見出し画像

御相伴衆~Escorts 第二章 第117話 青天の霹靂2~「ヒエラルキー逆転」

 数馬と慈朗シロウは、第一皇子付きとして、耀アカル皇子について、ハイスクールに復学することになった。二年生のクラスの在籍となった。

 三人は、用意された高校の制服を来て、玄関に出た。
 初登校の朝、送迎の車が来ている。

「また、お仕着せの再来だな。二年生になるのか」

 制服嫌いの数馬が、憂鬱そうな顔をしている。

「皇子も同じクラスですね。良かったです」
「・・・あまり、気が進まないのだが、」

 学校に通ったことのない、耀皇子は、不安そうな顔をしている。
 数馬が、すかさず声をかけた。

「皇子は、勉強がおできになるし、それに、学校では、常に、俺たちがついてます」
「うん、席も近くして貰えるから、大丈夫です」

 その時、運転手のうずが、車のドアを開けた。

「坊ちゃん方。お久しぶりです」
「渦。また、送り迎え、よろしくね」

 慈朗が、嬉しそうに微笑んだ。

「はいはい、この渦に、お任せください」
「皇子、渦は優しいし、物知りで、色々、教えてくれますよ。たまに、帰りに市井で買い物とか、お茶したりできますよ」
「耀皇子様、運転手を務めさせて頂いております、渦と申します。以後、よろしくお願い致します」
「よろしくお願いします」

 変わらずに、送り迎えの運転手は、渦だったことに、数馬も、慈朗もホッとした。クーデター後に、彼が無事でいてくれたことが何よりと、二人は思った。そして、これなら、耀皇子の通学も安心だと感じていた。

 久しぶりの学校だった。学校長の出迎えを受けた。下駄箱が専用のものだったのは、以前と変わらなかった。その後、数馬と慈朗と耀皇子の三人は、教室に通され、全員の前に紹介された。例の如く、教卓前の席に耀皇子が座り、その右隣が慈朗で、皇子の後ろが数馬という位置になった。

🏫🏹

 初日から、いきなり、着崩しはないだろうと思い、苦しかったが、俺は、制服をきちんと来た。
 教室の面子は、去年からの持ち上がりのメンバーと、そうでない者が、半々ぐらいなのに気づいた。

「ねえ、数馬、なんか、雰囲気違うね」
「そうか?学年が変わって、メンバーが違えば、そうじゃないの?」
「うーん、なんか、・・・」
「皇子、大丈夫ですか?緊張してないですか?」
「うん、まあ、こんな感じなのかな・・・?」

 休み時間、教室の内外の女子のリアクションは変わらなかった。

 ああ、こんな感じだったなあ・・・

 俺と慈朗には、面識がある子が多いので、見慣れた感はあるんだろう。
 やはり、彼女たちの注目は、耀皇子だった。

「ねえ、ピンクゴールドの瞳と、髪、本物の皇子様なんだわ、耀皇子様」

「柚葉様は、結局、素国の王子様だったんですって」
「お付き合いできたら、良かったのになあ」
「つまんなーい、帰っちゃったんですって、柚葉様」

「・・・ねえ、あの怖い桐藤キリト、いないんでしょ。って、卒業組の筈だもんね・・・」
「しっ、その話題はダメよ、処罰の対象になるって。・・・でも、あの子たち、来てるのね」
「相変わらず、『Escorts』気取ってるのかしらね?」
「数馬様は、また、踊ってくださるかしら?」

 なんか、また、鵜の目鷹の目だな。特に、女子の視線がウザったい。とりあえず、三人一緒にいる方が良さそうだな。


🏹

 数日、通ったことで、解ったことがある。
 第二皇妃の息のかかったイグル派の子息たちは、学校から、姿を消していたのだ。代わって、シギノ派軍族の子息たちが、その大半を占めていることに気づいた。

 中には、訳知り顔で、挑戦的な視線を送ってくる奴らがいた。不穏な雰囲気を感じ、休み時間には、皇子を、絶対、一人にはしないようにしようと、慈朗と申し合わせた。授業中には、問題がなかったが、休み時間の、男子のこちらに対する視線と雰囲気が、冷やかなものに、徐々に、変わっていくのに気づいた。何故だろうか。

 そうか・・・、第二皇妃の庇護を受けていて、桐藤たちに守られていた、俺たちの事が気に入らないのだろう。

 つまりは、皇子というより、俺たち二人に感情があるらしい。


🏫🎨

 周囲が、数馬と慈朗に反目を始める中、二人は、耀を護ることが仕事となっていた。特に、数馬は、耀皇子を第一に、共に行動することにしていた。

 この日は、たまたま、帰り際、慈朗が一人になった。

「やあ、久しぶり、また、会えたね」
「以前、誘ったのに、君って、いつも、柚葉様たちと一緒だったから」
「え?・・・何のこと?」
「ラブレター渡したのに、忘れちゃったの?」
「ねえ、勉強、相変わらず、一位なんだって?教えてくれないかな?」
「いいだろう?図書室行こうよ」
「あ、あの、・・・もう、迎えが来てるから、帰らないと」
「いいじゃん、少しだけ」

🎨

 こいつら、前に、三の姫様の悪口言ったりしてた奴らだ。あの頃は、志芸乃シギノ派の軍族の家の子たちとしては、少数派だったけど・・・。

「ねえねえ、皇宮すめらみやって、どんなとこ?」
「あ・・・、皇帝ご一家のお住まいだよ」
「なのに、なんで、お前が、一緒に住んでるの?」
「え?・・・」
「ふふふ、知ってるよ、お前、本当はスラムの出身だろ?」
「・・・?!」

 ・・・三人か。隙を見て、逃げなきゃ。
 数馬と耀皇子が、車で待ってる筈だから。
 僕が悪口言われる分には、もう、どうってことないから・・・。

「ごめん、帰らなきゃ」
「いいじゃん、なんで、お前が皇宮にいて、皇子付きとして、学校に来てるか、教えてよ」
「スラムから、よく成り上がったな、女みたいな顔してさ」
「ああ、だから、成り上がって来られたんだよな」
「卑しいpageboyだから、ふふふ」
「お父様から、聞いたことがあるんだ。『Escorts』って、結局、全員、それだろう?」
「やたら、面ばっか良くて、女にキャアキャア言われて・・・」
「いやいや、女ばかりじゃなくて・・・」
「聞いたよ、あの偉そうにしてた、桐藤だって・・・志芸乃様と」

 何、言ってるんだ?こいつら、・・・桐藤が何だって?・・・いい加減なこと、言うんじゃない。

「そんな、そんなことないよ、桐藤が、そんなことする筈ないじゃないか」
「へえ、お前、死んだ不敬者をかばうのか?今、皇子付きなのに?」
「ああ、そうか、桐藤とできてたんだ」
「・・・ふふふ、ちょっと、違うみたいだよ。俺、本当のこと、知ってるよ」
「ああ、俺も知ってる・・・」
「昼間すまして、学校に来て、夜な夜な、第二皇妃様に可愛がって貰ってたんだって」
「・・・?!」
「そうかあ、だから、釣れなかったんだなあ・・・」
「ほら、来いよ、こっち、体育倉庫いくぞ、もう皇妃様、いらっしゃらないんだから」


🏹💫

「慈朗は?渦、まだ来てないの?」
「まだですな・・・遅いですね」
「渦、皇子と車で、待っていて貰っていいかな?ちょっと、見てくるから」

 いつもなら、バラバラに行動していても、車寄せに送迎の渦の車が来る頃には、三人が揃っている。数馬は、慈朗が来ないことに、不安を覚えて、校内を探し始めた。

「きゃー、ちょっと、誰か・・・」
「いやあ・・・」

 女子の叫ぶ声が響いてきた。

「体育倉庫、男子の痴話喧嘩だって」

 擦れ違う女子が、険しい顔をしている。

「馬鹿みたい、あいつら、また、弱い子に薬飲ませて」
「本当、前ならば、こんなことなかったのに」
「桐藤様や、柚葉様のいた頃は、怖かったけど、秩序が守られてたのよね」

 なんだって?

「数馬様、・・・慈朗様が大変!!」

 体育倉庫の前には、生徒たちの人だかりができていた。

「どいて、どいて・・・」

 数馬が人を押し分けて入ると、足元に吐しゃ物が流れてきた。慈朗が気を失って、半裸の状態で倒れている。

「・・・慈朗、慈朗!!! 大丈夫か?!!」

 数馬は、慈朗を抱き起こし、身体に自分の上着を掛けた。慈朗は気を失って、動かない。

「おい、これだけ、人がいて、誰も助けようとしないのか?誰がやったのか、見た者はいないか、・・・早く、早く、救急車を呼んでくれ」
「わかったわ、先生、先生・・・」

 まず、校医が駆け込んできた。その後、救急が駆け付け、慈朗は、そのまま、皇立病院に運ばれた。数日、意識が戻らなかったが回復し、命に別状はなかった。

 慈朗は、第二皇妃の寵愛を受けていたことを知られ、志芸乃派の軍族の子息に乱暴された。その時に、インクレイズ(媚薬)を大量に飲まされて、重体となった。

 事の重大性と危険を察し、耀皇子は勿論、数馬、慈朗は、学校を引きあげることになった。もし、これが、皇子の身に起っていたとしたら、その責任は、数馬と慈朗の命だけでは、足りない話になったかもしれない。


🏰🏹

 この一件で、もう、昔の様に、数馬は、自分と慈朗を守ってくれるものは、いなくなっていたことに気づく。

 維羅も、あのクーデター以後、姿を消してしまい、御殿医は、他の者に変わっていた。第二皇妃の直属だったから、恐らく、粛清の対象にされてしまったのだろうと、数馬は落胆した。自分たちの世話役だった、ルナも地下の仕事に戻されてしまった。暁は、姫について、北の古宮に行ってしまった。桐藤や、柚葉にしても、しかりだ。それぞれの理由で、傍にはいない。

 皇后陛下は、二人を思いやるが、それ以上の庇護の力はなかった。

 形の上では、耀皇子も、志芸乃派の後ろ盾を受けていたが、後に、ある事件で、その立場は、一転する。

 志芸乃シギノは、御相伴衆の数馬と慈朗、そして、同等の麗質を備えていた耀を籠絡させようと狙っていた。そうすれば、耀が皇帝になった暁には、側近の二人も含め、自分の異のままに操れると踏んだのである。

(ちなみに、「尽くしたのは、第二皇妃にだけじゃない。志芸乃殿、貴方にだって・・・」桐藤が収監される前に思っていた件。男性との経験がなかったわけではない・・・相手は、志芸乃だったのだ。派閥間の軋轢を知った桐藤は、シギノ軍族の後ろ盾と、その好意をも買いたかったのだ。残念ながら、その思いは尽き果てた。志芸乃が柚葉に手を付けなかったのは、紫統の秘蔵っ子であったことを知っていたからである。慈朗は、その事を知らなかったので、苛んだシギノ派の子どもたちに対し、桐藤を擁護する発言をしたのだ)


 志芸乃の狙いは、第二皇妃になり変わることだった。御相伴衆の数馬と慈朗を、意のままにしようと考えた。

 まずは、御しやすそうな慈朗を、手元に惹きつけようとしていたが、今回の事件で、入院し、慈朗はインクレイズによる、身体の影響があり、その能力を失ってしまった。残念ながら、その麗質がありながら、慈朗は、その役割としての価値を失ってしまったと目された。

 そんな中、数馬は、志芸乃に呼び出される。
 ダイレクトな物言いの志芸乃に、数馬は驚かされることとなる。

「御相伴衆を復活させた理由、君は解るか?」
「皇子をお守りする立場として、ということと聞いております」
「・・・それにしては、役不足だったな」
「それは、学校での事件ですか?」
「まあ、そういうことだ。慈朗は、恐らく、先達の二人に守られてなんぼの立場だったからな。以前であれば、仕掛けた子どもたちに、家の存続に関わる程の処罰を、第二皇妃の名代で、桐藤殿が下していたが、他愛ない子どもの喧嘩だ。第二皇妃の時代の、大袈裟な措置は今後、一切、執り行われないこととなった」

 ・・・これが、他愛ない子どもの喧嘩だって・・・?! 

 数馬は、その志芸乃の発言に、一瞬、いきどおりを感じた。

 ・・・しかし、考えてみれば、当たり前だった。
 志芸乃派の軍族の子どもたちの仕業だからだ。彼らの身内の所業なのだから。

 トップが変われば、ルールは、意図も簡単に変わるものだ。
 数馬にとっては、今となっては、どうでもいいことだった。
 しかし、学校では、その辺りの絡繰りが、少し感じられてもいた。
 自分たちは、アウェイになっていたことも。

「・・・そうですか。それは、それでいい、と思います。こんなことを申し上げたら、何ですが、皇子も含め、僕たちも学校を辞めてきましたから。学問をしたければ、個人でできることを、皇子は、当然ですが、慈朗も、そのことは解っていますから」
「それにしても、まあ、君たち二人だけの実力では、皇子は守れないだろうな」
「申し訳ございませんでした」
「まあ、何も、君だけが悪いのではない。学校の件は残念だったが、今後、私の言うことを聞いて、きちんと務めてくれれば、済むことなのだからな。何も、私は、君を責めているわけではないんだ」

 数馬は、頭を下げたまま、答えた。

「・・・はい、それは、できることがあれば、させて頂きます」

 不本意だった。でも、仕方がない。
 ここで、生きていくことを決めたのだ。
 手負いの慈朗と、耀皇子を、本来の意味で、守っていかなければならない。

 数馬は、ここに来た時のことを思い出した。

 周りの人々と打ち解け合って、皇宮の雰囲気が、良くなっていったこと。
 これからも、人の良心というものの存在を信じて、誠意を持っていけば、変わるかもしれない・・・。それには、また、流れに乗る。そして、また、自分の味方を増やすしかない・・・。

「賢いな、数馬。私は、お前を気に入っている。まあ、第二皇妃のなさったことは、国際社会からは、とんでもない蛮行と評価されていたが、実質は、どうだっただろうか?君たちは、皇妃から、寵愛を頂き、幸せに過ごしてきた記憶があるだろう?贅沢もさせて貰いながらな。・・・そして、今、君は、皇妃や、桐藤亡き後、何故か、ここに生き残り、無事に暮らしていられる。それは、誰のお蔭だろうか?」

「・・・」

「要は、これまでと同様に、上手く、振る舞ってくれれば、昔のように、君と慈朗の立場を引き上げてやってもいいのだが・・・」
「どういう意味ですか?」
「だから、先頃から、言っている、『御相伴衆』の復活だよ。第二皇妃様亡き今、私の元で、ということだ。表面的には、皇子付きのお役目であるが、きちんと、これまでのお務めをも、果たして頂こうということだ。君は見どころのある男だ。その芸事で培った、人心掌握の力。そして、美しい容貌。多くの大人たちを惹きつけ、意のままにできる力がある」
「・・・、第二皇妃様の頃と、同様の・・・ことということでしょうか?」

「『夜伽』という古い言い回しをしていたな。それに、数馬、現皇后様の統べる皇宮と、現スメラギ政府は、国際社会の平和協調に、一歩踏み出した所だ。その証に、もう、東国を属国扱いはしない。それは約束する。これは、内々のことだ・・・」

「・・・」

 数馬は、なんとなく、こうなる予感はしていた。

 屁理屈を山程、並べ立てた志芸乃。ある人物を想い出す。高官接待で会った、柚葉を育てたという紫統シトウだ。

 数馬には、志芸乃は、スメラギでの紫統のような立場を保持したいように見えた。しかし、明らかに解るのは、その器の小ささだった。紫統が備えている素国での実力とは、どう見ても、及ばないと思われた。よく解らないが、第二皇妃や、亥虞流の影にいた人物の印象でしかない。

 ・・・なんとなく、解ってきたような気がする。結局は、志芸乃は、素国の息のかかった「素国の犬」なのだろうと。

 ・・・スメラギは、どうなっていくのだろうか?
 耀皇子が皇帝になる時、この国は・・・。

 現在、貴賓館は、常に稼働していた。客人の殆どが、今や『素国のお偉様』ばかりだった。まるで、彼らの巣窟のように見えた。その実、素国の高官の来皇の回数や、人数は増えていた。
 何の用事があって、こんなに沢山の、素国の役人が出入りし始めたのか・・・。

「準備万端だ・・・」

 志芸乃は、接待用の女性たちのアルバムを、数馬に手渡した。
 数馬は、瞬時に、以前、柚葉が見せてくれたことを思い出した。

 まさか、また、俺たち二人の写真が、巻末に・・・?
 数馬は、アルバムを捲っていく。
 巻末を開くと、信じられない被写体が並んでいた。

「これは・・・?!」

 巻末の写真フォルダーには、想像通り、数馬と慈朗は載せられていた。それは、そうなのだろう・・・、その後に、後から、取り付けられたようなページが折り込まれている。そのページを捲った、数馬は目を疑った。

「そんな、こんなこと、何故ですか、・・・志芸乃様、・・・」

 華やかな時代の写真が載せられていた。皇妃を初めとして、三人の皇女の、他の美姫たちと同様に、プロフィールまで、ご丁寧に書かれていた。

「ははは、これは、巻末付録だよ。実際に、どうこうするわけではない。美しい写真ばかりだ。メモリアルアルバムだ」

 故人である第二皇妃や、一の姫まで、おとしめるのか。
 「叛皇」の文字が、タイトルの中にある。
 第二皇妃は「他国の子どもを浚い、拉致し、凌辱した・・・挙句の果てに、皇帝を暗殺し・・・」

 読み続けることができない揶揄の言葉が羅列されていた。
 桐藤とのことがあった、一の姫は「裏切り者」と書かれていた。

「まあ、より目を惹く写真もあるが・・・それは、とてもお出しできるものでないので、極秘として、金庫に収めさせている。敬意を表して、美しいお写真を選ばせてもらった」
 
 二の姫は、スキーウェアで、表彰台の上で金メダルを掲げている。
「ランサムで、乱れた生活を送っていた・・・」

 次のページをめくるのを、数馬は躊躇した。

「御覧なさい。次は、君の愛しい第三皇女様だ」

「父皇帝の危機の時に、他国の王子と・・・」

 可愛らしいオレンジのワンピースドレスの三の姫、アーギュ王子を迎えた日の服装だった。数馬は、震えていた。沸々と怒りが込み上げてきた。

「最後のページをご覧なさい。まだ、終わっていない」

 数馬は、更に驚愕した。頭が真っ白になった。

「意味が解りません・・・何故ですか・・・」

 巻末、最後のフォルダーに写真が差し込まれていた一枚の写真は、耀皇子のものだった。


次回 青天の霹靂3~「舞巫女のように」へ続く


  御相伴衆~Escorts 第二章 
            第117話 青天の霹靂2~「ヒエラルキー逆転」

 お読み頂きまして、ありがとうございます。
 まさに、タイトル通りの「青天の霹靂」な回となりました。

 ちょっと、(     )付きで解説をさせて頂きました。
 複雑な人間関係の部分ですが、解りにくかったかもしれませんね。
 読み進めていくと、志芸乃がどういう嗜好の人間か、わかったと思います。桐藤は、皇帝になった後のことを見据えて、志芸乃と懇意になりたかった、という側面があったようです。

 この桐藤の件は、後日、話の進むタイミングで、スピンオフでご紹介できたらと思っています。

 体制が変わると、立場が変わる。
 数馬としては、ここに連れてこられてから、作ってきた温かい人間関係が、リセットされてしまったことに気づかされた、という回でした。

 辛い感じの展開ですが・・・よかったら、次回もお楽しみになさってください。

 

ここから先は

0字

高官接待アルバムプラン

¥666 / 月
初月無料
このメンバーシップの詳細

更に、創作の幅を広げていく為に、ご支援いただけましたら、嬉しいです😊✨ 頂いたお金は、スキルアップの勉強の為に使わせて頂きます。 よろしくお願い致します😊✨