私と本、そして学び
(この投稿はflier book laboの会員向けに私が寄稿したコンテンツを、flier book labo 運営母体であるflierより許可を得て個人のnoteに転載したものです。一般公開するにあたって一部加筆修正している部分があります。flier book laboって何?といったことは最後の項を参照ください。)
この記事を書いた人 : sun.flat.yamada (ヤマさん)
仲間と一緒に役に立つモノづくりがしたい!
世の中の仲間を探すため、自分の考えを言語化して伝えていきます!
日頃はメーカー系ソフトウエア会社で、ソフトウエア アーキテクトとして精進中です😄
千葉県出身、神奈川県在住 (小田原、箱根の近郊)
読書は偉人たちとの会話
「良き書物を読むことは、過去の最も優れた人達と会話をかわすようなものである。」
私はデカルトのこの表現が、とてもしっくり来ます。
日々、色々な課題に出会います。そんな中、気付きや学びを得たいと思った時に選択するのは、やはり本が多いです。
効率的にインプット、アウトプットしてゆく習慣をつけて行こうとしていた折に、読書好きが集まるコミュニティがあることを知ってflier book laboに参加しました。たくさんのヒトの多様な読み方、観点に触れて、自分なりのI/Oサイクルを作ることに取り組んでいます。
読む数より実践できた数
私は「学び」を目的に本を読むことが多いです。ですから、目的をもって読むスタイルを好んでいます。
読んだ本の量より、実践出来た数を重視しています。
読書量で言えば月1~4冊なので誇れるような数ではないと思いますが、何度も同じ本を読み返すことの方が多く、本に書かれているコトバをきっかけに考えている時間の方が長いです。
本を読んで、これは使えそうだ!と思ったことがあっても、すんなり効果が出ることは稀ではありませんか? 少なくとも私にとってはそうです。
何か使えそうな学びが得られたら、そこからが勝負所。一番楽しいところだと思っています。
初めてもらった「+ドライバー」で、そこら中、手当たり次第回してみる。そんな感覚です。大きさが合わなくて上手く回せなかったり、すごく固くて自分の力では回せなかったり。
でも、ピタッとはまってクルクル回せるところがあると、何で指では回せないのにドライバーだとこんなに簡単に回るのだろうかと不思議に思うものです。
だから、本から得られる学びは「タグ付けされたわかりやすい見出し」といった感じで捉えていて、実践を通して初めて自分の身になるものだと考えています。
書斎の本棚も、目線の高さにある一等地には、ここ最近で 使う/使いたい と思っている本を並べています。
やっとたどり着いた読書法
私は、目的をもって読むスタイルを好んでいるとお伝えしました。みなさんはどんな読書をされていますか?
読書にはいくつかのタイプがあると思っています。
推理小説を、最後の犯人暴露ページから読む人は少ないでしょう。一方で、辞書を1ページ目から順番に読む人も少ないでしょう。
では、学ぶことを目的にした読書だったらどうでしょうか?
ラーニングピラミッド(*)によると、読書の学習定着率はたった10%しかありません。私の実感としてはもっと少ないです。
自分の本棚を見てみてください。端から順番に本を指さして、要約が言えますか? 10%も言えたら、それは素晴らしい才能だと思います。
私は勤め始めた2年目、本棚を見て同じ場面に出会いました。これだけ読んだはずなのに何も残っていない、何も進んでいない、と。
最初は小さな点を増やしてつなぐ必要があると考えました。もっと大量に読書する、ということです。速読というジャンルにも手を出しましたが、私の場合、読む速度と反比例して理解度は下がりました……。
そして、いくつかのセミナーや講演を聞いて行く中でたどり着いたのが、「テーマと時間を決めて読む」という方法です。
目的がある読書なら、目的にあった読み方をする
例えば、「30分で来週の新技術獲得提案に使えるトピックを抜き出す」といったことです。
時間と目的が決まっていると、すごく集中します。ゆっくり読んでいられないので、気になるキーワードや、図、文、段落の構造などを見てナナメ読みして行くような感じになります。
ここで1つ、私が大事だと思うことを共有します。
その本で著者が伝えたいコトを「正しく解釈する必要はない」、ということです。
その本を評論したいわけではないですよね?
自分の役に立つ、「学び」が欲しいと思っているのなら、その本をきっかけに自分がヒラメけば、それで良いではないですか。読み込むのは、ここは深掘りしたいと思ってからでよい、というのが私の読み方です。
おすすめflier要約
マインドセット、Well being、マインドフルネス……。
この類の考え方に触れてから、仕事で余計な突っ張りをしなくなった様に思います。
私は所属グループの技術トップの場にいて、出来ないことがあるとマズいと思うことが多かったのですが、今はこれから出来るようにするためにはどうすれば良いか、という姿勢になっています。
ある瞬間の出来ないことで裁定するのではなくて、出来ないことを受け止めた上でどう改善するのかに集中する。
特に、進化の早い今日では、日々新しい情報や技術が飛び込んでくるわけで、こういったマインドセットが大事だと感じています。
3章まではマインドセットを説明する基本知識や、裏付けデータを紹介していますが、4章以降は各場面(ユースケース)で切り取った事例やQAになっているので、自分の場面にあわせたところを読むと、手触り感のある実例として参考にしやすいと思います。
flier book labo 広報委員でヒラメキにあふれた学びを発信中
2020年8月にflier book laboに参加し、翌9月から、第2期の広報委員として活動しています。
チームでVISIONを言語化し、SNSを通して学びを発信しています。みなさんも一緒に、ヒラメキにあふれた学びを見つけてみませんか?
「本との多様な関わり方を発信し、ヒラメキにあふれた学びが生まれる世界をつくりたい!」
転載元の記事 - labo レポート とは
日本人の半数近くが1ヶ月に一度も本を読まないと言われている中、flier book laboには多くの「読書好き」が集まっています。なぜ彼らは読書をするのでしょうか。読書を通して何を学んでいるのでしょうか。
ひとえに「読書好き」と言っても、本の読み方は様々。どのように本を選んでいるのか。本の内容をどのようにアウトプットしているのか。どうやってその内容を糧にしているのか。知りたくありませんか?
flier book laboの参加メンバーが組織する広報委員では、活動の一環として「私と本、そして学び」というこの企画を通してflier book laboのメンバーそれぞれの本との向き合い方をご紹介しています。
※flier book labo広報委員とは……
有料コミュニティに参加した有志が、「著者・書籍を尊重し、学びを深め合い、本の素晴らしさを広げる」をモットーに、flier book laboの世界観を伝える活動をしています。
あとがき - flier book laboとは
「本」に何かしらの想いを感じたヒトが集まるオンラインコミュニティ flier book labo。
私は2020年8月から参加し、新しく出会った仲間と本で知った知識や気づきをディスカッションして楽しんでいます。
また、同じ本でも、ヒトによってとらえ方の角度が違っていることも多く、良い刺激がたくさんもらえます。さらに、こういったことを通して相手のヒトやなりを想像しやすい(と私は思う)ので、他愛のない日常の会話でも何故かとてもしっくりきます。
今回、オンラインコミュニティ会員向けのコラムを書く機会をいただいて寄稿したのですが、個人noteに転載する許可をもらえたので、少し加筆修正したうえで公開させていただくことにしました。
もし、この記事をきっかけに興味を持っていただいた方がいたら、とてもうれしいです。
flier book labo に興味がある方はこちらからどうぞ
https://www.flierinc.com/book_labo
文責: 山田 陽平 (2020/10/09)
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