本日はどうされました? 加藤元 読書感想
E病院で患者が連続で亡くなっている。フリーの記者は調べるために病院の関係者達に取材をする。
悪魔のような看護師を見た。病院で窃盗事件があった。飲み物の味が変だった混入されているかもしれない。
おかしなことは確実に起きている。
その中で真中さんという看護師がやったのではないかと疑われている。
記者は真中さんの評判を追い始める。
現実でもあった患者さんの点滴に混ぜて死亡させる事件
同僚に睡眠導入剤を盛る事件
これらがモデルになっているのは間違いない
序盤で菊村という看護師の証言から真中さんがやったんだと思わされてしまう
真中さんの仕事ぶりの描写 これは周囲にいたらたしかに浮くし看護師に向いてないと思わされてしまう
丁寧だけど他の人が三人分やらされて尻ぬぐい ほうれんそう出来ないで迷惑をかける
ここの描写の植え付けがすごい
真中さんはたしかにちょっとはどんくさいとは思う
しかし章を追うごとに誰かのものを盗んだり患者を傷つけたりするような人かと疑問に。
悪魔のような看護師は誰なのか
読んでいる間に気付いてしまう人はいると思うけど、怖いのはそこではない
病院内の苦情・不満は訴えても流されてしまう
例えば呼んでも無視、ナースコール無視
気のせい、たまたま不在だった これだけで言い訳が出来る
事件にでもなれば警察が介入できるけど、看護師がなんとなく嫌いだから不親切にしてやろう、他の患者と差別される、こうされても黙殺される
大声出したとしても余計嫌われて無視は続くと思う 下手したらそれこそわざと採血で痛い思いをさせられる可能性もある
小説だフィクションだと考える?
でも現実に患者を死亡させた事件があった
入院するの、怖くなりますね