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御相伴衆~Escorts 第一章 第二十三話 回想・国の為に~黒皇子と白王子・前編

 紫統様のことは、王家紫族の親戚で、幼心に、格好いい高官だ、と、ずっと、思っていた。勉強や、作法、特に、身体の使い方というか、所作については、教えて貰った。本当に、全てに於いて、優れたる方で、俺は、ひたすら、憧れ、尊敬していた。だから、教えを請うたのは、俺の方だった。その為に、通うようになった。

 文字通り、俺は、純粋培養の男色だったのかもしれない。事実、やっぱ、上がるのは、女より男だし、結果、良かったんだ。そもそもの素質があったと、我ながら、思う。

 紫統様は、今だって、好い感じのロマンスグレーだ。やっぱり、未だに、俺は、あの人に弱い。結局は、言うことを聞いてしまった上での、スメラギ行きとなってしまった。

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