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御相伴衆~Escorts 第一章 第101話 暗躍の行方6~ランサム編

 女美架メミカ姫を待たせていた時―――

 ジェイス、アカツキと、その弟のパイロットのカノトを、隣室に呼び寄せたアーギュ王子は、これからの大切な極秘の流れを、この従者達に話し、理解と協力を求めることにした。

「スメラギの厨房の職員たち、解りますか?暁殿」
「え?・・・あ、はい、気の良い皆様です。各国料理がお上手で、私のレシピの御菓子なども、少しの説明で、再現してくださいます」
「ここだけのお話です。来て早々で、申し訳ないが、皆様に協力して頂きたいのです。よく、聞いてください。これから、暁殿に窓口になって頂きます。この携帯電話をお持ちください」
「・・・はい?」
「ときに、ジェイスと、ああ、貴方が暁殿の・・・」

 辛は敬礼の後、脱帽し、立ち上がり、アーギュ王子に、深々と、最敬礼をした。

「お初にお目にかかります。スメラギ空軍少尉、英辛はなぶさかのとと申します」
「不束乍ら、私の弟でございます」
「そうですか。辛殿、お掛けください。では、ジェイスと辛殿は、その情報を暁殿から、受け取ってください。ジェイスはわかるな?」
「はい。そのまま、王子にご一報を」

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