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2024年12月。今月を振り返って。葛藤。締めくくり。
ソーシャルワーカー(精神保健福祉士)のすまです。
気がつけば投稿が、2週間空いてしまいました。
一昨日で、一般的には仕事納め。
数年前まではすまもそうでしたが、現在の職場は年中無休。
ということで、年末年始も一部、すまは出勤予定ですが、世の中の動きが一旦ストップするのでケースワークとしてはある意味強制的にお休みです。
年末年始という空気も利用者さんには感じてもらいながら、出勤の際はコミュニケーションをとりたいと思っています。
さて、2024年最後の1ヶ月(12月)は色々と考えさせられる1ヶ月でした。
先日、このような記事を投稿しました。
今月は、まさに狭間の課題を抱え、利用中のケースワークにおいても大きな転換期を迎えていたケースについて頭を抱える月でした。
理想はご家族に
「安心してもう親としての役割の一部を置きましょう。(ご両親からすれば)子どもであると同時に成人している人なのですから。」
と手放すことに背中を押し、
ご本人に対しては
「ご両親はもうご高齢にになってきています。今と同じように親として関わりを求めることは難しいです。お気持ちを尊重して自分でもできるところから頑張ってみませんか。一緒に考えていきましょう。」
と背中を押す。
ご本人とご両親に、家族としての新しい距離感や役割分担を築く。そして私たちサポーターが加わってチームでご本人の今後の暮らしを考え、不安をあまり抱えずに始動していく。そして数年スパンで家族的ケアから社会的ケアへ移行を進めていく。
しかしながら、「理想通り全てがすんなりはいかなかったなー」という体験に残され、多少のもやもやを残しながら今年の動きは閉幕となりました。
とはいえ、ご本人ともそうですが、ご家族や関係者の方とも個々にコミュニケーションをする機会をつくりました。思いを聞き、受け止め、受け取ってもらう。そのようなキャッチボールの時間をつくることはある程度できました。
年明けの動き出しに繋がっていくと信じて、今年できることはやったと自分に言い聞かせようと思います。
他にも新規の利用相談がある中、受入が難しいとお答えしないとならないこともありました。
当施設では利用者の多くが精神科入院からの入所利用です。
「断る」=「入院から地域での暮らしを目指す」というその患者さんに関してのムーブメントを妨げてしまったなという気持ちにどうしてもなってしまいます。
ここ2年ほど、学会や様々なところで日本や諸外国の精神科の歴史や動きに改めて触れていきた中で「入院継続することを許容することに加担している」、という意識が以前より持つようになった分、葛藤もあります。
集団生活の場になるので、個人的には応援したいけれど現在施設にいる利用者さんの層やハード面の環境、提供できるサービス内容とご本人が利用の際に求めている目的等を考え時に積極的に「受け入れます」と伝えることができないことがあります。
しかしながら、そうした要素を理由にして後ろ向きになっていないか?
と問うこともきっと必要です。
2025年はギリギリをチャレンジしながら利用者さんが安心して利用できる環境も担保する。この火と油のようなバランス感覚を掴んでいきたいと思います。
ケース以外の部分では慢性的に手が行き届かないことがあったりするのですが、頼もしい後輩たちがその一部を動かし始めてくれていて助かっています。
また初めて担当の利用者さんを受け持って四苦八苦しながら、利用者さんとの新しい関わりにチャレンジし始めている姿を見て、次のフェーズに組織として進めている感覚を持てたのもいいことです。
年が明け、3ヶ月もすれば新しい年度になり、人事異動もおそらくあるでしょう。
そう長くは今のメンバーと共に同じ職場で働くことは難しいかもしれませんが、一緒に働ける時間はきっと人生の中で今しかありません。
来年も、そのご縁と感謝をもちながら一緒に働き、利用者さんやご家族の新しい関係性や暮らしをサポートしていきたいと思います。
今日の話は以上です。
久しぶりの投稿でしたがお読みいただきありがとうございます。
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