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Selection:塾選びは、ギャンブル。

塾選びにおいて必ず抑えておかなければならないのが、

この「塾選びはギャンブルである」ということだ。

これには大きく分けて2つ理由がある。

まず1つ目に、

学習塾においてブランドのイメージと現場の実情は全く異なることが多い

ということだ。

例え話として、例えばブランドの服を考えてみよう。

「エルメスの服が欲しい」としよう。

近場(なければ都会)にあるエルメスのお店か、

なければオンラインショッピングのサイトに行く。

そこで売られているのは、当然だが純度100%エルメスの服だ。

パチもん(偽物)など出てくるわけがない。

ブランドのイメージ通り・こちらの期待通りの品が手元に届く。

「そんなの当たり前だ」と言いたい気持ちはよく分かる。

だが、学習塾においてはこれは通用しない。

大手学習塾で働いている講師が、全員一流のプロとは限らない。

あそこは大手だから安心…と思っていたら

実際指導する講師はとんでもない人だった、

というのがよく起こるのが教育業界なのだ。

極端に言えば、

カニを食べに行ったのにカニカマが出てくるようなことがよく起こる。

「超・玉石混交」なのが塾講師なのである。

なぜこんなことが起こってしまうのか。

これは「マシな講師」の件で先述したが、

塾講師に抜群に向いている人は、塾講師なんて職業を選ばないことの方が多いからだ。

もっと格式の高い業界に持って行かれてしまう。

完璧な人間が塾業界に応募してくることなどほぼなく、

何かしらに問題を抱えているけど指導力はあるような人がよく応募してくる。

そこで人事部・上層部がいかに頑張って社員教育を施したとしても、

元のレベルに限界があるのだから育てようにも限界がある。

そしてこれはこっそり囁いておくが、

「〇〇先生の授業が受けたい」と

その先生の名前で生徒が呼べるような塾講師がいたら

100%の確率で塾はホームページにその先生を実名・顔写真付きで掲載して広告塔にする。

これは換言すれば、

広告塔にもならないような塾講師はその程度のレベルだという意味になる。

そして、99%とは言わないが

日本の全塾講師の9割方は塾のホームページに名前なんて載っていない。

よって、確率論で言えば

アタリの講師よりもハズレの講師を引く確率の方が高い。

これはどんな学習塾であろうと共通する。

(高い、というだけでもちろん素晴らしい塾講師も一定割合いるということは彼らの名誉のために付け加えておこう)

そしてもう一つ、塾業界では当たり前かもしれないが

他業界から見れば信じられないようなことがある。

塾のブランド毎のレビューや評判はあっても、

一つ一つの校舎ごとのレビューはほぼ存在しないのだ。

「エルメス」というブランドの評判は調べられるけど

「エルメス〇〇店」という一店舗のレビューはどこにも載っていない、

といえばこの現象の異様さがよく伝わるだろうか。

試しに、お手持ちのスマホでGoogle Mapを開いて

お近くの「学習塾」を検索していただきたい。

学習塾の数はやたら出てくるが、

その割には書かれているまともなレビューが少なすぎる、またはゼロである

という事実に気付かされるのではないだろうか。

Google検索の方で「〇〇 〇〇校 評判」と調べてみても

まともなレビューは数える程しか出てこない。

(否、数える程出てきたら多いほうである)

これら2つの理由から導き出される結論として、

その塾が実際どうであるのかは現地に行って開けてみないと分からない

という答えが導き出される。

これをギャンブルと言わずに何と言うのだろうか。

あなたもよくご存知かもしれないが、

教育業界というのはかなり遅れている業界だ。

遅れていると何が起こるのかといえば、

例えばこういうことが起こってしまうのだ。

繰り返すが、他業界から見れば信じられないような現象である。

だからこそ学習塾は

直接面識がある人かつ実際に通った経験がある人からの口コミが(相対的に)生命線になるが、

そういつも都合よく口コミを参照できるわけでもない。

塾のタイプによって、向き不向きはある。

「こういう塾は避けるべし」というポイントもある。

「こういう塾はアタリ」というポイントもある。

そういったポイントもこの項では述べていく。

だが、最後は実際にその塾に自ら行って受講してみないと分からない。


…筆者、透佳(スミカ)


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