蒼のファンファーレ 古内一絵 読書感想
若き女性ジョッキー瑞穂 地方競馬の経営難は全国に広がっていた
今や中央のみが競馬として認識されている
そんな鈴田競馬場にある馬がやって来る
馬主のワンは風水で決めたと言う
競馬のことを全く知らなくても楽しめた
主人公はジョッキーの瑞穂と調教師の光司 この二人が中心となる
さらに厩務員の木崎誠、瑞穂に苛立ちの気持ちを持つライバルジョッキーの視点なども絡んで来る
沢山の登場人物が出て来るけれど、わかりやすく情景が浮かぶので混乱はなし
地方競馬場も中央もやっていることは変わらない
地方だろと馬鹿にされるのはなんだろう
そこで働いている人達は真剣だ
寄せ集めと言われようが、皆その場所を守ろうと必死だ
さらに女性は馬に触るなという時代もあったんですね
瑞樹もかなり偏見の態度を取られていたけど、それ以前の人達はもっと辛い目にあっていたのでしょう
走りたいという気持ちは変わりないのに。
一番好きなところはアイドルジョッキーとして売り出されている愛ちゃんと瑞樹の会話
愛ちゃんはキャラとしてアイドルっぽいふるまいをしていたけど、プロとしての売り出し方を最後まで曲げることない志が高い子だった
競馬に興味ない人でもきっと楽しめる
熱くて感動する良い本だった