海外でサッカー観戦をしたい人へ〜イタリア・セリエA観戦記 チャレンジ体験談
海外でサッカー観戦をしたい! でもチケットの買い方や行き方とか、どうすればいいの?
なんて思ってる方も多いと思います。
自分が観に行った頃はセリエAが人気の頃、今だったらどこに観に行きましょうか? プレミア? リーガ? ブンデス?
チケットは購入してから行くべき?
観戦するには「チケットは日本で買ってから」行かないとダメか?
結論から言うと、現地でスタジアムに入るときに買えばOKです。
自分はサッカーをしていて、周りにもサッカー好きがいっぱいです。その中で海外へ見に行ったことがある人間も多く、情報収集できていました。チケットについては「その場でOK」とのことで、知人は予定外のサッカー観戦も、急に行ってその場で買えたと言っていました。
それを信じてチケットは用意せずに自分も旅立ちました。
実がサッカー観戦ガイドブックなんてものも買って読んだのですが、ガイドブックには「日本で準備する方法」なんてのが載ってました。しかし日本で買うと3,500円くらいのチケットも20,000円〜30,000円ほどします。特に問題ありませんので、現地で買えば節約できますね。その分、旅先で美味しいものを食べましょう。
しかし、ひとつ注意しなければいけないことがあります。「ダービー」です。この記事の情報が気になっている方は、サッカー好きな方であることを前提にダービーの説明は省きますが、ダービーのチケットについては手に入りづらい場合があるようです。
Jリーグでもイベントなんかやる試合は手に入らないチケットありますが、そんなイメージです。
このチケットは現地でOKというのはセリエA(自分)、リーガ(知人1)、プレミア(知人2)で確認がとれています。
これらリーグは普段の試合ならば現地購入OKで、人気カードやダービーにはお気をつけくださいといったところです。
観戦ツアー? 航空券だけで?
では自分がスタジアムに行った「行き方」をお伝えします。
自分は、海外旅行についてはど素人です。航空券だけとって海外行くほどの知識はありません。なので、ツアーで行きました。
今なら、海外サッカー観戦ツアーというのもたくさんありそうですが、当時はまだ海外組というのも少なく(中田がフィレンツェ所属時)、観戦ツアーは皆無でした。
ではどのようにスタジアムに行ったのか? これも結果からお話しますが、ツアーから外れて単独行動をしました。
そのツアーのスケジュールは次の通りです。
初日にミラノに着き、その日はホテルで過ごす。
2日目はミラノ観光、午後も少し観光してヴェネツィアに移動、ホテル泊。
3日目はヴェネツィア観光をして、夕方フィレンツェに移動し、ホテル泊。
4日目はフィレンツェでツアー観光。
5日目はフィレンツェで自由行動。
6日目はトスカーナワインを堪能しながら南下移動、ローマでホテル泊。
7日はローマでツアー観光。
8日目はローマで自由時間を過ごしてホテル泊。
そしてローマから日本へ発ちました。
そんなツアーをどこで外れたのか。それは、2日目のミラノ観光の午後です。
ツアーを外れて冒険気分 サン・シーロへGO!!
午前中にツアーでミラノ観光をして、一旦ツアーから外れます。地下鉄でミラノ市内を移動します。地下鉄については事前に調べて、サン・シーロの最寄駅を確認しておきました。
地下鉄なので、移動は数駅程度。当時はM5という路線が開通前だったので、サン・シーロは当時の最寄駅Lottoからでも徒歩15分。今はもっと近い駅SanSiroStadioができていて、目の前らしいです。
徒歩15分というと、そこそこの距離があります。駅を出ても見えてませんのでどっちへ行ったらいいのか分かりません。当時はスマホもなかったので、しっかり地図を読んで行きましたが、延々と15分歩くほど進行方向に確信が持てなかったので、現地の方にイタリア語で聞くというチャレンジをしました。ガイドブックを見て、なかなか楽しい経験でした。
さて、お目当てのチケットですが「チケット売り場」を探します。ウロチョロしてるとすぐに見つかり、チケットの種類の載ったメニュー表みたいなもので該当の種類を指差して無事購入。簡単なもんでした。
観戦したのはインテルvsシエナ。ジダンの頭突きを食らったマテラッツィがいた頃です。元イタリア代表ヴィエリのゴールでホームインテルの勝利でした。
他にはアドリアーノ、レコバ、ダーヴィッツなどが在籍していました。
初めての海外サッカー観戦は、サポーターの熱い応援と大騒ぎで臨場感をバッチリ感じてきました。大興奮でした。水を思いっきりぶっかけられました。
伝わってないとは思いますが、思い出しながら記事を書いていたら興奮してきました。笑
ツアーに戻るべく、自力で電車移動
人生初めての「海外サッカー観戦を自力でするチャレンジ」が終わったら、次はツアーへ戻ります。やはり自力で。
ツアーはもうミラノにいません。ヴェネツィアに移動していますので、追いかけます。電車で2時間半ほどかかります。
電車移動2時間半となると、日本国内でも行き方を調べておく必要があるレベルです。もちろんイタリアでの移動も調べて行きました。
今みたいな電子マネーなどもない時代だったので、窓口にて現金買いがマストです。今は電子マネーもあるので買い方も色々増えてるかもしれませんね。
日本のJRを見る限りは古い買い方も残っているので、窓口がなくなってることはないように思います。
窓口へ行き、ネットでの検索結果プリントを窓口のおばさんへ見せます。
おばさん「Can you speak English ?」
自分「A little.」
おばさん「チッ!」
自分「え〜?」
こんな感じでした。「お客様は神様です」なんて日本だけのようですね。
そんな対応されましたが、ちゃんとチケットは買えて電車に乗ります。
ミラノの駅はデカいです。ホームもいくつかありますが、チケットを見てホーム番号と電車の番号を確認し、乗り込みます。
さあ2時間半の電車旅が始まりました。駅で買った食べ物や読めもしないサッカー雑誌を広げてのんびり過ごします。
2時間が過ぎた頃、緊張感が高まってきます。日本国内でも乗り過ごしたらイヤですが、イタリアで乗り過ごしたらイヤで済むような事態ではないはず。失敗は許されないことから緊張感が高まります。
降車駅は「Venice's Santa Lucia」という駅。車内アナウンス頼みで、ひと駅ひと駅、しっかり聞きます。何言ってんのか分からないアナウンスもあり、かなり冷や汗ものでしたが、なんとか駅に降り立ちました。
駅からタクシーに乗り、ホテル名を伝えたら目的地到着。ツアーガイドに会え、合流できました。
ちなみにツアーから外れていた際の食事も自力です。よく分からないので昼も夜もイタリアMcDonaldでした。意外とサラダメニューが豊富だったので、野菜食べたさに購入しましたが、マズイ野菜でした。ハンバーガーは日本のものより大きく、こちらは美味しく食べることができました。
お土産はユニホームで決まり!
サッカー観戦のお土産はサッカー関連のものがいいですよね。自分もサッカー好きですし、友人たちもサッカー好きが多いので、やはりサッカー関連。
そんな時はユニホーム。もちろん安いものはないので、全員に買うってわけにはいかないですが、日本で買うよりずいぶん安いです。
グレードがいくつかあって、一番安いレベルのものなら1,000円〜くらいです。もちろんノーブランドです。
どんなものかというと、模様は全てプリントで刺繍などはないです。布も縫い目も弱いので、何回も(感覚ですが20〜30回)着ると縫い目がほつれてきます。
グレード幅は細かくて、3,000円くらい、5,000円くらい、7,000円くらいと役2,000円刻みで縫い目が強くなったり、エンブレムが刺繍になったりとしていきます。
この1,000円のものをサッカー仲間に買って行きました。
サン・シーロの周りに露天商がたくさん出ていて、インテルやミランを始め、セリエAのチームは概ね網羅しています。
ネームや番号も入っていて、インテルとミランについては主要メンバーの分は揃ってます。
スタジアム周り以外にも、観光地はどこでも売ってます。ただ、スタジアム周りはネーム入りの種類は多くあると思います。
フィレンツェは露天商の街で、道で洋服やアクセサリーなどを売っています。かなりの店舗数が出ていますが、ユニホームを扱っている店も多くあり、自分はフィレンツェでローマのトッティユニを買いました。
なぜフィレンツェでローマユニかというと、次に行く都市がローマで「ユニホームでローマ入り」したくて、次の日の服として買いました。
海外サッカー、一度は現地観戦してほしい
海外でプレイした日本人選手はみな声をそろえて「海外に挑戦してほしい」というように、観戦する我々サイドも皆に「海外サッカーを現地観戦してほしい」と思います。
Jリーグのレベルがどうの、ということではないです。海外のサッカーは「日本と違う」のではなく「各国それぞれ違う」のです。本来ならば色々な国で観戦すると良いのですが、それは色々難しいので、どこでもいいので「海外サッカー観戦」にチャレンジしてもらえたらと思います。
サッカー観、変わります。
素晴らしい体験になることは間違いないです。
今はコロナウィルスが蔓延し、セリエAも中断していますが、収束したらまた行ってみたいですね。
旅行記、番外編
サッカーとは関係ないですが、ローマで全然栄えてない路地で小さな乾物パスタ屋さんに入りました。おばあさんが1人でやっているような店で、1時間ほど滞在しましたが、他のお客さんはほぼ来ませんでした。
そんな店で、日本へのお土産で本場のパスタを買ってかえろうと色々見せてもらって、ガイドブックに載ってるイタリア語を駆使して、相談にのってもらいました。
1時間ほど、買い物としては長い時間ひとつのところに滞在したので、すごくお世話になりました。そこでガイドブックにあったイタリア語の「お世話になりました」をおばあさんに告げると、おばあさんは泣き出してしまいました。
国境を越えて、人の温かさを感じた良い旅になりました。イタリア、オススメです。
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