学校に行かないという選択。「パズルで、脳は整うの?」
数年前、長男が、やってみたいとパズルを購入しました。
それまで、パズルといえば、アンパンマンの60ピースくらいの幼児用のものを、3~4歳の時にやったきりだったと記憶しています。
しかし!彼が選んだのは・・・。
・・・モネの池。
1000ピース。
モネの池・・・。
どこからどこまでが、水で
どこからどこまでが、鯉で
どこからが、お花がさっぱりわからない・・・。
これを購入したときは、長男がまだ低学年だったので、周りの枠をなんとかつくり、数匹の鯉をなんとなく形を探した所で、ギブアップ状態で夫の書斎に放置されていたのです。
このところ、お天気も悪く、夏から秋に移り変わる時期は、気温も下がり、今までのように、虫や生き物の活動も活発ではなくなります。
お家時間を過ごさざるを得ない状態が続いていることもあり、子どもたちも、身体のシフトチェンジがまだ完了していないのか、今までよりは、外に出て遊ぶモードになりにくくなっています。
そんなタイミングで、ずっとやりかけで二階に放置されていた、この「モネの池」を、夫がリビングに降ろして来ました。
母はパズルの絵の色使いに気が遠くなりつつ、基本的にこうった作業が嫌いではないので、家事の隙間に、ついやってしまいます。
こんな私の性質を、見抜いての夫の行動か?!
長男も、観察力&集中力でコツコツやっています。
パズルをやりながら、肩を並べて、同じ時間を過ごす。
長男は、パズルが出来上がっていくことが嬉しいのと同じ様に、私や夫と同じ時間を過ごすことが嬉しいようです。
何か話すわけでもなく、静かに、お互いにピースを眺めて過ごす。
パズルをやっていると、心が静かになります。
写経みたいだな、と思います。アイロンビースの色分けや、刺し子なども同じ感覚を抱きます。どちらも好きです。
単純な繰り返しの作業は、疲れた脳が整うと聞いたことがあります。
昔の暮らしでは、様々な単純な繰り返し作業も人間が自分たちで行うしかなかったでしょうし、その中で工夫が生まれれてもきたのでしょう。
今は、そういった作業は、機械が肩代わりしてくれることも多くなり、人間は、身体よりも脳を使い、〈頭が疲れる〉状態が日常化している気がします。
そんな今の時代の暮らしを見つめても、子どもたちと一緒にやる遊び、パズル、アイロンビース、縫い物、トランプ、折り紙などは、実は、子どもたちの遊びではなく、大人にとってこそ、必要なのかもしれないな、と感じています。
数年前は、まだ末娘も生まれて間がなく、とてもパズルに集中できる時間がなかったなぁ、としみじみと振り返っています。今は、パズルに取り組む時間と心の余裕がちょっとできたのだなぁ、と。
二男は、自分の好きな恐竜のパズルをやってみたいと、150ピースから、300ピースへと着実にレベルアップして楽しんでいます。出来上がったパズルも糊付けせず、何回かやってみようと思っているようです。末娘はアンパンマンの60ピースから80ピースへとステップアップ。
それぞれの成長と共に、パズルの楽しみ方があるなぁ、と思って眺めています。
しかし、モネの池。
とても綺麗。
そして、とても、わかりにくい・・・。
目を凝らし、細かい違いを探し当てます。そして、ピタッとピースがはまり、絵が浮かび上がったときの、「イエーイ!はまった!」という小さな喜びの積み重ねが、パズルの醍醐味だなぁ、と味わっています。
老眼が始まっていることが否めない状況も受け入れつつ、子どもたちとのこういう静かな時間は、いつまでも続かないのだろうと、秋の始まりの雨の雫を眺めています。
〈岡本太郎の池〉とか、〈奈良美智の池〉とかは、ないんだろうか。
一番、見てみたいのは〈草野マサムネの池〉・・・。
〈あのアーティストが作ったら、どんな池になるだろう?〉と、想像するのも、また、楽しいです。
うん、うん、これで、疲れた脳も、整ったかな。
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