漫画みたいな毎日。「 いつつごうさぎの暮らしに憧れる。」
ご近所の高齢のご夫婦が入院されたり、施設に入所されたりし、雪かきを請けおっていたことを、こちらに書かせていただいた。
骨折し入院していたおばあちゃんが、先週、無事に退院し自宅に戻られた。
「退院できて良かったね~!」と家族で喜んでいたところ、おばあちゃんの娘さんから、「色々お世話になってありがとうございます。お子さんたちに本でも買ってあげてください!」と図書カードをいただいた。おばあちゃんも、「雪かき、ありがとうね~!」と子どもたちと会うたびに声を掛けてくれる。
我が家としては、その時に、できることをやっただけなので、恐縮だが、子どもたちに図書カードをいただいたこと、好きな本をひとり1冊くらい買える事を伝えると、とても喜んでいた。
そして、末娘は、「もう、買いたい本決まってる!」という。
即決の即決で驚いたが、前から欲しいと思っていた絵本があったようだ。
『いつつごうさぎのきっさてん』という絵本だ。
昨年末だったか、長男のトランペットの教室があるショッピングセンターに一緒に行った時に、レッスンの終わりを待ちながら、本屋さんでみつけた本だった。
いつつごうさぎの乗っているトラックは、お店とお家が一緒になっているのだ。そして、そのトラックで旅をしながら、行く先々で喫茶店を開店している。
凄いのは、このトラックの仕様である。
トラックは住まいとも兼用なので、キッチン、ベット、トイレやお風呂はもちろん、屋上でハーブを育てていたり、人参畑もあるのだ。更に、林檎、みかん、レモンなどの果樹も植えられている。冷蔵庫も貯蔵庫も完備。もちろんオーブンも備え付けられている。
移動した先では、トラックでけん引している木のテーブルや椅子が広げられるようになっており、どこでも喫茶店をオープンすることができるのだ。しかも、テーブルの下には椅子が収納できるようになっているスグレモノだ。
ゆ、夢のようなトラック。
完璧だ。
そして、この絵本の中では、いちご摘みの会場にトラックを横付けし、
材料は現地調達するのだ。
畑の採れたていちごを使って、喫茶店メニューを展開している。
やるな。
いつつごうさぎ。
私もこんな暮らしがしたい。
街から街へと旅をしながら、土地の素材を使って料理する。
そして、その土地の人たちに味わってもらう。
苺好きの末娘はいちごを使った数々のメニューを見ては、
「食べた~い❤」と、うっとりしている。
「コレ、作れる?」と絵本のページを開いては、母に尋ねる。
いちごの季節が来たら作ろうか。
ピンク色のいちごクリームのケーキやいちごのサンドイッチ。
しかし、末娘はきっとサンドイッチにするより前に、
そのままのいちごを、しあわせそうに頬張るのだろう。
そして、「甘くて!美味しい!」と、
あっという間にたいらげてしまうのではないかと思っている。