漫画みたいな毎日。「ビーツ10キロ、来る。」
先日、ビーツについてつぶやいた。
ビーツの話題だったはずが、ひよこ豆の話にもなったりしましたが。
何故か主役の座を奪われるビーツ。
ビーツ!ビーツ!ビーツ!
とにかく、ビーツが食べたい!
「メルカリでは、最近は洋服や本だけでなく、果物とか野菜もあるんですよ。」
夫が、患者さんから、そのような話を聞いたと話してくれた。「林檎とかもね、家庭用のB品のオーガニックものとか安く手に入るらしいよ。調べてみたら?」
〈とにかく、ビーツが食べたい!〉と、身体が叫ぶので、メルカリにて検索しビーツを探し出す。
あぁ!なんて便利な世の中!!
有機栽培10キロ!!!
しかも、B品なのでお買い得!
しかも、しかも、送料込。
生産者さんの利益はでるのだろうか、と心配になる。
いきなり10キロのビーツを購入することを、家族の誰も止めない。「あ、いいんじゃない。」くらいの受容度です。何故なら、我が家の人々は、「業務用サイズ」に慣れている。
洗剤を買うときも業務用サイズ18リットル。
みかんは、末娘がみかん星人である為、当然、10キロ単位で箱買いする。
今季は合計40キロのみかんを購入した。大半が末娘のお腹に収まったと思われる。大人の口には殆ど入らなかった。
玉葱も10キロで箱買い。
薩摩芋も10キロで箱買い。
林檎に至っては、15キロ×2箱を一度に注文したりもする。
北海道は、送料が高い。
海を超え、長距離の輸送。
だからそれも仕方がない。
だから、少しでも割安になるように、必ずや使うもの、食べるものなどは、大容量を選ぶ事が多くなってしまうのだ。
そして、食品は玄関先にでも置いておけば、冷蔵庫よりも寒いこともしばしば。食品の保存面ではありがたい環境だと言える。
だから、誰も驚かない。
林檎の話なのだけれど、林檎は毎年、青森の生産者さんから購入させてもらっている。家庭用で少し傷が付いていたり、形や大きさはバラバラだけれど、農薬不使用の自然農法で、皮まで食べられる。市場に出すことは出来なくても、こうして譲っていただけたら、私達もありがたいし、生産者の方々のお力にもなれるなら、とても嬉しいことだと思っている。
実は、この林檎、林檎アレルギーで20年ちかく林檎を口に出来なかった知人も食べることが出来たというお品物。
私の周りには林檎アレルギーの方が何人かいらして、いずれの方々もこちらの林檎は食べることができるので、届いたらお裾分けさせてもらっている。生産者さんの応援も兼ね、林檎は、こちらで購入することにしている。
何年もこちらで買わせていただいているので、送られてくる段ボールには、
「いつもありがとうございます!」とマジックで書いてくださるようになった。私はそれをみると、「こちらこそ、ありがとうございます。」という気持ちになる。
(注)アレルギーの方が皆さん大丈夫であるとは言い切れないのですが、私の周りの方々は〈今のところ〉食べられている、という現状だとお伝えしておきます。
おぉ!また主役の座がビーツから、林檎へと!アブナイ、アブナイ。
近頃は、近くのスーパーでも北海道産ビーツを見かけるようになり、ビーツ欲が高まった私は、そこでせっせと買っていた。おそらく300グラム位入っていて250円。グラム表記がないので、大体の重さだ。オーガニックのものになると同じ量で300円を上回る感じ。
オーブンでローストすると、少量だと2段のオーブンを温めるのになんとなく勿体ない気がして、なるべく一度にローストして保存したいと思っていた。でも、スーパーで何袋もビーツを購入すると、それなりにお値段も嵩むので、うむむ・・・と毎回迷っていた。
そして今回、出逢ったビーツ。
出品者の方のプロフィールを読ませていただいたところ、なんと、道内でも、隣の市であることがわかった。近い!しかも、農場だけでなく、作った野菜を使ったレストランも経営していたり、テイクアウトできるお弁当も作っている。
幼稚園の給食事業も行っていて、できるかぎり化学調味料を使わない給食を提供しているとのこと。陶芸工房があって、ランチとセットの体験コースもあり、とても魅力的だ。夏には子ども向けのサマーキャンプなども開催しているようだ。季節のコンサートもあり、ランチをいただきながら音楽を楽しめる企画もあるそう。
どれも魅力的な取り組み。
い、行きたい・・・。
素敵な取り組みを沢山されている生産者の方からビーツを購入できるとは!
と、偶然見つけたとはいえ、勝手にご縁を感じている。
お取引のメッセージ欄にて、「HP拝見しました。大変興味深い取り組みをされていらっしゃるのですね。隣の市に住んでいるので、レストランにも伺いたいです。」と書いたところ、「是非お越しください、いらした際には、お声掛けくださいね。」と返信をいただいた。
顔の見えないネットでのお買い物。
でも、こうして、生産者の方のお顔が垣間見えることは、安心であり、嬉しい。
買ったのは、ビーツであり、「物」であるのだけれど、相手の顔が見えることで、私が手にしたのは、ビーツだけでなかったと思える。
そして、今日、待望のビーツ10キロが、我が家に届いた。
段ボールを開けると土の香り。箱の中には、隙間なく詰められているビーツたち。箱の一番上には、手書きのメッセージが添えられていて、気持ちが和む。お忙しい中、このメッセージを書いてくださったのだろうと想像すると、更にありがたい気持ちになる。そして、「オマケ」と書かれた袋にニンニクが入っていた。小さくて可愛らしいニンニクだった。きっと農場で大事に育てられたのだろうなぁ、と思いを馳せる。
早速、今日の夕飯で、ローストしたビーツをいただいた。クルミやアーモンド、ヒヨコ豆も入れてサラダにしてモリモリ食べた。ビーツはえぐ味を感じることが一切なく、どこまでも甘いのに、しつこくなく、いくらでも食べることができそうで危険な味わいだ。ローストの他にも、どんな食べ方があるのか、調べてみたいと思っている。
10キロのビーツ、いつまで持つかな。
でも、次は違うお野菜を買うのもいいかもしれない。
まだ外は真冬の雪景色だけれど、春の野菜が楽しみだ。
買い物は、物とお金のやりとり。
でも、それだけではないんだよなぁ。
そう思いながら、メッセージの書かれた紙を何度も読み返している。
買わせていただいて、ありがとうございます。
私たちに代わって、作っていただいてありがとうございます。
いつかお会いしたら、直接、その言葉を伝えたい。
追記。
夫に「どうして、ビーツは主役を取って代わられちゃうんだろうね?」と言われた。ふむ。本来なら、ビーツの効用とか、栄養についてとか、書くべきなのだろうけれど、どうしてもそちらの方向に向かわなかったのだから仕方ない。次は、「私の身体がビーツを欲する理由」を掘り下げられたら掘り下げてみようか・・・な。また違う話になってしまうかもしれないけれど。
頑張れ!ビーツ!主役の座を守るのだ!!!!
学校に行かない選択をしたこどもたちのさらなる選択肢のため&サポートしてくれた方も私たちも、めぐりめぐって、お互いが幸せになる遣い方したいと思います!