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御相伴衆~Escorts 第一章 第九十話 特別編「隣国の王女~白百合を摘みに②」

 その日、午後一番で、二の姫美加璃ミカリ姫が、ランサムから、一時帰国した。空港には、柚葉と慈朗シロウが、出迎えに行った。

 その間に、桐藤は一の姫に、今回の、素国の紫杏シアン姫の来皇の件を話すと、一の姫の気遣いにより、その場に、三の姫が呼ばれ、それを知ることとなった。

 数馬は、一先ず、奥殿に戻り、維羅に、報告がてら、一連の話をすることとなった。

⛸🔑

【スメラギ皇宮常設空港】

「ああん、柚葉、ずっと、会いたかったあ・・・」
「・・・お、お帰りなさいませ。しかし、姫、また、そのような、大きな声で、衆目もございます・・・あ、慈朗も、出迎えに来ているのですよ・・・」

 タラップを駆け下りてくるなり、美加璃は、柚葉に飛びつき、抱きついた。慈朗は、明後日の方向を向いて、見てみぬ振りをした。


🔑🎨

「慈朗、どうか、怒らないでくれ・・・多分、そのような展開になるし、滞在中、美加璃姫は、俺にずっと、張りついて・・・」
「うん、仕方ないよ。だって、柚葉、二の姫付きだもの。僕が、皇妃様付きなのと同じで、お役目だから・・・」
「・・・悲しそうな目をしてるよ」
「うん、夜もずっと、姫様のものになっちゃうの、解ってるから・・・覚悟してるよ。僕は、今回、そうなったら、三の姫の前に出られない、数馬のフォローに回るから、大丈夫だよ」

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