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スペシャリストを目指すべきか?それとも、ゼネラリストを目指すべきか?

皆さんは、タイトルにもありますが「スペシャリスト」と「ゼネラリスト」という言葉をご存じでしょうか?

スペシャリストタイプは、自己深化型の人間です。1つのテーマをより専門的に、深めていく方法です。より専門的な知識・技能を究め、その道では誰にも負けないという専門職としてのプロフェッショナルを目指すものです。

ゼネラリストタイプは、自己拡張型の人間です。多角的に視野を広げ、それぞれの分野で必要とされる知識・技能などを磨いていくやり方です。会社で言えば、経営全般の知識・技能を発揮することができます。経営者など人・物・金を組織し、付加価値を生み出すことによって経済的繁栄をつくり出す人です。

教員で考えると、基本的にゼネラリストが多いと思います。誤解を恐れずに言えば、中途半端で不完全なゼネラリストです。

それもそのはず。毎年校長が来年度の担当学年か担当、担当校務分掌を決めるので、我々に選択権はありません。指示された仕事を毎年こなしていきます。

担任と言っても小学校は1年生から6年生まであります。特別支援学級担任もあれば、通級指導教室担当もある。担任を持たない専科という担当もあります。学年や担当によって指導要領の内容が違うので、指導内容も変わってきます。

校務分掌も、教職員のメンバーに応じて変わることがしばしばです。その都度、前担当のデータを今年用に変更しつつ、必要に応じて相談しながら作成します。教師の経験年数が増えれば増えるほどにこなした仕事の量が増えていきます。学校経営、学級経営全般の知識・技能が深まっていくのです。

しかし、「もっとやりたい!」と思っても、来年度は同じ仕事を任せてもらえるかは分かりません。やりたくない仕事もしなくてはならないのです。その意味で、中途半端で不完全なゼネラリストということです。まあ、公務員であり、県に雇われて働いていると考えるなら、当たり前ですよね。


担任には、スペシャリストもいます。学級担任としての専門的な知識・技能を究め、その道では誰にも負けないという専門職としてのプロフェッショナルです。毎年、様々な学年、様々なタイプの子どもたちと関わり、授業や学級経営、子ども理解、生徒指導を経験する中で、担任としてレベルアップし、プロフェッショナルになるのです。たとえ、前年度学級崩壊が起きていても、立ち直らせる力を持つ教師と言えるでしょう。

私も、教師1年目からそんなスペシャリストを夢見ていましたが、レベルアップするというよりは、中途半端であったと感じています。

通常学級担任も、特別支援学級担任も、通級指導教室担当も全て経験した教員は、あまりいません。しかし、その全ての領域で一定のパフォーマンスを発揮できるかと言えば、自信がありません。毎年、四苦八苦しながらも綱渡りで仕事をこなしてきました。

だからこそ、スペシャリストタイプを目指そうと心に決めて、特別支援教育の専門性を高めています。特別支援教育では誰にも負けないという専門職としてのプロフェッショナルを目指します。

ゼネラリストが悪いと言っているのではありません。実際に、私も情報関係や視聴覚関係、体育関係、生徒指導関係でこれまでの経験を生かして多角的に仕事をしています。なぜなら仕事を振られるから💦10年以上経験してきた中堅教員の使命です。

そんな中でも、特別支援教育だけは負けない専門的な知識・技能を究めたいと考えています。この本に出会い、改めてその思いを強くしました。

皆さんも、改めて今後の働き方について見つめ直す際、2つのタイプのどちらを目指すかを意識して、真の成功につなげてみませんか?

今日の記事は以上になります。
最後までお読みくださりありがとうございました。

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