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自然はいつも、そこに在る。

雪山実習に来ている。

雪が降るか、ちゃんと積もるかという私たちの懸念を見事に取っ払い、今日から4日間、ここは寒波で豪雪の予報だ。

今日は初日で雪山でのクロスカントリースキーをしてきた。
クロカンは、アルペンスキーとは異なり、エッジがないので曲がることも止まることもできないらしい。らしいというか、そうなのだ。
慣れないクロカンスキーを履いて雪山を歩くのは難しかったが、履いていないと歩けないレベルの積雪状態だったので、広がる景色はそれはもう特別だった。

山に入るといつも、我々は自然には到底逆らえないことを肌で感じる。
山自体や、そこにあるものの全ては、人間時間では想像できないほど長い時間をかけて形成されたものであり、自然の秩序の中で微妙なバランスを保って成り立っている。

自然というものの手触りなしに自然のことを語ると、私たちはついつい人間が偉いと錯覚してしまうようだ。ちょっといじれば、壊れたものも元通りになると思い込んでいる。
甘い。あまりにも甘い。
生態学などを少し勉強すればわかることだが、一度破壊してしまったものは、修復しようとしても、私たちが生きている間に回復しきるとは限らないのだ。
むしろ、そうでない場合の方が多いかもしれない。
そんなことを、私たちは知らないがちであり、忘れがちであると思う。


自然はいつも、そこに在る。


私たちを拒むでもなく、待つでもない。
ただずっと、じっと、そこに在るのだ。

その自然をどう見るか、どう遊ぶか、どう守るかは、
我々個人の行動に委ねられている。

私は、今あるものをできるだけそのままに、良い状態で守っていける人になりたい。



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