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2021年11月の記事一覧
Prologue: 塾に通っている「だけ」の子は、一番のカモ。
以前、某大手通信教育に携わっていた人からこのような話を聞いたことがある。
『あんなの、「受講しているだけで何もしないサボり」が
一定数以上いないと成立しないビジネスですからね。
受講する人が全員ちゃんと課題こなして、コメントも書いて、
毎週ちゃんと郵送して…なんてやってたら絶対に人手が足らない』
あなたはこれを読んで
「そうやって客をないがしろにしているのか!」
と怒っている場合ではない。
目次:親御さんには絶対に教えない学習塾のホンネ Content: Honest Reality from Cram School You Have Never Known.
Prologue: 塾に通っている「だけ」の子は、一番のカモ。
Chapter 1: 塾のホンネ(Reality)
1. 皆勤賞に価値はない。
2. 塾は勉強の保証はできるが、やる気の保証は一切できない。
3. ノートへの板書写しに学習効果はない。
4. 現時点で勉強できない子が、マイペースなどと言ってはいけない。
5. 志望校は肩書ではない。それ自体に価値はない。
6. 切磋琢磨というのは、無責
Reality:皆勤賞に価値はない。
どの塾や教室にも皆勤賞というものがある。
「授業を一回も休まず全て出席したら表彰しますよ」というアレだ。
ここで衝撃の事実をお伝えしなければならない。
皆勤賞しか誇るものがない子は、揃いも揃って成績が悪いのだ。
もうこれには本当に例外がなかった。
もちろん、成績の良い子の中にも皆勤賞はいたが
その子達が皆勤賞を誇ることだけは断じてなかった。
(それ以上に誇るものが沢山あるということも
Reality:塾は勉強の保証はできるが、やる気の保証は一切できない。
成績アップには一つの法則がある。
それは「自分は○点を取れれば十分だな」と満足した瞬間、それが上限になるということだ。
私がこれまで見てきた限り、
子供という生き物は自分の目標達成に対して満足した場合
以後それに入り浸って手を抜くようになる。
早い話、お腹いっぱいになってしまうのだ。
これは全ての世界に共通するだろう。
「これでいい」と思ったところが、その人の限界である。
もうそこ
Reality:ノートへの板書写しに学習効果はない。
先生が今日の内容を黒板に書く。
それを生徒が一生懸命ノートに写す。
いわゆる「板書写し」と呼ばれる、日本の学校のみならず学習塾でもお馴染みの光景だ。
だが私は塾講師として自ら教えていた頃から、この「板書授業」だけは絶対にしないようにしてきた。
学習効果がないからである。
「学習効果」の定義は多々あるだろうが、
学習塾としての第一は成績を上げることだ。
つまり解けなかった問題を解けるよ
Reality:現時点で勉強できない子が、マイペースなどと言ってはいけない。
「ウチの子は個別指導でマイペースにやらせたいんです…」
そう相談してくる親御さんは少なくなかった。
確かに、「部活が忙しい」「周りの人に見られるのが苦手」など様々な理由で
集団授業よりも個別指導の方が向いている生徒は少なくない。
だが、この「マイペース」という言葉には注意が必要だ。
結論から言ってしまうと、
現時点で勉強できない子はマイペースで勉強してはいけない。
「マイペース」で勉
Reality:志望校は肩書ではない。それ自体に価値はない。
こちら側から
「〇〇さんは志望校どこなの?」
と聞いたとして、
「〇〇高校です」と答えてくれるのは自然な話だ。
だが、定期的に存在してどうも気になったのが
志望校を言う時にやたら偉そうになる子がいるということだ。
「オレ、〇〇高校目指してるんだよね」
というときの口調や立ち振舞いがどこか誇らしげなのだ。
私は天然のふりをして、冗談半分の口調でその子に聞いてみたことがある。
「どう
Reality:切磋琢磨というのは、無責任な大人の理想論である。
「集団授業だと切磋琢磨がないですからね〜、やっぱり周りに揉まれながら・刺激されながら成長していかないと」
集団授業型の学習塾が、個別指導型を下げる際にお決まりのセールストークである。
率直に申し上げると、
「切磋琢磨」と聞いて悪い印象を持つ親御さんはいない。
それだけに、親御さんに高い確率で
「確かにそうかもな…」
と思わせることができる殺し文句・キラーフレーズなのだ。
特に親御さん
Reality:5段階評価で1の子に、学習塾は合わない。
学習塾に携わっていると、よくこういう質問をされてきた。
「『塾が合わない子』っていますか?」
結論から言うと、もちろんいる。
「どんな子にも丁寧に教えてあげることが…」なんて綺麗事をここで述べるつもりはない。
どんな子が合わないか、という話だが
座っていられない子・周りに迷惑をかける子・宿題を絶対やらない子…
等々挙げられるが、ここではより核心を突こう。
受講希望科目の5段階評価が「
Reality:理想の講師はいない。相対的にマシな講師を探せ。
第二次世界大戦当時のイギリスの政治家・チャーチルが以下のような名言を残している。
『選挙に出る人間にろくな者はいない。
選挙とは、そのろくでもない人たちの中から少しでもマシな人を選ぶ忍耐だ』
「いい政治家がいない」
「最近はろくな政治家がいない」
とよく言われるが、
彼曰くそれは当たり前のことだというのだ。
政治家になりたがるような人の母集団にろくなのは最初からいないんだから
存在し
Reality:学習塾は入れるのならさっさと入れた方がいい。
この文章を読んでいる人の中には、
「子供を塾に入れようか検討しているけど、迷っている」
「色々と調べているところだ」
という方も多いだろう。
そういった方に向けて伝えたいのは、
塾の入会は迷ったらゴーサインであるということだ。
「他人から勉強の『(すぐに見える数字ではなく、)プロセス』を客観的に評価される」
という機会が貴重かつ有益だからだ。
これは一回経験しておいて悪いことはない
Selection:塾選びは、ギャンブル。
塾選びにおいて必ず抑えておかなければならないのが、
この「塾選びはギャンブルである」ということだ。
これには大きく分けて2つ理由がある。
まず1つ目に、
学習塾においてブランドのイメージと現場の実情は全く異なることが多い
ということだ。
例え話として、例えばブランドの服を考えてみよう。
「エルメスの服が欲しい」としよう。
近場(なければ都会)にあるエルメスのお店か、
なければオン
Selection:体験授業で学習塾を選んではいけない。
「無料体験授業 随時受付中!」
「塾選びで迷ったらまずは体験授業へ!」
この類の訴求は学習塾のみならず、
「無料サンプル」「一日体験」「初回料金」
と名前を変えてあらゆる業界に存在する。
この内例えば化粧品や健康食品などは、
実際の商品と同じものが「サンプルセット」として提供されるため
実際に買うかどうかの良い判断材料になってくれる。
だが、こと学習塾に関してはそれだけは避けた方が
Selection:トップとビリは個別指導。中間層は集団授業。
学習塾には大きく分けて以下2形態あるのはよくご存知の通りだろう。
- 個別指導
(先生一人に対して、生徒が一人ないし二人。家庭教師もここに含む)
- 集団授業
(先生一人に対して、生徒が5人〜20人で1クラス。塾によって人数はバラつきがある)
もちろん、予算が許せば
全員にとって個別指導が理想なのは間違いない。
「一人一人の課題を分析・発見して、その解決のためだけに時間を使う」
という体