 第一話は、遥か3カ月前に投稿してある作品です。
 未読の方は、こちらもご覧いただけると、後のお話が繋がってきますので、お勧めします。実は、扉絵も変更し、加筆加工してあります。

 少し、聞きなれない言葉があると思いますので、解説をします。

サキハエ
 
幸福、幸せなこと。
 この場合は、アカが初潮を迎えたことを、父親のアグゥが喜んでいる。
流れ巫女(省略して「流れ」)
    各地を渡り歩きながら、巫女の祭事をしながら、それに伴う酒席などで、客を接待したりする。地域の役人などから、気に入られた者は、声がかかり、夜伽をする。
蜂の子
 その通りの鉢の子。大きさは様々。実は、生で食べたことがある人の話だと、そのままだと案外、固くて、美味しくはないらしい。恐らく、物の宛行あてがいの少ない者たちの為、その実、貴重であり、栄養補給のできる嗜好品だったと思われる。

 次回も、この続きとなります。お楽しみになさってください。

 

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