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水曜日の手紙 森沢明夫 読書感想
水曜日の郵便局
自分の何気ない日を綴り、水曜日郵便局へと送る
すると別の知らない人の水曜日を綴った手紙がシャッフルされて届く
水曜日の手紙を書いてみようとする人が二人
水曜日の郵便局の人が一人
三人の視点でそれぞれの人生が描かれている
とても温かく、何気ない日常なのに涙が出た
最初の章の主人公井村直美は夫の仕事は忙しく、子供は家事をしても感謝の言葉はない 夫の両親からは仕事がうまくいってないのは直美の所為みたいな嫌味を言われる
セレブ婚をした友人につい当たってしまう
ドロドロした気持ちがよく伝わってくる
自分が余裕ない時に頭お花畑みたいなこと言われると、同じ立場ならそんなこと言えるのだろうかと考えてしまう
しかし良い言葉を残しておこうとしている辺り、素直な人なんだと思う
夫は忙しいけれど、直美の変化にも気付くし、労わりの言葉もかけてくれる
その優しさに、二人が助け合って生きていこうとする姿勢に感動した
もう一人の今井洋輝は仕事を続けているけれど、夢を追った友人にもやもやして自分はこのままでいいか悩む話
夢を追う人、今の生活を守りたい人
それぞれの決断はどれも正解なんだと思わせる
全部素敵なお話だった