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救急外来のシャワー室の窓は、社会の弱いところを見つめる窓
執筆:雨田立憲先生
12月中旬の寒い日、救急隊から、体動困難で失禁などもある患者(仮にTさんとする)の受け入れ要請があった。異臭が強いためシャワーが必要とのことであった。詳細は不明だが、アパートの大家がTさん退去後の部屋に状況確認に行ったところ、退去したはずのTさんが身動きもできない状態でいたので、警察介入後救急要請となったという。
◆受
【代償機構のブレーキ】カルペリチド(ハンプ®)について【ARNiが流行る前に】
”ハンプ®といえば心不全の薬”
”なんか,心臓とか腎臓にやさしい利尿薬”
こんなイメージですかね?
今回は,カルペリチド(ハンプ®)の話.
これから流行るかもしれないARNi(アーニィ)(ネプリライシン阻害薬とARBの複合剤)の予習にもなるかもしれません.
■前提:心不全における体液貯留カルペリチドと言えば,利尿剤.
利尿剤ということは,体液貯留が治療ターゲットですよね?
では
代謝性アシデミアに対してメイロン®を使用することの意義【全くエビデンスはないのか?】
私は,メイロン®が比較的好きです.
「メイロンとかエビデンスないだろ」と言われがちな,メイロン®ですが,害を理解した上で,使うにたる目的があればちゃんとあればいいかな,と思ってます.
今回は,代謝性アシドーシスにメイロン®使用することの意味を考えます.
■前置き:メイロン®の良好なエビデンスメイロン®にも良好なエビデンスはあります.
それは以下の2つ.
➀高Cl型(AG正常型)アシ