あこがれに一歩でも近づきたいから、今日もピアノを弾いている。
独学ピアノを続けて数十年。
おもちゃのキーボード時代から数えると、40年近くになる。
そんな私が、数年前からあこがれ続けている曲がある。
ベートーヴェンのピアノソナタ第17番「テンペスト」第3楽章。
難しいと思って聴くだけだった。
とてもじゃないけど、私のレベルでは弾けない。
手が届かない曲だけど、大好きだから繰り返し聴いていた。
何度も聴いているうちに、どうしても演奏に挑戦してみたくなった。
やっと決心してネットで楽譜を入手。
しかし、目を通した時にめまいがした。
全部で13ページもある!
いや、厳密に言うと、3ページ目まで弾いたら1ページ目の最初に戻るから、実質16ページ分の演奏になる。これを、フジ子・ヘミングさんは5分台で演奏しているのだ。
何たるスピード。
私には難易度が高すぎる。
難しさに怖気づいて、入手した楽譜をしばらく封印してしまった。
しかし、挑戦への気持ちは心の底でくすぶっている。
聴けば聴くほど、心に引っ掛かるものがある。
やっぱり、挑戦しよう。
今年も残り50日を切ったところで、今度こそ挑戦すると心に決めた。
さっそく、数日に分けて練習を開始。
昨日、最後の13ページ目まで到達した。
難しい。
私には、とてつもなく難しい。
それでも、試しに全曲弾いてみた。
まだつっかえるしスピードも遅い。
時間をはかったら、20分だった。
フジ子・ヘミングさんの4倍おそい。
手の疲労度も半端ない。
あこがれのテンペストを演奏するには、パワーも必要らしい。
あらためて、作曲したベートーヴェンは、とんでもない才能の持ち主だと感じた。よくこんな曲作ったなと感心してしまう。すごいよベートーヴェン。
同時に、この曲を自在に演奏できる人のことも、心から尊敬する。
ただ、挑戦しなければ、いつまでたってもあこがれのままだ。近づきたいなら、やるしかない。
それからというもの、毎日練習している。
今年中に弾けるようになりたいと考えていたが、難易度が高くて間に合いそうにない。来年3月までを目標として取り組むことにした。
私の心のルフィが言っている。
「テンペスト弾けるように、オレはなる!」
ピアノについての記事
(添削を入れてもらってるけど、あえて元の形で残してあります)
メンバーシップ 書く部のお題「2024年に駆け込め!今年やり残してること」で執筆しました。