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歌姫~Singing Beauty

She is the eunuch as Singing Beauty・・・

貴方を乗せた船がでてゆく 私は
追いかけてゆくこともできずに
謡うだけ 嘘ついて 嘘ついて

遠ざかる 霧笛の音に涙も出ない
神の声を聴き ただひたすら
謡うだけ 嘘ついて 醜悪な女になる

 飾り立てた礼服ドレスの 
 色もすっと褪せてく         
 男日照の巫女姫の庭

 見送ることもせずに
 すっとながめせしまに
 天空を見上げる私

 掴んでも幻みたいに
 手にすることもできなかった
 ただ ただ ギラギラと
 私の奥で龍が渦を巻いてる

 She is the eunuch as Singing Beauty・・・

龍の背に乗って 貴方に追いついてみたい
初めて犯す禁忌よ 私自身の
恋詩すら 許されぬ

高い 高いそら 神の次を行く貴方
神の声など 聴けやしないはずなのに
かしずいて 項垂うなだれた 私は何?

 誰も知らないはずよ
 雪の散らつく 梅の宴
 氷のように 冷え切った唇

 そして 怖い程 輝いていた瞳
 誇り高き 微笑みすら 浮かべてた
 
  一度でもよかった 極上の
  龍の背に乗って 初めて
  神の声を聴ける そんな気がしたけれど・・・

I'm your eunuch as Singing Beauty

貴方を乗せた船がでてゆく 私は
追いかけてゆくこともできずに 
謡うだけ 嘘ついて 嘘ついて

She is the eunuch as Singing Beauty・・・

嘘ついて・・・

I'm your eunuch as Singing Beauty・・・

嘘ついて・・・


みとぎやのうた 第三弾     歌姫~Singing Beauty

 これは「額田王ぬかたのおおきみ」と「中大兄皇子」が下敷きとなっている歌です。古代のお話のロマンソングということになります。とても怪しい英詩まで、入っておりますが・・・。
 問題は、この単語「eunuch 」ですね。「ユーナック」と読むのだと、何か、調べものをして、知ったのですが、恐らく、こういう使い方をしないのではないかなと思います。日本語訳すると「宦官」という意味になるらしいのですが・・・ユーナックという音も気に入りましたので、使わせて頂きました。「slave(奴隷)」という言葉も浮かんでいたのですが、そういう感じではなくて、一見、普通に居ながらにして、それでいて、制限を受けている感じを出したくて、この言葉にしたような気がします。

みとぎやイメージ《日本服装史参考》 
額田王さま


 額田王と言えば「茜さし紫野行き~」の歌で、返歌「紫のにほへる妹を~」の大海人皇子とのくだりが有名ですね。そして、兄の中大兄に、額田は奪われる、という話ですね。一般的には、大海人に同情が集まっているのですが・・・。

 しかしながら、その時、みとぎやのお話センサーは、感じたのです。

 いやいや、ちがうよー、額田王は、兄弟双方が好きだったのよ。
 というか、強くて、強引な兄の中大兄の方が、好きかも・・・。
 しかも、お告げを聴く巫女であった彼女は、ちょっと、怪しかった。

 きちんとお役目を果たさないと、お側に置いて頂けなくなる・・・。
 恋情が惹き上がると、御神託が遠のく、が入ってしまい、神様の声が聴けなくなる・・・ああ、龍神様、お願いします・・・聞こえなくなってるのに、嘘をついて、更に、自分の気持ちまで抑えてる、私って、なんなのよ💦

 という妄想が大展開した末に、このような歌になりました。

 シチュエーションが、扉絵の「熱田津に~」の歌になります。

 みとぎやの創作の原点とでもいうキーワードとして、とても「我がままな女性像」があります。その要素は、様々な話に出てきています。それは、この辺りから、基本的な影響を受けたのではないかと思います。

 音源化のリクエストを頂きまして、ありがとうございます。
 すぐには難しいかなと思いますが、野望の一つとして、何等かの形で実現したいと考えています。なので、今後も「みとぎやのうた」は更新していこうと思っています。カセット、捨てなきゃ良かったなあと、少し後悔してますが。そう、カセットの頃の活動でしたので。ハモリ、コーラスも重ね掛けで録ってましたね。アナログですが、とても、懐かしく思いだしました。

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